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女装した男
スーパーからの帰り道。
前方から、女装した男が現れた。
身長は176cmの筆者よりも高く、40歳前後といったところ。
反射的に視線を逸らし、すれ違う。
しかし、どこか様子がおかしい。
ふり返ると、男は空の車椅子を押していた。
よく見ると、衣服も老人のそれである。
長い脚に、短いスカート。
それは性的なアピールではなく、何か物悲しさを感じさせる。
足取りも重い。
ひょっとすると「それまで」の習慣を繰り返しているのだろうか。母の衣服を身にまとい。
―― そんな「妄想」が頭をもたげた。




