第60話 三角関係の火種 ― 海斗の接近と白鷺ゆりの熱意
放課後。
海斗は校庭で、彩花を偶然見つけるや否や、意を決して声をかけた。
「彩花さん、ちょっといいか?」
彩花は少し驚くが、落ち着いて振り返る。
「え、海斗くん……どうしたの?」
海斗は真剣な表情で、一歩近づく。
「昨日も言ったけど……俺は、彩花さんのこと、ちゃんと意識してる。
もしよければ、放課後少し話さないか?」
彩花は胸がぎゅっとなる。
(……えっ、どうしよう……
東雲くんと向き合ったばかりなのに……
海斗くんも……!?)
---
◆彩花の心の揺れ
彩花は少し躊躇しながらも、心の奥で整理をする。
(……私は……悠真くんが一番……でも……
海斗くんの言葉も、無視できない……)
小さく深呼吸して、彩花は頷く。
「うん……少しなら、話してもいいよ」
海斗は満面の笑みを見せる。
「ありがとう、彩花さん。
俺、ちゃんと向き合うから」
彩花の胸は、またざわつく。
---
◆一方、スタジオの白鷺ゆり
スタジオでは、白鷺ゆりが東雲のもとに熱心に質問をしていた。
「このシーン、キャラクターの心情をどう表現するのがベストか、先生の感覚を教えてください!」
東雲はいつも通り自然体で答える。
「うん、その表現で十分だと思うよ」
ゆりは胸を高鳴らせ、無意識に体を東雲に寄せる。
(……この人、普通なのに……
どうしてこんなに尊いんだろう……)
その姿を偶然、彩花がSNSで知ることになる――
胸の奥がさらにざわつく。
---
◆三角関係の加速
海斗が彩花に接近、ライバルとして本格的に三角関係参戦
白鷺ゆりは東雲に純粋な熱意で距離を縮める
彩花は東雲への想いと海斗の気持ちに揺れ動く
この瞬間、物語の三角関係は本格的に動き始める。




