第61話 揺れる心 ― 彩花、三角関係の狭間で
放課後の教室。
彩花は机に座り、ペンを握りながらも心ここにあらずだった。
(……どうしよう……
悠真くんに向き合ったばかりなのに……
海斗くんも……!?
さらに、白鷺ゆりさんまで……)
彩花は自分の胸のざわつきに気づく。
---
◆海斗との放課後
校庭の隅。
海斗は彩花に歩み寄り、真剣な表情を向ける。
「彩花さん、昨日の話……覚えてるか?」
彩花は小さく頷く。
「うん……」
「俺、ちゃんと彩花さんに向き合いたい。
悠真には負けたくない。友達としてでもいい、いや……それ以上でもいい」
彩花は息を呑む。
(……やっぱり、海斗くんも……真剣……
どうしよう……心が……)
---
◆彩花の葛藤
彩花は心の中で整理をする。
(私は……悠真くんが一番好き……
でも、海斗くんの真剣な気持ちも無視できない……
さらに、ゆりさんの熱意を知ると……嫉妬……!)
胸の奥で複雑な感情が絡み合う。
(……私は……どうしたらいいんだろう……)
彩花は小さく深呼吸し、海斗の目を見つめる。
「海斗くん……ありがとう……でも……私は……悠真くんが……」
海斗は少し表情を曇らせるが、すぐに微笑む。
「わかった……でも、俺は諦めない。
彩花さんがどう思おうと、ちゃんと行動する」
---
◆白鷺ゆりの影響
その夜。
彩花はSNSで白鷺ゆりの更新を見た。
「今日も東雲先生の台本チェックしてきました!
文章のリズムに合わせて演じるのが楽しくて……尊い……!」
彩花はスマホを握りしめ、胸がざわつく。
(……ゆりさん……東雲くんのこと……
こんなに……?
私は嫉妬してる……!)
彩花の心は、東雲・海斗・ゆりの三者で大きく揺れ動いた。




