02 どんなお話にするか
完成させることも大事ですが、何を書くかも大事ですね。
これも小説の書き方ではありませんが、電子書籍を出す上での大まかな方針として、その一助になれればいいなと思って書いておきます。
大事な要素は三つ。
●好きな物語を書くこと
●面白いと信じること
●売れるジャンルに流されないこと
私が個人的に支持しているのはこの三つです。
まず一つ目は好きな物語を書くこと。
これは当然とも言えます。
嫌いな物語、興味がない物語を書いたところで楽しくも何ともありません。
そして楽しくもなんともないと思いながら書いた物語が面白いと思える訳がないのです。
これは二つ目のことに繋がってきますが、面白いと信じられる物語であることが大事です。
自分が面白いと信じる物語こそ、人様に読ませるに値する。
逆に『自信はないけど読んで欲しい』みたいな態度の物語を人様に読ませるのはある意味で失礼です。
ましてや電子書籍化ならば大抵の場合はお金を取ることになります。
自分で自信の持てない物語を人様に読ませるなど言語道断。
ここはナルシストという罵倒を自らに浴びせる覚悟で『ミーの物語チョーサイコー』ぐらいの信念を持つことが大切です。
自分が楽しめない物語はきっと人様が読んでも楽しくありません。
最終的にはこの二つが最後の一つに繋がります。
好きな物語を書くこと、そしてそれを面白いと信じること。
大切なのはこの二つです。
だからこそ売れるジャンルというものを調べたり、それに惑わされたりするべきではないのです。
たとえばアマゾンのKDPならば実用書ジャンルが売れます。
しかし小説書きに実用書を書けなどというのは無謀な話です。
だからこそ自分が信じたジャンル、書きたいと思うジャンルを書くべきなのです。
結果はその後についてきます。
その結果がしょぼかろうと、自分が信じたようにやったのならとりあえず後悔は最低限で済む筈です。
……多分。
少なくとも私はそう考えて好き放題に書いていますね。
これが出版社などと契約するとそういう訳にもいかないかもしれませんが、個人出版ならば好きに書けるので、そこは強みとも言えますね。