13.カンセイの地下鉄 カンセイ高速鉄道3号線&カンセイ急行キット線、ネオキット線
というわけで寝台列車乗車後、第二の都市・カンセイに来ました。
ナーパム王国で、地下鉄が完全な公共交通ではない都市が二つある。
一つはターキアで、元はターキア市が特別行政区に移行する際、ターキア特別行政区、ウォーミア鉄道、ツバイ鉄道の三者が出資した『王国首都圏高速鉄道』に譲渡している。
最も、ターキア特別行政区が出資しているので公共交通としての性格は残っている。
そしてもう一つが今回訪れたカンセイである。
カンセイはもともと、カンセイ市が地下鉄を持っており、当時のカンセイ市営地下鉄1号環状線から中に私鉄を入れないという政策をとっていた。
そのため、カンセイ近辺の二大大手私鉄(カンセイ急行とカンビ急行)は1号線の駅からカンセイに向かう新線をカンセイ市営地下鉄の路線として建設した。
こうしてカンセイ急行はカンセイの北のウベス、カンビ急行は南のナンパーをターミナルとしていたが、ウベス~カンセイの2号線、ナンパー~カンセイの3号線が建設され、両社は念願のカンセイ直通を成し遂げた。
だがカンセイ市は思ったほど財政が潤わず、市営地下鉄はカンセイ急行もしくはカンビ急行のいずれかに譲渡を、と考えた。
しかし、この二社はもともとカンセイ~ビマスの間で国鉄含めた長年のライバル関係で、カンセイ市営地下鉄によるカンセイ直通の利権をめぐって骨肉の争いを演じることになってしまう。
そこでカンセイ市はカンセイ急行・カンビ急行の2社が半々で出資する「カンセイ高速鉄道」という新会社を設立させ、この新会社・カンセイ高速鉄道を介してカンセイに乗り入れることで決着。
こうしてナーパム王国鉄道の中で、唯一の私鉄の地下高速鉄道が完成したわけである。
そんな歴史的な事はともかく、今の私の問題は、寝台列車で疲れた体を休めることにある。
とりあえず調べると、カンセイ高速鉄道1号線のミナガトに風呂屋があるのを発見した。
さっぱりしたいのでここに行くことにし、まずカンビ急行の車両が走るカンセイ高速鉄道3号線に乗車した。
乗ったのは快速で、ナンパーまでの間で、テマバイしか停車しなかった。
ナンパーに着くと、1号線テノズ方面に乗車し、ミナガトで降りて風呂屋へ。
30分ほど入浴し、出てきた後は、再び1号線のウベス方面に乗車しウベスで降りて、今度はカンセイ急行のホームへ向かった。
カンセイ急行のウベスでは特急キット行に乗車。
ジュジョクに停車し、国鉄に乗り換えられるタカツクム本町に到着。
せっかくなので、ここはいったん外に降りて朝食をとることにした。
サンドイッチで朝食をとった後、再び駅に戻ると、急行キット一番街行きが入線してきた。
むろんこれに乗り、終点のキット一番街まで乗車し、これも少し降りてみる。
キットの町はアータよりも古い町並みが残り、小さな神殿が数多く残っていた。
少し歩居ていると隣のキット三番街の駅まで歩いてしまったのと、次の列車の時間にちょうどよかったのでここで列車に乗ってしまうことにした。
そこで普通・キット行きに乗り、キットで降りることにした。
キットからは通過駅ないが、一応快速列車と呼ばれる実質普通列車でナギヤまで行くことにする。
この辺では、オーカムからナギヤまで快速列車が直通しており、キット~ビマス間の各駅停車とオーカムからナギヤまでの快速列車が系統分離されている。
そしてナギヤから急行「ツバムイ」に乗車した。
この急行「ツバムイ」はカンセイ始発とナギヤ始発があり、この「ツバムイ」はナギヤ始発である。
この列車で一路ターキアに向かう。
そういえば、と思ったが、ヨーハムからナーパム公区の間は未乗だった。
先ほどヨーハムを発車しこの区間は未乗である。
とはいえそこまで珍しい車窓でもなく、列車はすぐにターキアに到着した。
到着してもまだ夕方とは言えない時間に到着したので、とりあえずまだ未乗のタバ線で1駅のキンシーの駅まで足を延ばす。
キンシーからは王国首都圏高速鉄道の4号線でナーパム中央に向かった。
ナーパム中央は港の近くにあり、一度降りて海を見てからもう一度駅に戻る。
そして4号線でキンシーに戻り、2号線に乗車後、西ナーパムで1号線に、さらにターキアで3号線と乗り換え、ウォーミア鉄道でウォーミアに戻った。
寝台急行によるカンセイ旅行は楽しかったが、疲労は非常にたまってしまった気がする…。
乗車録: カンセイ高速鉄道 3号線 カンセイ~ナンパー
2号線 ナンパー~テノズ~ウベス
カンセイ急行 キット本線 ウベス~キット
ネオキット線 キット一番街~キット三番街
ナーパム王国国有鉄道 ヨーハム線 ヨーハム~ナーパム公区
タバ線 ターキア~キンシー
王国首都圏高速鉄道 4号線 キンシー~ナーパム中央
2号線 キンシー~西ナーパム
ナーパム王国の鉄道のモデルはもちろん日本の鉄道ですが、日本でも公営の多い地下鉄の中で、完全な公営ではない地下鉄が「東京メトロ」と「大阪メトロ」の2社あります。
ターキアは東京、カンセイは大阪をモデルにしているので、ナーパムの地下鉄で完全に公営ではない2社はこの2都市になります。
そして大阪は以前「市電モンロー主義」を貫いており、環状線内を走る鉄道を大阪市営しか作らないことを貫こうとしました。
最も、それに反して現在では京阪電鉄(京橋~淀屋橋・中之島)、近鉄・阪神(鶴橋~大阪難波~西九条)、南海(新今宮~なんば)と大阪環状線内に路線を伸ばしていますので完全に崩れているのですが…。
ちなみに逆に東京は、純粋な私鉄(東京メトロと第3セクターを除く)で山手線内に入るのは京成電鉄の日暮里~京成上野、京浜急行電鉄の品川~泉岳寺、西武鉄道の高田馬場~西武新宿で、あくまで暫定処置の駅が正式駅になったパターンと地下鉄に接触するための一駅間くらいしかなく、市内に鉄道を入れまいとした大阪よりも、特にそう考えていなかった東京のほうが山手線内に侵入する私鉄が少なくなっています。
(ちなみに東京メトロ・都営地下鉄に直通して山手線内に入る私鉄列車はあります)
寝台列車、カンセイ高速鉄道に、王国首都圏高速鉄道まで乗ったのでそりゃ疲労貯まりますわな…。