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ダイスキ
――も、もしもし……悠助くん……? あっ、悠助? えへへ……なんかまだ慣れなくて……って、電話なら何回もしてきたか。ふふふ。
あっ、あのね、今日はありがと。嬉しかった。まさか同じ気持ちなんて、私、夢にも思ってなくて……あれだって、挨拶なんかじゃなかったって言われてびっくりしちゃって……なんて、ちょっと嘘ついた。はははっ、だって私、可能性のあることしかやらないもーん。うん、ミエミエ。私のこと好きそうだなって思った。……嘘だよ。本当は不安ばっかだった。……って、これじゃどれが本当か分かんないね。全部本当だよ。全部本当。意味分かんないね。あはっ、テンションおかしいよー。助けてー。
……え? うん。昨日も言ったじゃん。……大好きだよ、悠助。
帰省? 明日から1週間かな。お土産買って来るから、楽しみにしててね。電話はいつでも出来るし……寂しくなんかないね。は? 寂しくなんかないし。私は強いからな。ははは。……その代わり、帰ったら甘えさせて。約束ね。
さて、明日は早いから……備えて寝ようかな。
おやすみ、悠助。