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身の上話 / 待ち人 / 贈る言葉 / 棚 / 手 

お題

『嘘、だったりして』をお題にして140文字SSを書いてください。



さぁ、どうでしょう


【身の上話】

「全部嘘、だったりして」女は身の上話をそう締め括った。ふふっ、と笑ってグラスを煽る。哀れな女。きっと誰も信じない、そんな悲惨過ぎる境遇だった。嘘をつくならもっと上手くつけよ。きっと誰もがそう思う、残酷で異常な事件の被害者。でも私は信じるよ。だって、君の家族を陥れたのは私だからね。





お題

「夕方の病院」で登場人物が「待つ」、「記憶」という単語を使ったお話を考えて下さい。



もう話が出来ているようなお題


【待ち人】

病院の中庭のベンチに腰掛けていた。ここから見える夕日が好きだから。いつもここに座っていたお婆ちゃんは、ずっと誰かを待っていた。元は私の家だったの。きっと彼はここに帰って来る、と昔の記憶を話してくれた。待っていた誰かは私だったのか。今は一人でここに座る、私と一緒に夕日を見るためか。





お題

『最後の言葉』をお題にして140文字SSを書いてください。



葉っぱ書いていい?


【贈る言葉】

昏睡状態だった父に、ふっと意識が戻った。目の焦点が合っている。今までのようなくるくると何処を見ているのか判らない瞳じゃない。私たちを見ていた。「ありがとう」私は父の手を握り締め、その瞳を見つめ返して告げた。母も、兄も、姉も口々に。家族が、永遠に旅立つ父に贈った最後の言葉だった。





お題

「深夜の教室」で登場人物が「探す」、「秘密」という単語を使ったお話を考えて下さい。



怖いやつでそう


【棚】

深夜の教室に忍び込んで僕は必死に探していた。秘密のカンニングペーパーが見つかったら僕は破滅だ。暗闇の中懐中電灯で床やゴミ箱を照らす。荷物棚の扉を開けると、その奥の片隅から灯りが漏れていた。僕は思わず顔を寄せた。くるりと僕は棚の中へ。扉が閉まる。外から、ガヤガヤと人声がしだした。





お題

『キスしたい』を最初に使ってSSを書いてください。


二回目…


【手】

「キスしたい」彼はうっとりとした瞳で彼女の白魚の手を取り見つめている。その指には大粒のダイヤ。彼女は満足そうな微笑みを浮かべる。「いちいち断らなくてもいいのよ」扇で顔を隠し、彼に顔を近付ける。彼は白魚にキスを落とす。もう少し。後少しで、このダイヤは俺のもの。と、ほくそ笑みながら。






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