05 表紙イラストを入手せよ
校正作業が終わったらいよいよ出版準備ですが、やはり本として売り出すならば表紙が重要になります。
ライトノベルなどのジャンルで出すのに、写真や文字だけというのはとても寂しいと思うのです。
そんな表紙を見ても、誰もライトノベルだとは思ってくれないでしょう。
ジャンルがそうなっていたとしても、やはり最初の印象で決まるものです。
だから表紙はとても大事です。
ですが文章書きである私達には自分でイラストを手がけられる人はかなり少ないでしょう。
というよりも絵が描けるなら漫画でも描いています。
私だって絵が上手だったら漫画を描いていたことでしょう。
しかし出来ないからと言って悲観することはありません。
そして出来ないことは出来る人の手を借りたらいいのです。
上手な絵を描いてくれる人を探して、その人に表紙を書いて欲しいと依頼してみましょう。
pixivやtinamiなど、イラストサイトでこれだと思う人を探してみましょう。
そしてメッセージなどを送ってみましょう。
運が良ければ引き受けてくれるかもしれません。
もちろん依頼なので無料という訳にはいきません。
売れるかどうかは別として、本として販売して利益を出すことが前提である以上、報酬を支払うのは当然です。
問題は報酬の額ですね。
これは人によって違ってくるでしょう。
交渉次第ということになります。
自分が表紙イラストにどれだけ払えるかというのを最初に提示しておくと、相手が引き受けてくれるかどうかを早めに返答してもらえるので、とりあえずは額を最初に提示しておきましょう。
ここで注意したいのは、安すぎても駄目だということです。
500円で引き受けて下さいとか言われても多分無理です。
最低でも5000円ぐらいから出発しましょう。
そこからは交渉次第ですね。
アマチュアで活動している方なら大体これぐらいから引き受けてくれる場合が多いです。
しかし現在進行形でどこかの企業や出版社から依頼を受けてイラストを描いている方だと桁が違ってくるので気をつけましょう。
このイラストに惚れ込んだ、絶対にこの人がいい、と思っても、その方がプロとして活動しているのなら、当然のように報酬も高くなります。
しかしそこまで売れる保証はまだ無いのですから、駆け出しのころはやはりアマチュア限定で探すのがいいと思いますね。
アマチュアの方でも上手な方はいますので、根気よく探しましょう。
ただしイラスト屋さんにも向き不向きはありますので、自分の書きたいジャンルに合わせて探すことも大切です。
例えばメカが沢山出てくるお話を書いて、表紙にもそれを出して欲しいのに、メカが苦手な人に依頼しても悲惨なことになるだけです。
美少女は上手でもメカは苦手、逆にメカは得意だけど萌えイラストは苦手、という方は結構多いと思うので、相性を大切にしてくださいね。
表紙にそこまでのお金はかけられない、という方はもう文字だけ、あるいは写真で作成するというのもありです。
しかし個人的にはイラストの方が絶対に映えるし、売上げも伸びる可能性が上がると思います。
費用的にどうしても厳しいのならココナラというサイトを利用するといいですよ。
500円からイラストを描いてくれる方がちらほらと登録しています。
ただしお値段が安い分、望み通りのイラストに出逢えるとは限りませんのでそれだけは了承しておいた方がいいですね。