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第六話~荒鷲、見参ス~

何時の間にか、

この小説が評価されていました!

ありがとうございます!

それでは第六話~荒鷲、見参ス~をどうぞ!

正午が過ぎていつもならこの時間はすでに昼食が終わり、

家庭で家事や会社で仕事が再開している時間であった。


しかしどこの家でも仕事の準備はしておらず

かわりに焼け跡のや塀などの間を荷物を持った人々が子供の手を握ったり、

荷車に荷物を載せながら移動していた。

傍では憲兵や警察が学校や警察署などに誘導をしている。

そして人々が進む逆の方向へ、兵士を載せた輸送車両が通りすぎて行った。


そんな混雑の中に国民学校生の二人の姉弟が歩いていたーーー










「ねぇ、お父さんとお母さんはだいじょうかな・・・」



「大丈夫よ!」



そう国民学校二年生である弟の

田中(たなか) 敬太(けいた)を励ますように

そう言った国民学校五年生の姉、田中 ミエは

弟の手を繋ぎながら歩き出す。

彼らは先の空襲により親と離ればなれになってしまい、

今は避難所になっている学校に向かっていた。



「でも・・・」



弟は不安で泣き出しそうになる。



「泣かないの!」



姉も本当は泣き出したかった。

しかし親がいない今h弟を守るのは自分しかいないという事がわかっているため、我慢している。



「絶対手を離しちゃだめ、わかった?」



「う、うん」



そう言いつけて前へ進もうとしたが突然あの空襲警報がなった。

すでにあの襲ってきた謎の軍団は市民にとって恐怖の象徴のような存在であり、

たちまち混乱がおき憲兵と警察が必死に混乱の収拾に務めたが、効果はなく混乱は広がっていく。



「姉ちゃん、こわい・・・」



「大丈夫よ、私がついてるわ」



そこへ誰かが叫んだ



「化け物が来たぞ!!」



タエはそれを聞いて空を見上げるとあの大きな翼を持った化け物が見え、

その化け物は急降下をして何か黒いものを落としていった。

すると近くの家が爆発、爆風で何人かが吹き飛んだ。

混乱の極みに達し、人々は我先にと進み出した。



「うわぁ!」



「離さないのよ!」



弟の手が離れないようギュウと握る。

そして空を見上げると化け物がこちらに向かって飛んできた。

タエは反射的に弟を庇う。



(せめて弟だけでも!)


しかしーーー




ダダダダダッ!!



そのような音が響くと断末魔が聞こえ、

あの化け物が血しぶきを撒き散らしながら落ちていった。

すると誰だが分からなかったが、歓喜しながら叫んだ。



「我が軍の戦闘機だ!!」



それに万歳三唱とと歓声が沸く。

この空を飛んでいた戦闘機は白い機体に日の丸をつけており、

大陸から中華民国などの航空機を空から消し去った帝国海軍の誇る艦上戦闘機。





零式艦上戦闘機、見参!!








「よしっ!一匹撃破!」



横須賀航空隊所属の大浜(おおはま) 大樹(だいき)一飛曹は、

零戦搭載の二○mm機関砲を見事に化け物に命中させた。


帝都が空襲を受けて横須賀航空隊では急遽出撃したが、

帝都上空に到達した時はもはや空襲が終わり、

敵が撤退したあとだった。

彼らは何もできずに唇を噛み締めながら帰投したが

敵は一回の攻撃で終わるはずがなく、

敵の第二次攻撃隊をどうするかについて話され、

最初は"横須賀の海軍工廠を守るべき"という意見もあったが、

"陛下と陛下の赤子である国民を守るべきだ"という意見が決定されて帝都に飛んできたのだ。

そして数時間待って中々来ないので、そろそろ帰投しようとした時に敵が襲来してきた。


零戦はまだ量産は余りされておらず、

わずか数機なのに対して、化け物に跨っている敵の数は六、七○騎はいた。

しかし敵は零戦隊より低空にいたので、零戦隊は太陽を背にして突撃した。

敵に数発、爆弾の投下を許してしまったものの、

二○mm機関砲、七.七mm機関銃を一斉発射、

たちまち八騎が落ちていった。

敵も零戦の背後を取るべく奮闘したが、

零戦は格闘戦では無敵の強さを誇っている。


さらには化け物は時速100~200km/h程度の速さしか出せず、

跨っている兵士の攻撃方法も槍なので背後を取るどころか、

逆に背後を取られて落とされていったた。



「零戦に敵うと思うなよ!」



そう大浜一飛曹は叫んで照準器に入ってきた化け物に機銃弾を放つ。

機銃弾は命中し、化け物は翼をもがれて

断末魔をあげながら落ちていった。



「二匹目!!」



そして彼はさらなる獲物を求めて、操縦桿を握りしめた。

どうも横山上等兵です。

今回、化け物対零戦が勃発しましたが、

うなく執筆できたかどうか不安です・・・

変な所がございましたら

よろしくお願いします。

それではまた次回!!


ご意見、ご感想、アトバイスをお待ちしております。

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