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比較的したくなかった再会

「……なんか仲良くなっちゃってますが…?」


「…………大丈夫だ、問題ない」ダラダラ


「冷や汗で服がびちゃびちゃですよ?」


「さて、うどんも煮えたし後はあいつらの飯を温めて…」


「あ、あの…」



後ろから声がする。…さっきも思ったが、不思議なデジャヴを感じる。どこかで聞いたような声だ。誰だったっけ?


「た、助けていただいた上、お食事まで…っ、ありがとうございます!!」



どこだろうか…そして何故か嫌な予感が脳内を駆け巡ってるんだが…なんていうか…トラウマって言うのか?



「し、初対面の女性に対して無視はひどいと思います!!」



「ああ、ゴメンゴメン、ちょっと考え事してたもんでって……あ……」



おっと、軽いトランス状態に陥っていたようだ。さすがに失礼だったな。振り向いて弁解の余地を、とさっきまで思ってたんだけど…


「あーーーーーーーーーーー!!!!」


「ウソだ…ありえない…何でここにチャクラが居るんだよ…」


「わちの名前は茶倉さくらだーーーー!!」











「……そうだったの…」


ところと時間変わってここは居間だ。今現在居る住民と茶倉で食卓を囲んでいる。茶倉といえば、うどんどころでは済まず、普通にご飯も食べているところだ。よほど飢えていたらしい。


ほのかに金色のセミロングの髪。身長は150前半。丸顔でどこか幼さの残る、利発そうな顔立ちだ。


茶倉がここまで来た理由をいきさつを簡単に要約すると、ある日突如僕が失踪した噂を聞いて、自分も脱出しようと思ったんだそうだ。


確かに、あの児童養護施設はお世辞にもいい環境とは言えなかった。最低限の生活しか出来ないような、何一つ喜びを感じることができないような施設だったからだ。僕がバイトへ行けていたのは隠れてこそこそ通っていたからである。厳しいわけではなく、ザル同然の警備の目を盗むことは7歳のころの僕でも出来た。



「それでこの辺りに行き倒れてたってことか。聞いた場所からだとここまで結構距離あるぞ?よくここまでこれたな」


堺人が爪楊枝でシーシーしながら喋る。マナー違反だろうが自重しやがれこのバ堺人


「公園の水と試食で食いつないできた。わちの通った後には試食という試食が消えたな」


フンス、と誇らしげにない胸を張る茶倉。一応言っておくが、誇れる要素は一っつもない


「茶倉ちゃんはいくつなの?中学生くらいかな?学校はどうするの?」


「その質問はダウトだヒイロ!!」


「わちは19歳だーーーーー!!!あとチャクラじゃなくてサクラだーーーーー!!!」


「ええええーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!???????」


「驚きすぎだ、チャクラが泣いてしまうじゃないか」


「ぐすっ…どうせわちは合法ロリですよ~…ひぐっ…」


「いやその発想はおかしい」






「数え年で19ってだけだろ?実際は18、今年で卒業だったんだから別にあのまま居てもよかったんじゃないか?」


「………あ」


「(ああ、この人アホの子なんだ…)」


「哀れむような目で見るんじゃない。どれにしろあんなところ、長くは居たくはなかったさ。堪忍袋の尾が切れた、ってだけだよ」


お茶をすすりながらのんびり離すチャクラ。もうなじんでやがる


「ん、こんな時間か。俺はもう帰るよ。長々とお世話になったな、龍斗サンに皆さん」


「ん、このくらいならいつでも来ていいぞ」


「ここがアウターへイヴンか…」ホクホクニヤニヤ


「訂正。もう二度と来るな」


「ちょっ…まじで…」


堺人の襟首掴んで荷物ごと玄関からほっぽり出す。


ガラガラピシャーーーーン!!


<バーーーーーーーカ!!!!!!ガチャリ


カギまでかけられた。


「ひでぇ…もしかして俺、ずっとこんな役回り?」


不憫である。


感想ください。


作者と兎はね?寂しいと死んじゃうんだよ?wwwww

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