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入学式

 前回の話、最後に少しカナリアとリリーヌの会話を付け加えました。よろしければ読んでください。

読まなくても支障はないですが。

 日付とともに月が代わった。四の月の初めの日の朝。カナリアは村での週間で日の出とともに起きた。早速、隣のリリーヌに朝の挨拶をしようとしてまだ、寝ていることに気付いて音を立てないように制服に着替える。リリーヌを起こさぬよう、カーテンは閉めたまま、机へと向かう。机に備え付けの蛍光灯を付けてリズムに貰った本を読もうとして、机にセットでついていた筆記具に気付く。カナリアはその筆記具を持つと本に自身の名前を書いた。その自身で書いた名前を見てカナリアは静かに笑う。

 --ちゃんと書ける。大丈夫。恋愛しぼうフラグなんてへし折れる。いや、必ず折る。

カナリアはそれを胸に誓った。そして、しばらく本を読みふけった。

 しばらくして、リリーヌが目を覚ました。リリーヌは読書にふけるカナリアを見てそっと音を消してカナリアの後ろに近づく。

「おはよう。カナリアさん、早いのね」

読書に夢中になっていたカナリアは慌ててリリーヌに振り返る。

「リリーヌ様。おはようございます。すみません。起こしてしましましたか」

カナリアの問いにリリーヌは首を振る。

「いいえ、カナリアさん。目覚ましをこの時間にかけていただけですから」

カナリアはその言葉に首を傾げる。なぜなら、目覚ましの音などしなかったからだ。

「目覚ましですか」

「えぇ、これです。時間になると魔力を全身に流して起こしてくれるのです」

そう言いながらリリーヌは自身の腕に付けていた銀色の鎖の時計を見せる。その鎖は長く三重にしていてもまだ余剰分が残っていたがカナリアはそれを見て顔を引き攣らせた。

「リリーヌ様。そんな、腕に鎖を巻いて寝るなんて、寝ている間に血が止まったらどうするのですか」

カナリアはまくしたてるように言う。その様子にリリーヌは慌てたように付け加える。

「カナリアさん。落ち着いてください。これは魔道具です。決して着用者を傷つけることはありませんから」

「そうでしたか。それは失礼しました」

カナリアは自身の頬が赤くなるのを感じながら頭を下げる。

「いえ、私の不注意でしたわ。それよりもそろそろ着替えねばなりませんね」

リリーヌはそれだけ言うと制服を取り出して着替え始めた。

 それからしばらくしてカナリアはリリーヌと共に入学式のおこなわれる講堂へと来ていた。それなりに早い時間のためかまだあまり人はおらず、掲示板に書かれているクラスと席番号を確認するのが容易だった。

「そういえば、カナリアさん。今朝、本を読んでましたけどこで文字を習ったのです」

「ああ、私の村に隣国から来たリズムさんという方に習ったんです」

「そうなの」

そのような会話してカナリアとリリーヌは講堂に入りクラスと席を確認して椅子に座る。カナリアとリリーヌは席番号こそ離れていたが椅子は隣りどうしだった。その事実にカナリアは内心ご満悦だった。

 それからしばらくして入学式が始まった。入学式の時に攻略対象(憎むべき敵)が生徒会長として挨拶をしていた。とりあえず、カナリアは生徒会には近づかないと決めて入学式を右から左に聞き流すのだった。

入学式ネタ。生徒会長=アルフレッド・サジタリウス。

選ぶと紅い髪と真紅の瞳を持つガーネット様とお近づきになれます。嫌われる方向に。そして、最終的に離れ離れにされます。(同性愛者カナリア目線によるゲーム説明。)

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