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第一三話~異世界ヘ派遣ヲ決定ス~

夏休みの宿題をやりながら

執筆したので、色々と飛ばしている部分が

ありますがよろしくお願いします。

日本本土近海

空母"赤城"艦橋


第一航空艦隊司令官の南雲忠一は旗艦である空母"赤城"の飛行甲板を見ていた。



「発艦始め!」


その合図と共に"赤城"や"加賀"、六隻から零戦が舞い上がり始める。


戦艦"長門"を旗艦とした第一戦隊を主力とする連合艦隊が

突如として現れた敵の主力艦隊と艦隊決戦を行い、

戦艦"山城"が撃沈され他の艦も傷を負ってしまったが、

第九戦隊の軽巡洋艦"北上"と"大井"の活躍により、

敵艦隊には相当な打撃を与えられた。

しかし追撃する力は残っていなかったので

敵の残存艦と空母は南雲艦隊に任せることになり、

今まさに攻撃隊が発艦しようとしていた。



「閣下、各艦の発艦に特に支障はないそうです」



いつの間にか隣に来ていた草鹿参謀長がそう報告してきた。



「そうか、ご苦労」



それだけ南雲はいうと飛行甲板に目をやる。

そこでは次々と零戦が飛び立っていた。



「いいか、必ず撃沈してこい」



南雲はそう呟くと攻撃隊を見送るように静かに敬礼をした。



南雲機動部隊よりわずかな直掩を除き、

第一次攻撃隊一八三機、第二次攻撃隊一五六機が敵艦隊撃滅へと向かった。

海戦によって半身不随となっていたらしく、

殆ど抵抗を受けずに攻撃隊は敵艦隊上空へと辿り着き、

そして本当なら真珠湾で敵戦艦を沈めるはずだった九一式航空魚雷や戦艦の砲弾改造の爆弾が敵に炸裂、

大半はなす術もなく撃沈されてわずかに生き残った艦艇も門をくぐり抜けて撤退していった。





「陸海軍臨時司令部発表、

十二月二日早朝、帝都ニ襲来セシ国籍不明ノ

敵艦隊ヲ山本五十六連合艦隊司令長官

率イル連合艦隊ガ勇猛果敢ニコレヲ迎撃、

敵艦三ヲ撃沈、六ヲ撃破、

サラニ南雲忠一中将率イル艦隊ガ

空襲ヲ仕掛ケ、敵艦多数ヲ撃滅セリ・・・」





一二月四日

近衛司令部 陸海軍臨時司令部



近衛司令部に移転された陸海軍臨時司令部で

第一回目となる今後の方針を決めるための会議が開かれた。



そこには東條英樹を初めとする陸軍を代表する人物達と

山本五十六を初めとする海軍を代表する人物達、

さらに多数の閣僚が集まっている。



「それでは会議を始める」



東條英樹は辺りを見回しながらそう言った。


今回の議題については、"正体不明の敵に対する方針及び門について"だ。



「陸軍としては、その門とやらを

破壊すべきだと一致しております」



陸軍参謀総長の杉山元大将がそう発言した。



「米国や英国との戦争を控えている今は、

南方の資源地帯の事などについて考えるべきであり、

門を破壊することにより敵が来ることはなくなる、

と推測しております」



そこまで杉山は言うと今度は山本五十六が発言した。



「海軍及び連合艦隊司令長官と致しましては、

門を調査すべきだと思います」



部屋が少し騒がしくなる。



「まず、敵艦隊を撃破したと発表していますが、

あくまで一部を撃破しただけで再び態勢を立て直してくる恐れもあり、

また門を破壊したとしても意味はないと思われます」



「なにっ?」



そこまで山本が言うと陸軍代表が座っている周辺が空気が悪くなったが山本は構わず続けた。



「この門は現在伊豆諸島にありますが、

伊豆諸島には以前からこのような物は当然なく、

はっきり申し上げれば、

"いきなり"伊豆諸島に現れたと言ってもいいでしょう。

つまり門を破壊した所でまた別の所に門が出現し、

そこからまた敵が現れる、ということもあり得ます」



そこでいったん間をあけ、口を開いた。



「すなわち、門を破壊しても

敵が現れなくなるという保障はありません」






その後も、会議は続いたが最終的には


イ・南方作戦等は取り敢えず延期


ロ・海軍は稼働可能な空母"鳳翔"を

旗艦とした艦隊の編成


ハ・陸軍は内地に待機している一個連隊を派遣


ニ・襲撃してきた敵についての調査



という案で収まった。


「訳が分からない所より、今は対米戦について考えるべき」という反対もあったが、

「ではもう一回帝都が襲撃を受けたらどうする」という意見が出ると、反対はなくなった。





こうして史実とは違う歴史が

始まったのであるーーー

どうも、横山上等兵です。

久しぶりの投稿ですがいかがでしたか?


まず、上記の物語で「陸海軍臨時司令部発表」と

ありますが、

これは敵の襲撃を受け、参謀本部が壊滅したので、

こういう表現にしました。

それではまた次回!!


ご意見、ご感想、アトバイスをお待ちしています。

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