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暴走の業火龍

龍、集いしとき。世界は業火に包まれ、暗黒が命の理を喰らい尽くし、光は全ての罪を焼き尽くす…水はあらゆる生命を飲み込み、大地は自らの中へと命を引きずり落とす。


風は刃となりて神を切り捨て、緑は抗いし者に苦しみを与える。


7つの災厄を従えし皇は全てを原始に戻したとき、厄災を自らの中へと取り込み、刻をも葬り去り、終末をもたらす…



「ただいま~…あれ?」


居間の机の上に置手紙。住民が何か買ってきてほしいものでも書き残したのだろうか。どれどれ…






(ヒイロは預かった。返してほしければお前とヒイロが戦った場所に来い PS 俺は例の病の発症者だ)


そのとき、僕の頭の中で何かがぶち切れた。


「f;@:・lkhヵvthksdvhst・@:¥gkds!!!!!」


荘のドアをぶち破らん勢いでドアを開ける。巻き込んでしまった。僕一人ならともかく。何の罪もないこの荘の住民を。龍化病と真正面から向き合おうとしていたヒイロを。絶望の底からやっと光が射した一人の少女を。また血なまぐさい戦いの輪の中に巻き込んでしまった。


人目もはばからず、(幸運にも誰もいなかったが)僕はジャケットを抜き捨て、羽を広げて再びあの場所に向かう。











「ガッァァァァァァァァ!!!」


「?!なんだ?!」


隕石が衝突する勢いのごとく僕は全力で空き地に突っ込んだ。怒りが抑えきれそうにない。そこに居た人物を見て更に僕の怒りのボルテージは上がった。


「まさかテメェが犯人だったとはなァ!!黄泉川堺人!!」


「あ~ちょっとばっかしやりすぎたかなぁ…とりあえず落着こうよ龍斗さん…」


困ったように頭をかく堺人


「答えは聞いちゃいねぇぇぇ!!よくもヒイロを戦いに巻き込んでくれやがったなぁ!あいつがどんなに悩んでいたかも知らねぇでぇ!!!!」


怒りに呼応し角が熱気を帯びる。身体中が戦闘用に研ぎ澄まされていくようだった。拳の棘は10センチほどにまでなった。靴の先を破って太く荒々しい爪が出てくる。顔の一部にまで鱗が出てくる。犬歯が1.5倍ほどにまで伸びる。吐き出す吐息に火花が出始める。


「いやだからはなせばわか…」


「龍の怒り(アンガー・オブ・ドラゴン)!!」


突き出した拳からものすごい殺気が堺人を討ち滅ぼそうと発射される。弾道の地面にヒビが入っていく


「チックショ、やるしかねぇのか…龍鎌ドラゴンサイズ・ジャグラヴィーン!!」


堺人が空間に手を突っ込む。虚空を掴むはずだったその手は一瞬どこかに消える。しかし次の瞬間禍々しい姿をした死神の大鎌デスサイズを空間から引きずり出した。


同時に堺人の腕や顔の一部が漆黒の鱗に覆われていく。背中から夜の闇よりも黒い翼が姿を現した。闇に溶け込むその片翼はまるで形のない煙のように揺らめいている。


「黒影の城壁シャドゥ・ウォール!!」


翼で防御する堺人。殺気の塊が翼に当たると空間が僅かに震えた。僕自身も爆風で怯んでしまった。堺人もどうやらそうらしい。


「俺以外の龍化者と始めて戦ったけど、やっぱただモンじゃなかったよ、龍斗サン…」


「グルルルルルル…」


おかしい。感情が抑えきれない。最初話し合いで勝負をつけようと考えていた僕だったが、どんどん理性が削り取られていく。何も考えられない。ただ、目の前の敵を討ち滅ぼすためだけに身体が動く。殺せ殺せ殺せ殺せ…ヤメロヤメロヤメロ…


「ああぁぁぁっぐがぁぁああっぁぁぁ!!!!!」


「龍斗?!」


最早何も考えることができない。頭が真っ白になる。そのとき…


麻痺植物スタンプラント!!」


「あふん」


僕のケツに痛みが走る。なにかが噛み付いているようだ。振り返るとそこには囚われているはずのヒイロが居た。そして僕のケツにはハエトリソウみたいなものが噛み付いていた。そして噛まれたところからどんどん痺れて動けなくなってくる。頭の先までその感覚が行き着いたとき、僕は力なく倒れた。たまに何故か痙攣する。ぴくぴく…シビシビ…


前書きにそれっぽいことを書いてみました。伏線っぽくしてましたけどどうでしょうか?

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