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第十話~戦果報告ニ驚愕ス~

やっと第十話まで執筆できました!

これからも頑張りますのでよろしくお願いします!

それでは第十話~戦果報告ニ驚愕ス~をどうぞ!

豊後水道

戦艦「長門」作戦室



「これほどすごいとは・・・」



その部屋にいた参謀達は航空隊からの報告に絶句していた。

艦隊決戦による敵艦隊撃滅のために少しでも戦いを有利にしようと

伊豆諸島に停泊している敵艦隊に出撃させた陸攻三十機がろくに戦果を挙げられずにほぼ壊滅したからだ。


陸攻隊は敵艦隊に到達する前は敵の直掩に攻撃を受けたものの、

零戦の活躍により敵艦を視認できる所まで行けたそうだが、

敵艦が"紫色"に発光すると同時に陸攻は次々に撃墜されていき

魚雷が一本も投下できずに雷撃隊は文字通り全滅、

攻撃に成功したのは爆撃隊のみで、

それも命中が一発と至近弾二発だけらしい。


そして基地に帰投してきた陸攻は、十機にも満たなかった。


(ちなみに零戦隊には損害無しで十機近くを撃墜と戦果を挙げた。)


さらに驚いたのが帰投してきた機体には弾痕などの損傷がないことだ。

普通なら対空砲の砲弾の破片や機銃の弾などが機体に突き刺さっているはずだが、

生き残った陸攻の機体をいくら調べても、

そういった物はなかった。


つまち敵は機銃でもなく、高角砲でもない"何か"で陸攻を次々に撃墜したということだ。


これを受け参謀達は敵の兵装について考えたが、

いくら考えてもどういったものかがわからず、

頭を抱えた。


沈黙が続く中、参謀の一人が口を開いた。



「・・・これは殺人光線ではないのでしょうか?」



会議室にいた全員がその参謀の方を向く。



「殺人光線?」



先任参謀の黒島がその参謀に言った。



「噂で聞いたことがあるのですが、

陸軍の登戸出張所という所で研究されている兵器で

詳しいことは分かりませんが、

怪力線のようなもので航空機を撃墜するとか」



それを聞いて思わず他の参謀達は苦笑してしまった。

何せもはや少年倶楽部のような雑誌に出てきそうな話だからだ。

しかし黒島はその参謀に問いかけた。



「そんなもの訳がわからん物が実用できるのかね?」



「はっ、確かそういったものを出すための膨大な電力が必要らしく、

未だに実用できてないそうですが」



その参謀がそこまでいうと、

突然、外でドォン、ドォンと音が聞こえた。



「なんだ?」



部屋が騒がしくなる。



「閣下、少し様子を見てきます」



そういって参謀が外へ事実確認のために出て行った。

しばらくしてその参謀は走って帰ってきた。



「どうだ、何があった?」



「はっ、どうやら敵の偵察らしいのであります」



敵の偵察ーーー

これを聞いた黒島は思わず、


「なにっ!直掩はどうしてた!」



と怒鳴った。



「落ち着きたまえ、黒島君」



先ほどは全く喋らなかった山本五十六が黒島を落ち着かせるように言う。

そして見に行った参謀に言った。



「君、直掩機は敵の偵察を発見できなかったのか?」



「はっ、恐らく今日は雲がいつもより

多いので、不意をつかれたかと・・・」



そう参謀が言うと山本は腕を組んで目を瞑り、

唸っていたが、すぐに目を開く。



「終わったことを言っても仕方ない。

そんな事より今後どうするか練ろう」



しれを聞いた黒島は渋々、

「はぁ」とだけ言って椅子に座った。

それを見習うかのように立っていた参謀達も座る。



その後、部屋では参謀と山本五十六連合艦隊司令長官による

会議が夜中まで続いたのであった。

どうも横山上等兵です。

今回はどうでしたか?

敵の謎の兵装に驚愕していた時、

敵に発見された迎撃艦隊。

さてどうなるか・・・

それではまた次回!


ご意見、ご感想、アトバイスをお待ちしております。

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