In Emerald Isle あとがき ―ダブリン紀行―
いつもお読みいただきありがとうございます。
おまけの後書き。アイルランドについてです。
・emerald isle
直訳すると「エメラルドの島」。アイルランドの誌的な呼び名。
同国の緑豊かなからそう呼ばれるようになった。
"emerald isle"という呼び名の初出は18世紀のアイルランドの詩人、William Drennanの"When Erin first rose"という詩。(Erinはアイルランドの別名)
・ダブリン
アイルランド共和国の首都。人口およそ100万人。
ダブリン首都圏にアイルランド共和国総人口の3分の1が集中している。
日本からの直行便はなく、シャルルドゴールやスキポール、ヒースローといったヨーロッパのハブ空港を経由していく方法一般的。
人口100万を超える大都市ですが、高層ビルの類いは存在せず、カラフルな色合いの小さな建物が立ち並ぶメルヘンチックな景観をしています。
私、1回だけダブリンに行ったことがあります。
もっぱりその時の記憶+勢いで今回の話を書きました。
・ギネス
ギネスビール。分類上スタウトビールという種類に分類される黒ビール。
ダブリンのセント・ジェームズ・ゲート醸造所で誕生したローカルビールだったが、現在は世界的なブランドに。
アンナとパトリックがギネスを飲んだパブは実在します。
フォーコーツ(最高裁判所)の近所にある、ブレイズン・ヘッドというダブリン最古のパブで、ここのギネスは絶品でした。
不思議なことにギネスビールはアイルランドを出ると急に味が劣化するらしく、お隣の英国でもギネスを飲んだことがありますが、感銘度が全然違いました。
ちなみに、ギネスブックは酒場の話のネタにギネス社がつくったもの。
・アイルランド音楽
アイルランドのパブでは毎晩のように地元の腕自慢のミュージシャンがセッションをしています。
アイルランドは非常に伝統音楽が盛んで、伝統音楽専門のレコードショップもあるぐらい。世界的に有名なエンヤは元もと伝統音楽のフィールドで活躍していた人。
ヴァン・モリソン、U2などアイルランドゆかりの世界的なミュージシャンにも伝統音楽分野のミュージシャンと共演経験のある人が多いです。
・アイルランド人、人懐っこい
ただの個人的感想。
クライストチャーチ大聖堂の受付のお姉ちゃんがきれいな赤毛でとても愛想がよかった。ただそれだけです。
・人魚
劇中に登場した漁師と人魚の物語は実在する伝承歌です。
タイトルは"An Mhaighdean Mhara"(アイランド語で「人魚」の意味)
有名な曲で、多くの伝統音楽のミュージシャンが取り上げています。
スタンリー・キューブリック監督の映画『バリー・リンドン』にも劇中で使用されています。
今回は以上です。
というか、これでとりあえず1区切りとします。
海外テレビドラマで言えば、第一シーズン完結と言う感じですかね。
ちょっと期間を空けて次回からまたアメリカに舞台を戻します。
再開時期は未定です。




