第3回
俺は長谷川健一。このガソリンスタンドに勤務している。
そしてガソリンスタンドの常連客のトラックドライバーと、あの番組をきっかけで友達になった。それは…
ガソリンスタンド
「おはよう、長谷川君」
「おはよう、神戸君」
「そろそろ次のSASUKEの収録が近づいてきたね。」
「長谷川君、自宅に前回落ちたスパイダーウォークのセット作ったんだっけ?よくやるよな。次のSASUKEあるかどうかもわからなかったのに」
「必ずあるに決まってるだろ。俺は信じてたぞ。」
「俺は恋人を呼ぶんだ。次は会場に見に来てもらうんだ。」
「へえ、それは絶対に落ちれないな。」
俺は神戸勝樹。前回の第2回のSASUKEで、2ndステージのスパイダーウォークで落ちてしまった俺は、
リベンジのために自宅にスパイダーウォークのセットを作った。
当時、SASUKEでまた開催されるかどうかも決まってなかったが、俺は信じていた。
SASUKEはまたあると。そして、予想通り、リベンジの日は訪れた。
第1回大会、3rdステージで100人全滅。第2回大会、ファイナルステージで100人全滅。
そして…
延べ200人の涙を無駄にはしない。SASUKE第3回大会。
史上最大スケールの18エリアがバージョンアップして、究極のサバイバルアタックが再び始まる!
100人の猛者たちよ。前人未到の頂きを目指せ。
「会場大きいー。さすがテレビ番組のスタジオだね。健ちゃんいつもこんなとこでやってるんだ。」
「といってもまだ3回目だけどね。」
「芸能人みたい」
「そう。てへっ」
1stステージには新エリア「ローリング丸太」が登場
1.丸太登り
2.ローリング丸太
3.丸太下り
4.そそり立つ壁
5.揺れる橋
6.ターザンジャンプ
7.ローククライム
制限時間60秒
前回人類初のファイナリストとなった中田望と鎌田秋生をはじめ、100人の者が究極サバイバルアタックに挑む!
さあまずは第1ステージです。前回よりさらに難度を増してまいりました。
有力候補が登場。白川郷の忍者、神本達也。
前回は3rdステージパイプスライダーでリタイア。今回は初のファイナル進出を狙う。
軽やかな身のこなしをご覧いただきましょう。さあ新エリアのローリング丸太。忍者ローリング、忍者ローリング。クリアしました。
さあ揺れる橋、このあたりは三歩で行きました。さあ丸太下り、神本飛ぶ!神本飛びます!さすがに飛騨白川郷の忍者。
そそり立つ壁もあっという間に登っていく。さあ第1ステージはこの神本にとってはお手の物か。
新最終エリアターザンジャンプであります。ちょっと呼吸を整えて、うまくクッション激突していきました。さあ登ります、残り15秒、残り13秒、腕力でねじ伏せていくことができるか。
前回は3rdステージに進出、残り5秒、立ち上がって、行ったー!
第1ステージクリア!神本達也さすがです!
ガソリンスタンド勤務、長谷川健一であります。
前回は第3ステージパイプスライダー、ファイナルステージまであと一歩まで行きました。
非常に軽やかこのジャンプ力。さあ新エリアのローリング丸太。ローリング丸太クリアしました。揺れる橋はジャンプして越えていきました。
高校時代は陸上走り幅跳びで都大会優勝したことがある脚力を誇る。そそり立つ壁はお見事!まだ30秒残っております。まだ30秒残っている。
ガソリンスタンド長谷川健一、さあ行く、さあ行こう、まだ時間に余裕がある。長谷川健一、残り20秒で余裕のクリア!
「見事1stステージクリアです」
「今日は、交際中の幼馴染が見に来てるので、頑張りたいと思います。」
鳶職、三浦かいじの登場です。現在は新橋の鉄骨10階で作業中。
さあ軽やかな身のこなしを見せております。ここからのローリング丸太。1回回る2回回る、ちょっと足が離れる。しかしそれでも鳶職さすがです。
このあたりは見事。さあ揺れる橋、一気にねじ伏せていくか。おーっと軽やかだ。さすがに鳶さん。
さあここから、一気のジャンプです。こっから登っていく、50度のそそり立つ壁、ここも一気に行きました。
残り15秒、鳶職三浦かいじ、今ボタンを押した!
