第42話 ついに告白
放課後の教室。
彩花は深呼吸を繰り返し、胸の高鳴りを押さえながら東雲悠真の隣に座る。
心の中で何度も決意を繰り返す。
(……今日こそ……勇気を出す……
尊敬だけじゃなく、私の気持ちを伝えなきゃ……!)
悠真は無邪気に本を手に微笑む。
彩花の緊張には気づかず、自然体で座っている。
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◆告白の一歩
彩花は小さく息をつき、ついに口を開く。
「悠真くん……あの……その……私……」
言葉が震え、胸の鼓動が速まる。
悠真は首をかしげ、優しく視線を向ける。
「ん?どうしたの?」
彩花は一度目を閉じ、勇気を振り絞る。
「私……悠真くんのこと……ずっと……好きでした!」
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◆反応
悠真は一瞬目を丸くするが、すぐに無邪気な笑顔で答える。
「え……そ、そうなんだ……ありがとう」
彩花の顔は真っ赤になり、手が震える。
しかし胸の奥には、伝えられた喜びと、少しの不安が混ざる。
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◆心理的距離の変化
彩花は胸の奥で尊敬と恋心が混ざり合う。
(……言えた……!
でも……どう思ってるんだろう……?)
悠真は無自覚に自然体を貫き、彩花の告白を受け止めるだけだが、その無防備さが彩花の心をさらに揺さぶる。




