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扉 / 奇襲 / ダイエット / メッセージ / 癖

お題

「深夜の坂道」で登場人物が「見つめる」、「本」という単語を使ったお話を考えて下さい。



(^o^)/


【扉】

聞いたこともない不思議な唄を口ずさみながら君は歩いていた。「何て唄?」僕が訊ねると、「知らない。本で見たの」と君はうそぶいた。急に足を止めた君が、一点を見つめる。深夜の坂道に現れた半透明の扉を、君は笑ってくぐって行った。僕を、この場に残したまま。




お題

『暁』と『太陽』を使って140字SSを書きましょう!


これって、二つ作るのかな?


【奇襲】

暁に、地響きのような蹄の音が大地を揺るがす。微睡む城下に火の手が上がった。休戦協定を結んだばかりで安心しきっていた民衆は、慌てふためき逃げ惑う。容赦なく降り注ぐ火矢に町は瞬く間に炎上する。太陽が東の空に昇りきる頃には全ては終り、揺らめく黒煙と累々たる屍だけが朝日に照らされていた。




お題

「昼の学校」で登場人物が「寄り添う」、「ゼリー」という単語を使ったお話を考えて下さい。


恋愛だよ、恋愛、今度こそ!


【ダイエット】

「え!お昼これだけ?」僕は彼女の手の中のパウチゼリー飲料を見て思わず声を荒らげた。「だって海にいくでしょ?」校庭の木陰で寄り添う彼女は甘えた声で僕を見つめる。「おにぎり、一つあげようか?」「じゃあ、かえっこ」彼女はあーんと唇を開けた。僕はおにぎりの代わりに、僕の唇を彼女にあげた。




お題

「早朝の屋上」で登場人物が「振られる」、「ラジオ」という単語を使ったお話を考えて下さい。



なんか健全健康


【メッセージ】

深夜ラジオの中で読まれた葉書に、僕は思わず息を呑んだ。白みかけた窓を眺め部屋を出る。早朝の屋上のドアを開けた。ひんやりとした空気の中、太陽が目の前に見えた。公共の電波に載せられた別れのメッセージ。こんな形で振られるなんて。怒りよりも哀しみで空っぽの頭に、僕はこの風景を刻みつけた。




お題

貴方は萩尾滋で『照れ隠しの仕草』をお題にして140文字SSを書いてください。



てれてれ(〃⌒∇⌒)ゞ


【癖】

「ありがとう」そう呟くと、ポケットに手を突っ込んで、早足で歩きだしたきみ。そっぽを向いて黙ったままのきみ。不機嫌そうに見えるきみの態度が、本当はただの照れ隠しだって解っているから、僕は何も言わずに半歩遅れた。後ろから見る、ちょっと小首を傾げるその仕草がなんだか可愛らしかったから。

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