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第一七話~異世界人、日本人ト接触ス~前編

~今回の教訓~

女性キャラは難しい。

帝国陸軍が上陸した島は現地では

"ロスヤターリ島"と呼ばれており、

その島には"テコバレイア王国"という

女王が統治する国家が存在していた。


その国は、島の四割が山で一割が沼地という、

発展が難しい土地だったが、

海産物を中心とした資源は豊富だったので

それらの貿易により栄えていたが、

島より海峡を隔てて離れた場所にある大陸に存在している

"ハズペリオ帝国"という国家が

王国へ突如として侵攻、王国陸海軍は

抵抗したものの簡単に敗走してしまい、

王国は占領、女王は幽閉されてしまった。





ロスヤターリ島 王都クリシャ

セヴィラ城 幽閉の間



城の女王が幽閉されている部屋に

二人の女性が何かをこっそりと話しており、話の内容がすごかったのか、

突然、素っ頓狂な声が響いた。



「帝国が敗れた!?」



声を上げた主は、"リア"という若い娘で、

そのリアの目の前にいる女性の口から

出た話は重要な事らしく、

リアの目の前にいる気品がある女性が

慌てて手を使い口を塞いだ。


口を塞いだのは王国の元女王で、

現在この城に幽閉されている

"エイン・フィーセラ=ミルシュア"



「静かにっ!誰が聞いているか分かりません」



「す、すいません・・・

しかし私ですら知らない事をなぜ姫君が?」



この娘の一族は代々、

女王に世話役として仕えており、

この娘も例外ではなく女王に仕えていた。


しかし世話役は表向きの話で、

裏では情報収集等のスパイに近い事をしている。


王国陥落後は、帝国の占領軍に女王の側に

いることを許された者の一人として

世話役の仕事をやりながら、

裏では王国軍の残党と連絡を

取り合ったりしていた。

(他にも多数の同志、つまりスパイがいる)


もちろん情報収集も怠っておらず、

占領軍隊の動向も逐一調べていた。


しかし最近忙しかったとはいえ、

今回の"帝国軍が敗れた"という話は

まったく掴んでおらず、

女王が何故知っているのか疑問であった。



「占領軍の内通者から

帝国の艦隊が敗れたっていう噂を聞いて、

調べて貰いました。

本当は一番信用できる貴方に

頼みたかったんだけど、貴方は別の務めで

忙しそうでしたので」



「は、はぁ・・・

しかし、その事を私に伝える為だけに

ここに呼んだのですが?」



「いいえ、もちろん貴方に

やって欲しい事があり、ここに呼びました」





そしてリアは女王から

"帝国を破りし国について調べ、

可能なら接触せよ"という密命を受けて

彼女はその日のうちに城を秘密裏に出発、

調査を行った。


すると占領軍の一部が島の南東にある森に

"警備"という目的で出撃したと聞き、

恐らくそちらに帝国を破った国の軍隊が

上陸したと思い、すぐにそこへ向かった。




ロスヤターリ島 カンネスの森


「あと少しか・・・」



リアがカンネスという種類の木が

大部分を占めている森に入って数時間が

経とうとしていた。


途中、敗走していく帝国軍を見て、

帝国が敗れたという話は本当だという

確信を深くし、一刻も早く任務を達成して、

島と王国を帝国の占領下から解放したいという

思いを募らせていく。


その時だった。


複数の人の気配を感じ、近くの草むらに隠れる。


すると二、三十人の見たことない服装をしいた

人達が、歩いてきた。


手にはやけに長い銃を持っており帝国軍の装備とは

明らかに違い、その集団の隊長らしき男が

一言、何かを言った。



「@¥・・・$%*!!」



すると後ろを歩いていた人達が

一斉に座ったりしていく。



「なんていったんだろう・・・」



そんな事を考えていたら、

突然隊長らしき男と近くに何やら重そうな何かを

担いでいる男と共に

こちらへ向かってきた。



「や、やばい、気づかれたかな?」



しかしその二人はリアに気づいた訳ではないらしく

自分が隠れている草むらより少し離れた所で

小声で何かを話し始めた。



「何を話しているんだろう?」



そう思い、耳を傾けた。




"ガサッ"



「!!!」



耳を傾けていて注意力が散漫したせいか、

草むらに服が引っかかり音が出てしまった。



「¥£&@!!」



すると音に気づいたのか、あの二人が

声を張り上げた。



(ど、どうしよう・・・)



辺りが緊張感に包まれ、

彼女は必死に状況を打開する方法を考える。


すると誰かから聞いた秘策を思い出した。


それはーーー



「にゃ・・・にゃ~ご」



すなわち動物の鳴き声を真似て

鳴くという方法である。

(ちなみに彼女が真似たのは、

異世界ではシュレンガーと呼ばれる動物である)


さっきとは違う意味で緊張感が場を包み、

すると突然、あの二人の大声が響いた。


そしてその声を聞いて、休んでいた人達が

次々にこちらへ向かってきて、

先ほどより状況が悪くなってしまった。



(さっきより悪くなっちゃった・・・

どうしよう・・・どうしよう・・・)



まさか秘策までも駄目だとは

思っていなかったので、

頭の中が真っ白になってしまった。



(もうこうなったら、

正面から堂々と行ってやる!!)



半ばやけに彼女は覚悟を決め、顔を上げた。


するとそこにはあの隊長らしき男がいた。



「@&?」



「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



彼女は気づいた時には目の前にいた男を

思いっきり叩いていた。






どうもお久しぶりな横山上等兵です。

更新が一週間も空いてしまったのは、

女性キャラを書いて表現するのが難しく、

手間取ったからで、

できる限り早く更新しようと思いましたが、

できませんでした・・・

それでは今後も精進していきますので

よろしくお願いします。

それではまた次回!!


ご意見、ご感想、アトバイスをお待ちしております。

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