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magus hunter 紐育魔術探偵事件簿  作者: ニコ・トスカーニ
ニューヨークのはずれで
109/120

アメリカンな雑談

いつもお読みいただきありがとうございます。

解説、というかちょっと雑談。

 不定期更新に加え、長期間書いてない時期もありましたが、気づけばこのシリーズも6年続いています。1年も続かずあっという間にエタるのが当たり前のweb小説家界隈では相当珍しいですね。

 ニューヨーク編はだんだん、「アメリカンジョークを書くために話を無理やり作ってる」ような状態になってきてるのでアメリカンなものに関する雑談。劇中描写で「?」と思うところがあった方への補足です。


■「ビル・ゲイツなら3000ドル稼いでる」

 ビル・ゲイツと言えば、言わずと知れたマイクロソフトの創業者で元CEOの世界的大富豪です。

 既に現役を退いていますが、今も的確な投資で稼ぎまくっており、単純計算で毎秒63ドル(本日のレートで約6600円)を稼いでいます。

 3000ドル(本日のレートで約31万円)は、庶民なら結構な額ですがゲイツなら1分足らずで稼ぐ計算になります。金持ちのスケールが違いますね。


■消えるヒッチハイカー

 「ヒッチハイクの客を乗せたらいつの間にか消えてる。目的地の家のことを近所で聞くと、その家の住人は既に亡くなっていると言われる」というよくあるタイプの怪談。

 日本だと「ヒッチハイカー」じゃなくて「タクシーの客」というパターンの怪談が一般的ですね。

 このパターンの怪談は古くからあり、古くは「馬車に乗せた客」というパターンだったらしいです。

 アメリカ民俗学の第一人者であるジャン・ハロルド・ブロンヴァンがそのままタイトルの『消えるヒッチハイカー』という著作を出しています(日本語訳もあり。どうやら品薄なよう)


■移動遊園地

 名前の通り、移動する遊園地。

 どこか特定の場所で永続的に営業するのではなく、遊具やアトラクション、屋台などの娯楽施設が一定期間どこかで営業したあと別の場所に移動していく営業形態。

 どうやら発祥はアメリカらしいです。日本では全く馴染みがありませんが、ヨーロッパでもそこそこメジャーらしく、私も一度イギリス(オックスフォードだったと思う)で遭遇したことがあります。


■アメリカのアイルランド

 アメリカはご存知の通り、入植してきたヨーロッパ人や奴隷として連れてこられた黒人。近年になって移民してきた多くの民族が構成する国です。

 割合は減少傾向にあるものの、今も一応人種的マジョリティーは白人(都市、地域によっては黒人やラティーノ、アジア人がマジョリティーの場合もあり)です。

 白人の中でも最も割合が高いの実はドイツ系らしいのですが、ニューヨークで特に多いのがイタリア系とアイルランド系です。

 ロセッティ親子がイタリア系で、パトリックがアイルランド系になってるのはそういう事情を一応織り込んだからです。

 だったら、ニューヨークのどこかにアイルランド系が大量流入したコミュニティがあってもいいんじゃないかとデッチあげたのが舞台になっているニューコノートという町です。

 ネーミングはニューヨークが後のイングランド王ジェームズ二世であるヨーク公に由来し、さらにオランダ領だった時代はニューアムステルダムという名前だったことに因みました。

 コノート(コナハト)はアイルランド北西部に位置する地域の名前です。

 イタリアではなくアイルランドなのは、私がアイルランドが好きだからです。


■キアヌ・リーブス

 「マトリックス」「ジョン・ウィック」で知られるアクションスター。

 言わずと知れた大スターですが、私生活は超地味でスターらしからぬ数々の行動で知られています。

・ウォルマート(アメリカの大手チェーン系スーパー)の服を着て、穴の開いたスニーカを履いてる

・路上でホームレスと一緒に酒盛りしてるところをパパラッチされる

・公園でぼっち飯してるところをパパラッチされる

・撮影現場では共演者とあまり話さず、スタッフとばっかり話してる

・お金に困ってた大道具に気前よく融資

・普段から地下鉄で移動。大きな荷物を持っている女性に席を譲るところを目撃される

・名前を出さずに慈善活動

・道に迷ってた一般人を車で目的地まで送り届ける

・ギャラの大半を特殊効果チームに渡す

・ファンにサインをねだられたが書くものが無かったので、近所のスーパーでアイスを買い、レシートの裏にサインして渡す

 仮に天使がいたらキアヌのような姿をしているに違いありません。


■トゥインキー

 バナナクリームが入ったスポンジケーキ。コンチネンタル・ベーキング社で製造されている。

 どんなものかもっと知りたい方は映画『ゾンビランド』をご覧ください。


■アリソン・デュボア、ジョー・マクモニーグル

 有名な超能力者。

 アリソン・デュボアといえばテレビシリーズ『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』の題材になったことで有名ですね。

 ですが、ドラマで描かれていた捜査機関に協力して事件を解決したという描写は当局関係者から悉く否定されています。

 彼女が霊視した内容も実際は逮捕された犯人と全く一致しておらず、本物の霊能力者である可能性が限りなく低そうです。

 ジョー・マクモニーグルは軍の超能力開発プロジェクトに関わっていたサイキック。

 その後、FBIの捜査に協力したと自称していますが、FBIはこれを否定しています。

 NHKの番組でナポレオンズ立ち合いのもと透視実験をしていましたが、全然当たってませんでした。彼もホンモノである可能性は低そうです。


■トーニャ・ハーディング、アンナ・ニコル・スミス

 トーニャ・ハーディングは元フィギュアスケート選手。ライバルだったナンシー・ケリガンを襲撃させたとして裁判になりましたが、本人は周りが暴走して大事になったと主張してるみたいです。

 詳しくは映画『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』をどうぞ。

 アンナ・ニコル・スミスは元プレイメイト。64歳年上の大富豪と結婚し、夫の死後、遺産を巡って大規模な裁判になったことで有名。アンナ・ニコル本人も処方薬の過剰摂取で39歳で死去し、再び親族内で法廷劇が繰り広げられることになりました。


では、また。

次はまた東京編だと思います。

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