365プロアイドル、小海春香。前回は3rdステージまで進出しました。
さあアイドル小海春香の跳躍力。さあローリング丸太、ぐるっぐるっと回っていく。
さあ揺れる橋、ホップステップジャーンプ。見事に越えていった。さあ丸太下り、越えていきました。見事な跳躍力を見せています。
そそり立つ壁も一気に登った。まだ25秒ある。今度は上半身、ちょっと苦しんでいる、苦しんでいるが。
残り12秒で1stステージクリア!
ゼッケン89番、神戸勝樹。県の腕立て伏せ大会優勝を誇る。今回は13kgの減量を施した。
運送トラックドライバー、毎日の仕事がトレーニングだ。今回は前回リタイアした2ndステージへの雪辱を誓う。新エリアのローリング丸太。神戸が回転する。まさに人生は回転木馬。
神戸己の肉体を運んでいく。そそり立つ壁も難なくクリア。前回リタイアした2ndステージへの雪辱のため、1stステージで落ちるわけにはいかない。
今度はターザンの領域だ。まさに毎日の仕事がターザンであります。楽勝だ、楽勝です。残り10秒弱を残して3大会連続の1stステージクリア。これで10人目。
ゼッケン98番、アクション俳優中原武。
中原武が行く。さあ第1の難所ローリング丸太。中原の肉体が回転する。目まぐるしい。余裕を持って着地。
さあ行きます中原、揺れる橋。あまり焦ってはいけない。さあここまでは軽快だ。
残りあと30秒。そそり立つ壁を這うように登っていく。ここのあたりは余裕だ。ターザンジャンプ、さあ這い上がっていきます。
余裕しゃくしゃく。中原武1stステージクリア!
ゼッケン99番、前回ファイナリスト、中田望の登場です。体操オリンピック男子団体金メダル。
言わずと知れた体操の中田。この第1ステージはクリアして起きたいところ。ローリング丸太、おーっと、中田転落!
これは波乱。前回のファイナリストが消えた!
ゼッケン100番、1stステージ大トリを勤めるのは、保険会社に勤務するサラリーマンの星、鎌田秋生です。
前々回はサードステージ、前回ファイナルステージ、完全制覇に最も近い人と言っていいこの鎌田。
鎌田が新エリアローリング丸太に挑んでいくー、お見事!見事なスライド、ほとんど回転しなかった。
人間スライダー鎌田秋生、揺れる橋も難なくクリア。余裕があります。あまり逸りすぎてはいけない鎌田秋生。
そそり立つ壁、ここで縁に手を掴んだ。ここはクリア残りあと30秒。
人間ターザンの領域に入ってまいりました。さあロープクライム、垂直に登っていく。この綱登り、前回ファイナルステージで苦杯をなめた鎌田秋生が、まだ17秒を残して…
14秒残して1stステージクリア。
1stステージをクリアし、2ndステージに駒を進めたのは13人。ほぼ9人に1人の割合となった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2ndステージ
8.スパイダーウォーク
9.動く壁
10.スパイダークライム
11.5連ハンマー
12.逆走コンベア
13.ウォールリフティング
3段階のスパイダーウォークに始まり、6つのエリア。制限時間50秒。
SASUKE第2ステージ。鋼鉄のジャングルへ生き残った13人が向かいます。
最初の挑戦者、白川郷の忍者、神本達也は鮮やかに2ndステージをクリア。
1stステージで20秒あまりを残した長谷川健一がやって参りました。
3回目の出場。3大会すべてこの2ndステージに進出しております。このスパイダーウォークは手慣れたもんだ。動く壁、そしてこのスパイダークライムへと早くもさしかかってまいりました。
この凸凹になりました肉体リアス式海岸、ここを越えてポールで降りると、さあこっから人間ゲートウォール5連ハンマーだ。ここもちょっと危なかったがクリアした。
逆走コンベア、これはどうだ、これもあっという間にクリアした。
ウォールリフティング、まだ時間に余裕があります。2つ目の壁、3つ目の壁、力づくの開けゴマ!
13秒残して2ndステージクリア!
