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第19.5話 これが本当の第19回大会です!

SASUKE第19回大会

前回大会で水無月祐樹が完全制覇が達成とによるリニューアル。そして迎えた衝撃の結末。

だが実はオンエアされた内容と、実際の結末は違っていた。


今語られる真実。これが本当のSASUKE第19回大会の結末。


1.十二段跳び

2.ロッググリップ

3.ポールメイズ

4.ジャンピンスパイダー

5.バンジーブリッジ

6.そり立つ壁改

7.フライングシュート

8.ターザンロープ

9.ロープラダー

制限時間110秒



第19回大会、緑山、SASUKEの森が生まれ変わりました。すべてのエリアが新しくなったSASUKEに100人が挑みます。

この新SASUKEの記念すべき最初の挑戦者は、今人気絶頂中のアイドル。

弟はあの完全制覇者になりました、水無月祐樹。史上2人目の完全制覇者、水無月祐樹の姉、365プロ所属アイドル、水無月詩織です。

まずは六段跳びが進化してリニューアルされた新スタートエリア十二段跳び。まずクリアしました。

そして続いても新エリア、丸太に抱きついて落下の衝撃に耐えながら進んでいく、ロッググリップ。この丸太にしがみついて、アイドル根性を見せるかー!

記念すべき新SASUKE最初の挑戦者、完全制覇者の姉、ロッググリップでリタイアです。

しかし今回最後にゼッケン100番、弟の水無月祐樹が挑戦する。

姉で始まり弟で終わるSASUKE第19回大会。果たして最後に挑む弟までに、何人がクリアして水無月祐樹に回すことができるか。


だがすべてのエリアが生まれ変わったSASUKE 1stステージに挑戦者たちは大苦戦。

なんと49人が終わってクリアはおろか、1人の最終エリアにもたどりつくことができず。

迎えた50人目


前回初出場にしていきなり1stステージをクリアしたこの人。学生、赤羽孝宏、今回もやってまいりました。

SASUKE第18回大会出場権獲得バスツアー優勝者です。まずは十二段跳びをクリア。

―その後難関ジャンピングスパイダーをクリアし、まだ誰もクリア者のないそり立つ壁改へ


1回目のチャレンジは失敗。このそり立つ壁のチャレンジは今回から5回まで。

さあ2回目のチャレンジはどうだ、届いたー。新そり立つ壁をついに突破。

続く第7エリアは空中に設けられた巨大な滑り台を滑ってロープにしがみつくフライングシュート。しがみついた。しかし残りが10秒を切った。

残るはターザンロープとロープラダー。時間がない、初めて最終エリアにやってきた赤羽孝宏だったが、ここでタイムアップ!

あと10秒もあればついに新SASUKE 1stステージのクリア者が出るところでしたが、最後の最後でタイムアップ。

これでついに新しいSASUKEの1stステージの全貌が姿を表しました。


―惜しくも初のクリアはならなかったものの、初めて最終エリアに到達する者が現れ、希望が見えたかと思われた1stステージ。

さらに60人目の中学生が悪い流れを変えるべく、1stステージに挑もうとしていた。


SASUKE 1stステージのゴールゲートは未だ、開かずの門となっております。

続いては初出場、中学生、山本撫子です。将来はSASUKE完全制覇が夢だと言っていました。その夢に今日どこまで近づくことができるのか。

―ジャンピングスパイダーをクリアし、さらにそり立つ壁を1回でクリア。ついに初のクリア者となるのか?


第7エリアのフライングシュートにやってまいりました。滑り台を滑って1本の離れたロープに向かって飛び出した。見事につかんだ!

難攻不落の新SASUKE第1ステージ。ついにクリア者が出るのか。しかし時間がない。残り15秒を切ってきた。まもなく警告音が鳴る。

さあ残るはターザンロープとロープラダー。初のクリアなるか。登れるか、ロープラダー。時間がない。登りきれなかった!

タイムアップ。あと4メートル、この橋を渡るだけだった山本撫子。

ついにここまで来た中学生に、与えられたのはタイムアップという試練だった。


―なんと、そり立つ壁改を一発でクリアし、途中にタイムロスがまったくなかったにも関わらず最終エリアでタイムアップ。

全長122メートルのロングコースで制限時間110秒の厳しさ。今回の1stステージの真の脅威が誰の目にも明らかになった。



太陽が沈んで、いよいよ緑山は闇に包まれました。ここまで70名、誰1人としてあの明るい日差しの前で、この赤いボタンを押すものはとうとう現れませんでした。

いよいよ71人目のチャレンジャーです。2回目の出場、前回の1stステージクリアまであと一歩まで迫ったスーパー中学生、市原ひなのです。

あこがれは宮崎マリン。自家製のSASUKEでトレーニングをしてきた。果たしてこの新SASUKE最初に1stステージをクリアするのはこの人なのか。

―ジャンピングスパイダーを難なくクリアし、さらにバンジーブリッジを初めて手をつかずに二足歩行で通過。

さらにそり立つ壁を一発でクリアし、時間をたっぷり残して第7エリアのフライングシュートへ。


ついにこの市原ひなのが新SASUKE初の1stステージクリア者となるのか。さあフライングシュート。どうだ、どうだ、ロープをつかんだがうまく向こう岸にたどりつけない。

