第23話 告白を意識する瞬間
放課後の教室。
彩花は机に置いたノートに向かいながらも、心は東雲悠真に集中していた。
(……もう、胸が落ち着かない……
尊敬だけじゃない……これって……恋心……?)
悠真は本を閉じ、自然体で笑う。
その何気ない表情が、彩花の胸をざわつかせる。
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◆意識する心
彩花は心の中で何度も問いかける。
(……でも、私は振ったんだから……
好きになっちゃダメ……でも……どうしても目が離せない……)
昨日までの距離より、少し近くに座っているだけで、胸が早鐘のように打つ。
理性では制御できない感情が、彩花を揺さぶる。
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◆小さな勇気
彩花はノートを閉じ、勇気を振り絞る。
「悠真くん……その……
もしよければ……これからも、いろいろ教えてもらえますか?」
悠真は首をかしげ、自然体で答える。
「もちろん。僕も教えるのは楽しいし」
その一言で、彩花の心はさらに熱くなる。
(……嬉しい……
近くで、話せるだけで……胸が高鳴る……)
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◆心理の進展
彩花は心の中で自覚する。
(……これは……もう、尊敬だけじゃない……
好きになってる……
でも、告白はまだ……怖い……)
心のざわめきを抑えつつ、彩花は次のステップを考える。
次に話すときは、もっと踏み込んで、近くで東雲の心を知りたい。




