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冒険は休憩中にしっかり休もう。

中央にあるクリスタルが放つ輝きの中、ボクは適当な石の腰を下ろす。


「二人ともダンジョンは初めてなんだよね?コレ何か分かるかな?」


クリスタルを指してボクは二人に問いかけた。


「なんだか、疲れがとれていくな・・・。不思議な感じだ。」


ライナさんは立ったまま辺りを未だ辺りを警戒しながら言っている。


「これは、教会にある結界と同じ?いえちょっと違いますね・・・。」


レーナさんは、クリスタルに触れようと手を伸ばすが・・・その手はクリスタルを貫通していく。


「ディフィンススポット、精霊磁器場、まー、一般的にはセーブポイントとか言われるね。教会にあるクリスタルは人工的な儀式によって作られた物だけど、これは天然物、地脈の魔力と大気のマナの量が一定に達するとお互いが共鳴してこのクリスタルの幻影と輝きを映し出すんだよ。」


ボクは、荷物の中から、お弁当を取り出しながら言う。


「おいおい、こんな所で、昼食しにても大丈夫なのか?」


ライナさんが怪訝そうに言ってくる。


「この光がある一帯は魔物は入ってこれないよ、入ってこれるとしたらドラゴン級の高位魔族か、悪意ない弱小モンスターくらいだねぇ。これが街道とかの冒険なら盗賊にも気をつけなくちゃだけど、わざわざ低レベルとは言え、戦闘能力がある人しか集まらないダンジョンに盗賊がいる理由は無い、高レベルのダンジョンなら、宝を横取りしようとする奴とかいるかもだけど、ここはそこまでして手に入れるアイテムが手に入る場所じゃないしねぇ。ほらサンドイッチ食べようよ。」


この光の範囲はマナの浄化が常に行われているから、浄化されてない魔力やマナを持ってるモンスターは入った瞬間、全身大火傷をおってのたうち回る事になる。ぶっちゃけて言えば、ボクの魔眼さえこの場で発動すれば、失明しかねない。


「サンドイッチ、寄っちゃってますね・・・。」


リーナさんが、弁当箱のライナさん製作の、サンドイッチが寄ってしまっているのを見てそう言う。

元々歪な形をしていたソレだが、ハム、レタス、トマトを挟んでマヨネーズ等で味つけしたソレは、さすがに虹色生命体になってなく、冒険の移動によって弁当箱の中で寄ってしまったわけである。


「まぁ、サンドイッチだから、たいした被害にならないでしょ?コレで手の込んだ弁当なんか作ってたら、グチャグチャになる事請け合いだからねぇ。」


サンドイッチをひとつ掴んで食べる・・・、まぁ味に異常は無い特別美味しいわけでも無いが不味くて食べなれない分けでもない、まぁ素材の味がする・・・。と言った感じだ。次回はリーナさんに作ってもらおう。リーナさんも食べながら若干苦笑いをしている。ライナさんはちょっと不機嫌そうだ。

フォローをいれとこう。


「うん、美味しい。さて、ここまで来たけど質問とかある?」


美味しいと言った言葉にライナさんの機嫌がちょっぴり治ったのを確認して二人に聞いてみる。


「えっと・・・クロフユ、今更なんだが、この冒険の目的って言うかそもそも何しに来たんだ?」


サンドイッチを食べながらライナさんが聞いてくる。


「いい質問だねぇ、というかもっと早くその質問が来る事を期待してたんだけど、まぁ仕方がないかな?今回は二人の能力を見るってのもあるんだけど、第一前提として、この洞窟の奥のゴブリンストーンをとって来る事かな。」


本来事前にボクが説明しとくべきだったんだけど、何のために、って言うのを自分達で疑問に思わさせる為に黙っておいたからねぇ。


「ゴブリンストーン?なんですかそれは?」


リーナさんが、頭の上に?マークを浮かべながら聞いてくる、ちょっと可愛いぞ。


「ゴブリン族が石にゴブリン文字を彫ったものでね、まぁ彼らが石にメモをした欠片みたいな物かな。」


簡単に説明する、ゴブリンたちが儀式で使ったり、手紙や目印の為に作ってるらしいが詳しい説明は割愛。


「なんで、そんな物が必要なんだ?」


おお、いい質問だ、なんで、どうして、疑問に思うことは良い事。冒険の依頼でアレとって来いと言われてほいほい取りに行く奴はただのパシリ。何のためにどうしてなのか、そこまで考え、目的意識を持って行動するのが冒険者だからねぇ。


「ゴブリンストーンは別名冒険者の石って言ってね、これを冒険者ギルドに持って行くと冒険者として認めて貰えるってわけさ、コレ無しでこの町で冒険をすると、モグリって事でいろんな支援をもらえなかったり、加盟店で特定のアイテムを売ってもらなかったりするからねぇ、あと依頼も受けられないし。」


「そうなのか・・。ふむ、いろいろあるのだな。」


「クロフユさんのお店の方は、加盟されてないですよね?お手伝いさせて頂いてましたけど、そんな話聞いていませんでしたし。」


「ボクの所は、冒険者協会じゃなくて、魔術師ギルドに登録してあるからねぇ、物を相手に売るかどうかの基準はボクの裁定に任されてるからねぇ。」



お弁当を食べ終え、すぐ動くのもなんだから、ボクの持ってる地図で目的地までの距離や道順を確認して、若干の休憩を取り、怪我の確認等する。まぁ、多少の怪我であればこの光の中で休憩していれば治るのだが、皆無傷だしポーションの出番も無い。ボクがいる限り怪我なんてさせないけどね。

久しぶりの執筆。

感覚が戻ってこない。

感想まってます。

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