学歴は意外と大事?
大変だ! あまりにもほっときすぎて評価がさがっとる!
まぁあせらずじっくりがボクなんで、それなりにがんばっていきます
久しぶりの江流弩荘。おおよそ一週間ぶりか。思えば激動の一週間だった。
廃屋滞在2日目、僕の龍が実体化する
3日目、水の龍が攻めてくる
5日目、水の龍が撃ち殺され、蘭恋姉妹が襲ってくる
7日目、今に至る。一日飛んでいるのは移動とか、まぁ要するに割愛されるべきとこってことだ。また機会があれば語るとするよ
「ずっと心配してたんだよ! いつ帰ってくるかも書かないで! 龍斗サンがいない間の家事大変だったんだから!」
「たった1週間じゃないですか…」
「罰として今日から1ヶ月、掃除洗濯家事育児全部やってもらうからね!」
「そ、そんな……たった一週間出ただけで……って育児って」
「ま、まさか青年! その年で子どもを…」
「ヘンな妄想してんじゃねー!!!! 僕はまだd……」
「………なんかすまなかった」
「り、龍斗サン……」
もうキレてもいいよね? 答えは聞いちゃいないいぃぃ
今僕はソロモンの部屋にいる。これからのことを相談するため、そして現状把握のためだ。今まで空き部屋だと思っていたが、ソロモンの部屋だったのか。腐ったミカンとか置いとけばよかった
「あまり邪なことを考えるな青年よ。この荘には知ってると思うが、龍が二人いる。そしてそれを監視しているのが如月舞奈だ」
「彼女も龍殺しの一員なのか?!」
「ああ。彼女は龍殺しの中でもトップレベルの戦闘能力を持っている」
「なるほど、納得だ。だから竹刀で落ちてくる葉っぱを真っ二つに切ったり、剣戟の衝撃波で手の届かないとこになってる柿の実を切り落としたりしてたのか。渋柿だって知らずに食べた大家さんと春沙さんの顔っていったら……」
「青年の苦痛の表情も見てみたかったな。というか迂闊すぎるな…如月舞奈……」
「僕は柿は嫌いだから食べてない。最後に柿を食ったのは小学校給食で出されたフルーツポンチに紛れ込んでた柿だけだ」
「そういえば青年、青年の最終学歴は何だ?」
「は? 脈絡なさ過ぎだ、読者がついていけんだろうが」
「メタい発言は控えろ。龍殺しには龍化者のあらゆるデータを収集、管理している。もちろんプライベートは考慮しているが……青年の最終学歴は確か、中卒だったな」
「……それがどうかしたのか? それを補うために、『あなたはできる!』で資格はとりまくったが。この年でいまさら高校に行く気なんかしない。スウガクナンテコワクナイモン」
「青年に、龍殺し管轄内の高校に入ってもらう」
「…………は?」
「金銭面では問題ない。給料から授業料は天引きするし、龍殺し所属割引やなんやで今ならなんと!」
「おい、某テレビ通販の社長みたいになってるぞ」
「おっと。まぁどれにしろ龍殺しに正式に入隊するには最低でも高卒でなくてはならない。青年の場合、私が無理やり話をつけた形になっているからな。高校卒業まで仮入隊という扱いになっている」
「めんどくさいなぁ……」
「まぁ龍殺し直轄の高校だ、戦闘訓練やその他もろもろ、普通の高校では学ぶことができないようなものまで学ぶことができるぞ?」
「そりゃ普通に生活してりゃ戦いの知識なんていらねぇだろうさ」
「道理だな」
「んで? その高校はどこにあるんだよ」
「君の心の中☆」
「龍の怒り!!!!」
ドゴーーーン!!!
「おいおい、私でなければ死んでいたぞ?」
「すまん、ウザキモい汚物は消毒する龍化者の習性がつい」
「迷惑すぎる習性だな。話を戻す、これだ」
ソロモンが懐からワイバーンの巻きついた銀色のロザリオを取り出す。窓から入る日の光に反射して、ロザリオは美しく輝いた
「これは私専用のキーだ。いずれ青年にも専用のキーが作られる。これを日の光にかざすと…」
ソロモンがロザリオを日の光にかざすと、ソロモンの部屋の床にロザリオの拡大された影が映る。次の瞬間、影の中のワイバーンが動き出し、こちらに吼えるように動いた
「龍殺し第7部隊隊長、および天月高校学校長ソロモン・レクター」
『おぉ帰りなさいまっせぇ、ご主人さむぁ』
台詞だけ見ると萌える人もいるんだろうが、聞こえてきた声は緑色した細胞男の声にそっくりな、低い貫禄のある声だった。ブルァ!とか言ってそうな
「行くぞ青年」
「オイ待て。タイムセールが近いから明日にしてくれ。今日は手羽先が安いんだ。これで手羽先ギョーザなるものに挑戦してみようと思ってんだよ」
「仕方ない、明日にしよう」
『呼び出しといてなぁ~に言ってやがりますかぁ!!』
次の瞬間僕とソロモンは影に食われていた
次回予告!
年上の転校生にクラス唖然?! これが年上の魅力かぁ……
どんな学校にも悪い子っているものです。まずは拳で語り合いましょう
です。では、じゃん・けん!
龍の怒り!!!