行けるか?危ない、危ない、またしてもか?ようやく右手がかかった。ここからは時間との戦いだ。20秒切ってきた。

残るはターザンロープとロープラダー。まもなく警告音が鳴るぞ。タイムアップだけはやめてくれよ市原。

さあ初の1stステージクリアはなるか。4秒、3秒、2秒、どうだー!ボタンを押した!

…どうだ?開かない、バーは開かない!これはタイムアップです!


―さきほどまでの声援をかき消す、会場中に響く悲鳴。

またしてもまさかのタイムアップ。しかもバンジーブリッジを初めて二足歩行で通過し、そり立つ壁も1回で登りながら間に合わず。



そして有力選手が登場する80番台になっても悪い流れは止まらず。

フィギュアスケーター佐藤静香はジャンピングスパイダーでリタイア。

前回3rdステージクリフハンガーをクリアした最強のアイドル、小海春香は終盤フライングシュートでロープをつかむことに失敗し落下。

第12回大会ファイナリスト、絵本作家の中上新一郎と第17回大会ファイナリストの松本信治は、そり立つ壁で5回失敗し、今回からの新ルールにより脱落。

かつて完全制覇に最も近いと言われた人、神戸勝樹はポールメイズで大幅なタイムロスのあと、ジャンピングスパイダーで脱落。


オリンピック競泳金メダリスト、そして第12回大会ファイナリストの海原愛もフライングシュートでリタイア。

史上初の完全制覇者、長谷川健一はそり立つ壁で4回失敗。あと1回失敗すれば失格となるラスト5回目の挑戦でなんとか登ったが、直後に無情のタイムアップのブザーを聞いた。

そして12大会連続1stステージクリア、1stステージでは無敵の強さを誇っていた巫女の氷川結衣までもフライングシュートでロープに届かず。15回目の出場で初めて1stステージの池に落ちた。


なんと完全制覇候補の有力選手、90番台の者たちまでもが1stステージの難関に次々呑み込まれていった。

そしてついに1人のクリア者も現れないまま、残りはわずか2人。

ラスト2人の挑戦者を迎えてしまった。


マリン「私が最初のクリア者になります」


「出発」

「「進行!」」

「発車」

「「オーライ!」」


いよいよ残るはあと2人です。その2人のうちの1人がまず挑んでいきます。

かつて4大会連続、第12回大会では完全制覇まであと0.06秒に迫った人は、前回の第18回大会、自分の目の前で水無月祐樹の完全制覇をどう受け止めたのでしょうか。

完全制覇者が出た直後に挑戦するファイナルステージに、どんな気持ちで挑んだのでしょう。

水無月の完全制覇によって、このリニューアルされた1stステージをどう見ているのでしょうか?

ここまで誰1人1stステージをクリアできず、98人が散っていくさまを、どのように見ていたのでしょうか?

この人は99番をつけることはどのように受け止めているのでしょうか。

史上3人目の完全制覇のために今年も宮崎マリンのSASUKEがこれから始まります。100番のゼッケンを取り戻すために、完全制覇のために、宮崎マリンスタート!


前回完全制覇者が出たことにより大リニューアル。すべてのエリアがリニューアルされた1stステージ。

それはつまりこの宮崎にとってもすべてが初挑戦のエリアとなるわけです。

数々の実力者たちが姿を消しました。鋼鉄の魔城はまさに牙を向きました。まさかこんなにも1stステージが厳しいものになるとは。挑戦者たちの前に立ちはだかった1stステージ。

さあジャンピンスパイダーはどうだ。宮崎マリンが飛んでいく。宮崎は新しくなった1stステージでも決してつまずかない。

完全制覇に最も近い人と言われながら前回、水無月祐樹に先を越されてしまった。今度こそ自分が完全制覇を成し遂げるためにこんなとこどでつまずくわけにはいかない。

残りは今60秒を切った。そり立つ壁は1回で登りたい。あーっと届かない。さあもう1度、あーっとどうした宮崎。届いたかに見えたが手が滑ってしまった。

焦ってはいけない。3回目、ダメか。チャンスはあと2回。ここで終わってはいけない。

4回目でそり立つ壁を登ったが、残り時間は30秒を切った。これは非常に厳しくなってしまった。

さあフライングシュート、盟友の氷川結衣がここで先ほど涙を呑んだ。宮崎はうまくロープにしがみついた。しかしなかなか対岸に着地できない。網をつかんだ。おーっとダメか。宮崎の息がこだましている。吐息がこだまする。苦しそうだ。

ようやく対岸に足をかけたが、残り時間が15秒を切ってしまった。時間がない。宮崎がんばれ。時間よ、ときよ待ってくれ。

残り10秒を切った。警告音が鳴り始めた。時間がない。なんと過去6度のファイナリスト、宮崎マリンまでもが無念のタイムアップ!


