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magus hunter 紐育魔術探偵事件簿  作者: ニコ・トスカーニ
東京編
117/120

アメリカンな雑談 再び

 いつもお読みいただいている皆様こんにちは。

 久しぶり、補足ついでのアメリカンな雑談です。


■ニューヨークの家賃

 めっちゃ高いらしいです。

 特に高いのがブルックリン、スタテンアイランド、クイーンズと共にニューヨークシティーを形成しているマンハッタンで2019年1~3月期の平均家賃は史上最高となる3217ドル(約35万円)だったそうです。

 1年間住み続けたら400万円越え、日本の20-30代の若手サラリーマンの年収が300万ぐらいなので普通のサラリーマンじゃ他のすべての生活費を削っても住めませんね。

 じゃあ、安い物件は無いのかと言うと、あるにはあります。

 マンハッタンの各所にはプロジェクトという集合住宅がありこれらは低所得者向けです。

 プロジェクトは犯罪の温床になっている場合もあり、プロジェクトに住んでいるだけでいわれなき差別を受けるとか。


■ニューヨーク市警の部署

 パトリックは殺人課でコールドケースを担当している設定が突如登場しましたが、これはフィクションです。

 北米最大の警察組織であるニューヨーク市警にはコールドケース(解決困難として捜査がいったん打ち切られた事件)を担当する専門の部署があり、コールドケースはその部署が担当します。


■ロングアイランド

 ニューヨーク州南東部に位置する、大西洋に浮かぶ島でニューヨーク州に属する。

 ニューヨークシティの一部であるクイーンズ、ブロンクスも含まれますが、ニューヨークシティの行政外であるナッソーとサフォークも属しています。

 今回舞台にしたのはナッソー郡。

 ニューヨークシティを飛び出したロングアイランドは完全に郊外で、この辺は高所得者が多いらしです。

 アメリカ文学の傑作『グレート・ギャッツビー』の舞台になっているウエスト・エッグもロングアイランドです。


■スティーヴン・キング

 劇中に登場したハワード・アラン・キングは作中でも描いた通り、思い切りスティーヴン・キングを意識しています。

 キングは半世紀近くにわたってモダンホラーの帝王として君臨している大作家で、もはや説明の必要もないでしょう。

 『magus hunter』の舞台はニューヨークですが、キングはボストン・レッドソックの熱狂的なファンとして有名で、ライバルチームのニューヨーク・ヤンキースが本拠地を置いているニューヨークに対になるような存在の人物がいたら面白いかなとおもってこういう設定になりました。

 ハワード・アラン・キングの長男は作家になっている設定ですが、スティーヴン・キングの息子もジョー・ヒルの名前でホラー作家として成功を収めており、その辺もスティーヴン・キングを思い切り意識した設定になっています。


■アメリカの幽霊屋敷

 歴史の浅いアメリカですが、幽霊屋敷として知られる建物は結構多いです。

 その代表例がカリフォルニア州サンノゼのウィンチェスター・ミステリー・ハウスでしょう。

 ライフルのビジネスで大成功を収めたウィリアム・ウィンチェスターの未亡人、サラ・ウィンチェスターの個人宅でしたが今では観光名所になっています。

 ウィンチェスターのライフルで死んだ人たちによって呪われていると信じられており、生前のサラ・ウィンチェスターは霊媒師の助言によって38年にわたってこの屋敷を改装し続けていました。

 そのため、内部が奇怪極まりないつくりになっています。

 19世紀末に完成した歴史的建造物でもあり、1974年にアメリカ合衆国国家歴史登録財に指定されています。


■ワギュウ

 皆様おなじみの和牛。

 いまでは高級ビーフの代名詞として定着してるみたいです。


■カトリックの典礼文

 意外なことにカトリックのおひざ元ではいまでも悪魔祓いが現役の儀式として行われています。

 劇中、引用したのはヴァチカンが定めている本物の典礼文を一部引用したものです。

 詳しくはトレーシー・ウィルキンソン著『バチカン・エクソシスト』をどうぞ。

 また、最近こんなのを書きました。

https://mirtomo.com/fantasy-majic/

今回もおつきありいただきありがとうございます。

では、また。

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