高校教師、中上新一郎。スパイダーウォーク、慎重に行きます。50秒以内でクリアできるか。
動く壁、そしてスパイダークライムです。折れ線グラフのように上に上がっていかなくてはなりません。自分の体を運んでいきます。
さあそっからポールに伝わっていく。残り26秒。5連ハンマーが近づいてまいりました。ちょっと時間がなくなってきた。
あーっと転落。中上新一郎、ハンマーに振り落とされてしまいました。
とび職の三浦かいじです。さあお手の物かスパイダーウォーク。このスパイダーウォークは三浦にとって、己の現場の延長線上にあるのか。軽快です軽快です。
5連ハンマー、こんな足場は経験したことがないでしょう。ここをすり抜けていった。
…三浦かいじも2ndステージクリア。
365プロアイドル、小海春香。前回は第3ステージパイプスライダーで涙をのんだ。この小海春香がスパイダーウォークを突き進んでいく。
さあ5連ハンマー、ここのあたりも軽快だ。逆走コンベア、これは力強いハイハイだ。アイドルの力強いハイハイだ。
ウォールリフティングに到達、2つ目、まさに肉体の万歳三唱だ!
アイドル小海春香、2ndステージクリア。
そして運送トラックドライバー、神戸勝樹。前回、スパイダーウォークの終盤、スパイダークライムでリタイア。
今回自宅にスパイダーウォークのセットを作り、自家製のセットでトレーニングを積み準備万端だ。
神戸勝樹、この種目のために減量をして参りました。スパイダーウォークで前回は阻まれた。自宅にスパイダーウォークのセットを作って、同じ轍は踏まない。見事越えていった。
5連ハンマー、ここも冷静に渡っていく。さあ逆走コンベア。どうだ手こずるか?いやいや順当に行った。
ウォールリフティング、怪力自慢、軽々と持ち上げていく、午前7時の商店街、3つ目のシャッターが開いた!
「スパイダーウォーク、見事練習の成果が出ましたね。」
「はい、全然大丈夫でしたね。」
アクション俳優中原武の登場であります。
スパイダーウォーク、突き進んでいく。現在5人がクリアしている。なんとしても6人目に名乗りをあげたいとこであります。
…しかし5連ハンマーで手間取ってタイムロス。
残り10秒を切ってしまった。逆走コンベアを越えていく。ウォールリフティング、残りあとわずか、残りあとわずかー!
絶対の自信もろくも崩壊。ウォールリフティング2枚目の前でタイムアップ。
今回この幻想的にそびえ立つファイナルステージは誰を迎え入れるのか。さあしんがり鎌田秋生。前回のファイナリストの登場。
過去2回はクリアしている。この2ndステージは得意であります鎌田。スパイダーウォーク、あまり逸ってはいけない。
動く壁、ここをねじ伏せていきました。そしてスパイダークライム、ちょっと足を滑らせたが大丈夫か。ここをクリアすればあとは得意であります。
5連ハンマー、軽々と越えていった。逆走コンベア、軽快なフットワーク、ここも軽快だ。
ウォールリフティング、1枚目、2枚目、商店街の朝7時のように、続々と扉が開いていく!
2ndステージを制したのはわずかに6人。この時点で94人が淘汰された。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3rdステージ進出は、忍者の神本達也、ガソリンスタンド勤務の長谷川健一、とび職の三浦かいじ、
アイドルの小海春香、運送業の神戸勝樹、サラリーマンの鎌田秋生。
この第3ステージは新たに導入されたポールジャンプに始まり、プロペラうんてい、握力を消耗させるロープジャンクション、そして最終エリアパイプスライダーへと至る。
制限時間は無制限。
14.ポールジャンプ
15.プロペラうんてい
16.チェーンジャンクション
17.パイプスライダー
いよいよSASUKE 3rdステージ。6人の戦士たちが向かいます。
まずトップバッターは、神本達也、からくり屋敷を職場にする男は、この3rdステージを制することはできるのでありましょうか。
まずはポールジャンプ、棒高跳びを越えていった。ここは余裕があります。
次は回るダイハード、プロペラうんてい。空中移動が始まります。うんていを1度でも見送ると腕に負担がかかりますが、ここのあたりは無駄がありません。ぶら下がっていくるプロペラうんてい。
続いてチェーンジャンクションです。チェーンをつたって前へ進んでいく。制限時間はありませんので慎重に体を運んでいきます。二の腕のチェーンリアクション。反動をつけてチェーンジャンクション。たどりつきました。