これでついに99人が1stステージで消えた。残るは1人。栄光の完全制覇者。


アナ「何が足りなかったんでしょう?」

「実力ですね。今の私の実力では時間内にクリアするのは無理でした。」



スタッフ「水無月さん、みんなの夢が水無月さんにかかってます。」

「そうですね。100番はただでさえ重いのに、まさかこんな状況で回ってくるなんて。」


過去10年間、今大会19回目を迎えたSASUKE。この1stステージで、すべての競技者が終了したことはいまだかつてありません。

目指すはファイナルステージ、その頂きに向け、99人の者たちが挑んできました。99人が散り、ついにこの人を残すのみとなりました。

今まではその役を神戸勝樹、長谷川健一、または宮崎マリンが買って出た。

しかしその神戸も長谷川ももういない。99番宮崎も目の前で散った。この人にすべては託されたのです。

前回のSASUKE、第18回大会で史上2人目の完全制覇を成し遂げた。

完全制覇者となって、ゼッケン100番をつけて迎える初めてのSASUKEです。

ゼッケン100番は、最後は99人の無念を背負って挑む宿命が定められている。しかしまさか、それを1stステージで味わうとは、誰も予想できなかったでしょう。

いきなり1stステージにして、この人にすべては託されたのです。

史上2人目の完全制覇者、水無月祐樹!

この両肩に99人の者たちの想いを乗せて今スタートします。SASUKE史上初めて、1stで全てが終わってしまうのか。


水無月祐樹に託されたああぁ…ああーっとー!

…どうした!?いきなり十二段跳びでまさか!


勝樹「ここで?早すぎるよ」


100人最後の砦、前回完全制覇者、ゼッケン100番の水無月祐樹が1stステージ、スタートエリアで消えた!

いきなりの十二段跳び!


SASUKE史上初、1stステージで、100人が消えたー!

SASUKEでは最も屈辱の歴史、100人の夢、1stステージで散りました!


完全制覇者水無月祐樹にいったい何が。

初めてゼッケン100番を背負った上に、1stステージにして99人の想いを背負った重圧はあまりに重かったのか。

ただ1つ明らかなことは、SASUKE史上初の珍事が3つ。

1つは栄光のゼッケン100番がSASUKE史上初めて第1ステージのスタートエリアに沈んだこと。

前回完全制覇者、及びファイナリストのスタートエリアリタイアも史上初。

そしてもう1つは、1stステージで100人全滅。


アナ「完全制覇者として初めて挑んだ今回のSASUKE、どうでしたか?」

「ここで落ちるとは思わなかったです」

アナ「神戸さんもここでー?、って言ってました」

「ここは僕もノーマークでしたね。」

アナ「何が足りなかったんでしょう?」

「気持ちですね。それはもう気持ちですね。ゼッケン100番は重かったです。今までこれをつけて戦っていた宮崎さんはすごいなって思いました。」


大きく姿を変えたSASUKE第19回大会は、2ndステージすら見ることなく、100人の挑戦が終わった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回、2ndステージや3rdステージにも新エリアが用意されていた。


2ndステージ

1.ダウンヒルジャンプ

2.サーモンラダー

3.スティックスライダー

4.ネットブリッジ

5.ショルダーウォーク

6.ウォールリフティング


スタートエリアはダウンヒルジャンプ。スケートボードで滑空し、滑空中にロープを掴んで向こう岸に着地する。

第2エリアはサーモンラダー。バーを巧みに操って、バーを七段上げる。

続いてはネットブリッジ。ネットにしがみついて左斜め上に進む。

そして40kgの重りを持って幅60cmの道を進むショルダーウォーク。

第1回大会から使用されている最終エリアのウォールリフティングは、旧バージョンから唯一継続する。


3rdステージではボディプロップ、クリフハンガーが難易度をあげてマイナーチェンジして挑戦者を待っていた。

さらにその先には、新ファイナルステージが挑戦者の登場を待ちわびている。



第19回大会結果

総合1位:71 市原ひなの 1st/ロープラダー(頂上、ボタン前でタイムアップ)

総合2位:60 山本撫子 1st/ロープラダー(頂上付近でタイムアップ)

総合3位:50 赤羽孝宏 1st/ロープラダー(中腹でタイムアップ)

総合4位:99 宮崎マリン 1st/ロープラダー(挑戦前タイムアップ)

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