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罠 / 予行練習 / 願い / 死闘 / 湖 

お題

『罠だったとしても』をお題にして140文字SSを書いてください。


サスペンス~


【罠】

「作ってみたの。食べてみて」来月はあいつの誕生日。彼女はせっせと手作りケーキに挑戦中だ。それを毎回私に試食させる。もう体重計に乗るのが怖い程。私だってダイエットしたいのに。本当は私、知っているの。彼女が私をライバル視していること。例え罠だったとしても、心が揺らぐ甘い誘惑。





お題

「昼のカラオケ」で登場人物が「抱きしめる」、「雑誌」という単語を使ったお話を考えて下さい。



行かないよ


【予行練習】

昼のカラオケボックスに、友人と二人きり。歌える歌なんてないっていうのに。こいつは一人でノリノリでマイクを握って離さない。僕は口をへの字に曲げて歌本を抱きしめる。不満顔の僕を振り返り、あいつは揶揄い顔「仕方がないだろ。雑誌のデートコースの予習に付き合えって言ったのは、お・ま・え」





お題

『あなたなんて』を最初に使ってSSを書いてください。



○○って言いそう…


【願い】

「あなたなんて…」何度この言葉を繰り返したか。私は何度この言葉を繰り返したか。最後まで言ってしまうと本当になりそうで、いつも言葉を呑み込んだ。でも、もう無理。もう限界。それでもこの言葉を言えなくて。だから代わりに私が立ち去ることにした。わたしなんて、いなくていいの、この世から。





お題

〔最悪の雨〕です。〔「?」の使用禁止〕かつ〔キーワード「心臓」必須〕で書いてみましょう。


【死闘】

沸き立つ黒雲が空にある正義の輝きを瞬時に覆う。最悪の雨だ。後少しという処で。燃え上がり灰になり始めていた男の黒いマントが翼に変わり、男は大粒の雫と共に僕の前に降り立った。叩きつける雨が僕を濡らし心臓に男の鋭い爪が、首筋に牙が付き立つ。その刹那、雲が割れ天の放つ光の矢が男を貫いた。





お題

『白い』と『暁』を使って140字SSを書きましょう!


暁、二度目


【湖】

暁の中、慟哭していた。白い靄の立つ物言わぬ湖面がただ静かに揺蕩っている。たどり着いたはずの故郷は既になく。土地を得て畑を耕し家族を養う、その為だけに遠い異国で働いてきたというのに。「村の者か?」と、肩を叩く者がいた。「その先だ。村は沈んだが人は無事だ」木々の彼方を指し示した。






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