さあ注目のパイプスライダーであります。前回第3ステージに進出した9人のうち、7人を飲み込んだパイプスライダー。この神本に攻略の秘策はあるのか。
意を決してパイプスライダーに挑んでまいります。さあ行くか神本。握力だけの大脱走だ。前に前に進んでいく。束の間のブレイクゾーンに足をかけた。
さあ行くか。ファースト、セカンドステージに続いて、またトップで一番乗りか。ゴールまで近づいてきた。
行ったー!神本達也が行きました!初の3rdステージクリアであります。
現在気温は4度。その冷たい空気を暑い肉体が切り裂いていく。さあガソリンスタンド勤務の長谷川健一であります。
まずはポールジャンプであります。命の棒高跳びだ!難なくクリアしました。
今度はプロペラうんていであります。さあガソリンスタンド長谷川が行きます。2本目への移行もクリアしていく。
あーっと、3本目は1周見送るか。タイミングをはかりかねた。ここのあたりの肩にかかる負担はパイプスライダーに響いてくる。今度は移行しました。
チェーンジャンクションであります。下を見てはいけない。下は底なし沼であります。1つ1つチェーンを伝っていく。プロペラうんてい、そしてこのチェーン。いやーな鈍い音を立てておりますが。
さあやって参りました。いよいよパイプスライダーであります。勢いをつけて、あーっとパイプが片方脱線。
あーっともう片方も脱線。完全にぶら下がってしまった。ワイヤーのみで吊るされている。これで持っていくのか。しかしブレイクゾーンに移行できない。これはもうめちゃくちゃな状態。
あーっと落下!長谷川無念。パイプスライダーが脱線してしまった。
とび職三浦かいじ。まずはポールジャンプ。勢いで行った!
やってまいりましたパイプスライダー。さあ刻んでいきます。こんなに苦しいぶら下がりは見たことない。もうすぐブレイクゾーンだ。
後半のパイプスライダーにぶら下がって行った。あともうわずかだ。ゴールは目前、ゴールは目前。難なく着地!
アイドルの小海春香も順当パイプスライダーに到達。前回の雪辱はなるか。
さあここは左右均等に行かなくてはいけない。ずれて斜めに傾いでしまうと、急転直下が待っている。前回はここでいきなりの急転直下。さあブレイクゾーン。
最後の仕上げパイプスライダー。さあ行く、小海頑張れ、小海がんばれ、ゴールは間近、小海ゴールは間近。ゴール手前、思いっきり体を振っていくー!
行ったー、小海春香もファイナルステージ進出、本日3人目。
背後にはファイナルステージ。現在3rdステージ、4人中3人が成功し、そのファイナルステージに駒を進めています。
続いては運送トラックドライバー、神戸勝樹の登場です。上半身は裸。自慢の筋肉を露わにした。神戸の肉体には闘志がつまっている。
神戸にとっては初めての3rdステージ。13kg減量した成果は出せるのか。まずはポールジャンプを難なくクリア。
自宅にはセカンドステージのスパイダーウォークの他に、サードステージのパイプスライダーを実際に作って、特訓を積んできたという神戸。このSASUKEを制することに全神経を集中してまいりました。
プロペラうんてい、ぶら下がった。漆黒の通天閣、神戸勝樹、2本目への移行には無駄がない。おっと3本目への移行は1周見送った。
2周目もタイミングが合わず、プロペラの移行に手間取っている。3周目、今度は移行に成功した。
さあチェーンジャンクション、ここは無駄がない。テンポよく進んでいく。あっという間にクリアした。そしていよいよパイプスライダー。
自宅に仮説のパイプスライダーを作って練習してまいりました。しかし神戸は前回はセカンドステージで脱落。この本番のパイプスライダーはこれが初めてであります。
おっと、手を互い違いに、順手と逆手でパイプを握った。左手が順手、右手が逆手。おっと斜めに傾いだ。ちょっと調整する。このグリップの仕方はどうだったのか。ちょっとバランスを崩しかけたが、ブレイクゾーンに足をかけた。
あとは後半のパイプスライダー、ここを制すればあとはファイナルステージ。今宵3人がファイナルステージに進出を決めております。果たして4人目となれるのか。
後半も左が順手、右が逆手で行く。さあ順当に進んでいく。ジャンプするように前に進んでいく。さあ最終地点。ここで反動をつけていく。難なく着地!
