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僕の、やるべきこと

おっひさしぶリィ! 会話文ばっかで無駄に行数稼いでるぜwwww


あ、あと龍斗は戦闘中思考が余裕ぶってるけど実際めっちゃ切羽詰ってます



「ハァ……ハァ……負けてらんないのよ!!こっちはぁ!!」





芸もなく、またしても大量の弾丸を放ってくる蘭。僕は剣を一振りする。それは膨大な熱量を持つ熱風と、斬撃の衝撃波となってして蘭へと飛んでいく。軌道上の弾丸、そして草木が蒸発し、大地が剥き出しになる。その大地さえどす黒く焦げ、抉れる。




「受け止めてみせるわよぉーーーーーー!!!」




篭手のバリアを展開、身を守ろうとした蘭。した、ということはできなかったということ。左手につけていた篭手が蒸発してしまったからである。




「ぎゃぁぁぁあーーーーーーー?!」



その華奢な腕には篭手を留めていたバンドと土台だけが残り、ブスブスと煙を放っている。鼻を突く強烈な金属臭がする。火傷の痛みで左手をだらんとたらすことしかできなくなった蘭。それでも彼女の眼から闘志は消えない



もう………止めてくれ……




「女の悲鳴なんて聞きたくないんだけどなぁ。どうせならかわいく鳴いてみろ」



「アンタァ……」




剣を大地に突き立てる。突き立てた周りの大地があっという間に溶解し、マグマとなる。そのマグマが僕の意思で蛇のようにのたうつ。それは程なくして巨大な龍の形を形になった。



どうか、この一手で退いてくれ……





「格の違いを見せてあげるよ……ってもう見てるか。ともかく君程度じゃこの僕は倒せない。妹連れてとっととお家に帰ることだ。尻尾巻いて逃げるなら見逃す」



「ふざけ…」



「お、おねぇちゃん……もうかえろうよ…無理だよ…」





恋が泣きべそをかきながら姉のぼろぼろの服の袖をつかみ、懇願する。だが姉はそれを振り払い、傷ついた左手をかばいながらも銃を僕に向ける。目的のために、いろいろと見えなくなっている。テンパっている証拠だ。こういうの、見てるとイライラする。




「あんたたちがいなければ!!わたしたちも普通にいられたのに!!」



言われたくなかった。あからさまな、迫害の言葉。自分たち以外のものを脅威としてしか見れない、浅はかで、下らなくて、もっとも鋭利な言葉。僕の心が揺れ動き、マグマの龍の形が一瞬揺らぐ。




「くだらない昔語りや回想シーンは入れさせないよ? 僕に殺し合いを申し込んだ時点で死ぬ覚悟はあったってことだろ? 八つ当たりでケンカ吹っかけられちゃいい迷惑だ。こっちの身にもなれ」



「おのれぇぇぇーーーー!!!!!」




「いいぜ、てめぇがまだ僕に挑むってんなら!!その気持ちを粉々に打ち砕いてやるよ!」




涙を必死にこらえ、マグマの龍を飛ばそうとしたそのとき












「そこまでだ!」





なにやら聞き覚えのある声。声のするほうを見る。そこには黒マント黒ローブ大きな鍔広帽子をかぶったソロモンの姿があった














「おまえはッ! ソロバン……だっけ?」





「ソロモンだ! 相も変わらず年上に対する態度がなっていない!」




「龍殺し最強の戦闘部隊隊長、ソロモン・レクターか?! 何で奴がこんなところに?!」



蘭が慌てたように叫ぶ。そういえば龍殺しの中でも派閥がどうたら言っていたな。一枚岩でないからこそごちゃごちゃしてしまうのはどこでも同じか。





「龍殺し急進派、皐月蘭、および恋。お前たちを無断独断行動の罪で拘束する。おとなしくついて来て貰おうか」



「ふざけるな! お前たちが何もしないから私たちが仕方なく動いたっていうのに!」



「セイッ!」



ソロモンとの会話に夢中になっている蘭の鳩尾に一発。さっきまでの言動とは裏腹のかわいい声で「きゅう…」とかいって気絶した



「お姉ちゃん!!」



「悪いな、青年。手間が省けた」



「飼い犬の首輪と手綱くらいちゃんとつないでおいてくれよ、だから僕にもナメられるんだ」



「そうだな……悪かった。では蘭と恋の身柄をこっちによこしてくれ」



「………こいつらはどうなる?」




怯えた表情で姉をかばいながらこちらを伺っている恋。怯えた表情ながら、その眼には揺るぎない意思が揺らめいている




「そうだな……一応龍殺しにも軍規のようなものがあってね、独断行動はかなり重い罪になるだろう」



「まさか二人をこのまま二度と日の光拝めないようにする気じゃないだろうな?」




「………どうだろうな」




「貴様……!」






「………フハハハ! 安心しろ、殺しはしない。ちょっと減給されるくらいで済むようにするさ」




「そうか……悪いな、そろばん。…………ところでソロバン」




「ソロモンだ!!……なんだ青年?」




僕の頭に珍しく知的な作戦が浮かぶ。普段、単純明快安直極まりない僕が考えた今僕にできる最善の策





「僕を龍殺しに入れろ」




一瞬驚いたような反応を見せるソロモン。だがすぐさま納得したような表情に変わる。そしてニッコリ僕に笑いかけこう言った










「ムリ」





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