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ダブルスタンダード

自分の好きな人間の罪は、過小に評価され、

嫌いな人間の罪は、過大に燃やされる。


罪は、その人間の好感度によって、大きく変質する。

同じ罪を犯しても、Aは激しく罵倒され、Bは「むしろ被害者」などという謎の弁明が成される。


こういった現象(=部族主義)を見ていると、筆者は自分がつくづく、社会とは「裏返った人間」なのだということに気づかされる。筆者の場合、罪に対する罰は、身内に対してほど重くなる傾向にある(ここでいう身内とは、血縁だけではなく、仕事や友人関係全般の話)。


外の罪に対しては、それほど深く追求する気にもなれない(どうせ他人事だからだ)が、身内の罪には反省の色が見れるまでは厳しい。


しかし、世間一般は違うらしい。

自分の「嫌いな人間」を燃やすために、常に手ぐすねを引いて待っており、スキャンダルがあれば、そこに様々なものを付随させ、盛大に燃やす。これはいったいどういった心理構造なのだろうか?


「他責思考のルサンチマンが増えた」

これに尽きる気がするが、なんとも情けない話である。


―― ただ、これと「政治の話」は切り離すべきである。

話を()()()低次元なものへとすり替える政治家も多いので念のため。



ただし、ここで「世間一般」のイメージについても、補足しておく必要がある。多くのひとは、SNSなどでのトレンドを「世論」と勘違いしがちだが、SNSは「極端な人々」の意見しか拡散されない。


「わざわざ、そこに投稿し、自らの意見を主張する人々の声」が、SNSの世論の正体であり、大半は大した興味もなく、何も言わずに傍観している。だが「みんなが怒っている」と社会全体が怒っているかのような錯覚を与えるのが、SNSというものであり、政治家たちですら、それにのめり込み、「世論誘導」に躍起となっている(今は業者を使い、自分の意見を補強するためのアカウントまで無限増殖させている)。Xなどが「バカ発見器」と呼ばれたのは、そのためである。


ここでヤフコメの数字をひとつ。

全体の登録ユーザーに対し、およそ1~2%ほどのアカウントが、ヤフコメのコメントの大半を書き込んでいる。という話を聞いたことがあるだろうか?(「1%ルール」「90-9-1の法則」)―― これが、みなが世論と思い込んでいるものの「正体」だと知れば、もう少し、いろいろと冷静になれるのではないだろうか。


Xにしても、わずか1%のユーザーが炎上している話題の半数以上を投稿しているという話もある。だとすれば、これほど世論誘導のしやすいメディアも他にはないということだ。

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