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雪 / 暗 / 雨 / 風 / 光

まず、文学的とは、で引っかかってしまいました。

 《 お題 》 

 #雪という文字を使わずにを雪が降るを文学的に表現してみろ


【雪】


 視界に広がる群青の空から舞い落ちる白の悔恨。


 この無垢な世界で僕だけが一点の黒い染み。


 天の吐く淡い吐息が肌に溶け、涙に変わり白皙を滑る。


 音もなく重さもなく責め続ける冷ややかなこの抱擁に包まれたくて、僕は大地に身を横たえる。





 《 お題 》 

 #暗という文字を使わずに暗闇を文学的に表現してみろ


【闇】


「初めに言葉ありき」


 今、私は聖書のその言葉を理解する。

 三重苦の私の世界に言葉は存在しなかった。


「言葉のうちに命があった」

「命は人間を照らす光であった」


 言葉のない私の世界に先生は命を吹き込んでくれた。

 一筋の光を与えてくれた。





 《 お題 》 

 #雨という文字を使わずに雨が降るを文学的に表現してみろ


【雨】


 天からの憐憫の雫に、両腕を高く掲げ神を讃えた。


 乾ききりひび割れた大地に、慈しみが溶け吸い込まれていく。

 神の刹那の気まぐれに、世界は色を取り戻し歓喜する。

 また直ぐに乾いた日々が戻ってくると解っていても、僅かな慈悲が甘露と成り。





 《 お題 》 

 #風という文字を使わずに風が吹くを文学的に表現してみろ


【風】


 くるくると舞い踊る赤や黄色に、僕はコートの襟を抑え、背を丸める。


 カサコソと囁き通り抜け、留まらず走り抜ける寂寞に、

 絡め取られ、翻弄され、揺蕩うままに飛ばされる。





 《 お題 》 

 #光という文字を使わずに光が差すを文学的に表現してみろ


【光】


 梢を揺らす風に踊り、

 しめやかな深緑に落とす、さやけき影。


 垂れ篭める葉の重なりに目を眇め、

 仰ぎ見る、

 舞い散る惑乱。






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