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別れ

12月24日

世間はクリスマスイヴ一色で彩られている。

私はなんとなくケンタッキーを買い、ケーキを作った。

夜にはハルキが本を持ってきてくれると言っていたので、ケーキはショートケーキにした。


長塚は当たり前で今日、明日と仕事をし奥さんの元に帰る。


それが当たり前。


私はそう思わなきゃいけない。


なんとなくテレビをつけて、一番笑えそうな番組を見るが面白くない。


なんとなくテレビを見続けるとインターホンが鳴った。

今は夕方の5時。

ハルキが何時に来るかは聞いてないが夜と言っていたので早すぎだろう。

勧誘かなんかかと思い私はドアから外をのぞく。そこには黒いコートを着た長塚が居た。

私は慌ててドアを開ける。

「どうしたの!?こんな時間に??」

私が聞くと長塚は私の肩によりかかってきて、小さく言う。

「菜々穂、ごめん・・・」

「え・・・?」

気のせいか長塚の声は震えていた。

「終わりにしよう・・・」

私は言葉が出なかった。

長塚は顔を上げ、私をまっすぐ見つめて言った。

「子供ができた・・・」





気づくと私は真っ暗な部屋に座っていた。

手には長塚がくれたブレスレットを握っていた。


『想うだけは自由だと思うからさ・・・』


そう言った長塚。


真っ暗なのに“meteor”という文字だけははっきり見える。


流れ星・・・


資格がなくてもあのとき願っていれば、何かかわったのかな・・・・?


いつか終わる


最初からわかってたのに・・・


いつも心に刻んできた


でも、こんな簡単に・・・


こんな一瞬で終わってしまうなんて思わなかった・・・


涙が流れ続けるとインターホンが鳴った。


私は立ち上がれずにその場にうずくまる


そして声が聞こえた。


「菜々穂、いないのか・・・?」


ハルキの声。


わかっていても私は立つことも声を出すこともなかった。


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