これまで5人中4人がクリアしました。いよいよ6人目、3rdステージ最後の挑戦者。前回ファイナリスト、鎌田秋生です。
漆黒の森を背景に、ゼッケン100番鎌田が登場してきました。2大会連続のファイナル進出はなるか。
サードステージは3大会連続。しかし鎌田にとってもこのポールジャンプは初の挑戦。軽々です。
次のプロペラうんていは3回目。なんとしても3回目のチャレンジは、あの綱登りを制したい。それに向かうサードステージ、プロペラうんてい。動きに無駄がない。一発で移行した。
やってまいりましたチェーンジャンクション。鎌田の見せ所だ。反動をつけます。あらゆる運動能力を駆使して、ここも全く無駄な動きがない。軽快なテンポで行きます。
いよいよパイプスライダーであります。保険会社に勤務するサラリーマンの星、鎌田秋生。
サラリーマンの星が、2大会連続のファイナル進出はなるのか。さあ進んでいく。鎌田が進んでいく。ブレイクゾーンに足をかけた。
さあ進んでいく。ファイナルに向けて進んでいく鎌田秋生。難なくクリア!
サードステージの掉尾を飾った鎌田秋生もファイナルステージ進出!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「5人も残ったか」
「6人中5人がクリアってすごいね。」
「うわー俺だけ落ちちゃったのかよ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ファイナルステージに挑むのは史上最多の5人。いよいよこの5人の中から、最初に挑みますトップバッターは、
飛騨、白川郷の忍者、神本達也。
30秒でこの綱登りを登り切ることはできるのか。天空から振り下ろされました1本の蜘蛛の糸。
さあスタートです。限られた30秒の中で、制することができれば前人未到。誰もこの綱登りを制した者はおりません。
今5mをクリアいたしました。残るはあと半分。残りは10秒だ。神本苦しい。さあ残りあと5秒だ。警告音が鳴っている。しかしゴールはまだ遠い…
残念!急転直下。30秒経過してロープが切られた。しかしここまでよく突き進んでまいりました。
2人目はとび職、三浦かいじが挑みます。
さあ行きます。早くも5mに到達いたしました。残りは半分。
しかし後半がつらい。残り10秒を切ってしまった。やはり後半がつらい、これは厳しいかー。
三浦も残念。
3人目、トップアイドルの小海春香。
さあアイドルの綱登りが始まる。小海春香はどこまで行くか。史上初の完全制覇はなるか。
しかし10秒、これは厳しい。小海頑張れ、残り1秒、小海ピンチー。
またしても急転直下。小海も完全制覇はならず。これで3人の夢が潰えた。
5人が挑んだファイナルステージ。しかし3人の夢が破れた。
残りは2人。続いては運送トラックドライバーの神戸勝樹が挑みます。
このSASUKEファイナルステージのために13kg減量し、身につけてるもの1gでも軽くしたいと、コスチュームを軽減してまいりました。
さあファイナルステージを制することができるのか神戸勝樹。さあ足も使って登っていく。早くも5mに到達した。
まもなく10m。残り15秒。さあまもなく15mに到達しそうだ。残り5m、残り10秒。
さあ神戸行けるか!残り数メートル!完全制覇まで残り数メートル!残り2秒、1秒、どうだー!
残りわずか1m、いや50センチを切っていた。神戸も完全制覇ならず。しかしなんと残り50センチ弱のとこまで行った。
「ああ」
「でもすげー」
「あと1mもなかったよな」
1人の名もなき男が1本のロープのみをつたって、ゴール目前あと数十センチ。手を伸ばせば届いたかもしれない。
神戸勝樹、残りあと30センチほど届かず。
そしてファイナルステージ最後の挑戦者。ファイナルステージ2度目の挑戦。サラリーマン、鎌田秋生。
前々回はサードステージ最終エリア、前回はファイナルステージ。今回はなんとしてもこのファイナルステージを制したい。
たった今神戸は、完全制覇まで残り30cmほどまで迫った。それを鎌田はど見たのか。
さあ4人の無念、いや99人の無念を背負って、鎌田がゴールに向かう。いよいよファイナルステージ。2度目の鎌田の大舞台!
さあ始まりました。まずは5m、残りあと20秒。上へ上へと登っていく。4人の想い、99人の想いを背負って登っていく。
10mに到達。残りあと半分。しかしまもなく残り10秒になる。もう腕力も限界か鎌田。まもなく5mの距離。鎌田もあとわずかだー。
鎌田も残り1mほどのところまで行った。しかし残念。この瞬間、すべての挑戦者が終わりました!
「これ完全制覇する人出るのかな」
「神戸さんと鎌田さんなら行けそうだよね。そういう希望を持てた。」
第3回大会結果
1位:89 神戸勝樹 FINAL/綱登り(残り30cm)
2位:100 鎌田秋生 FINAL/綱登り(残り1m)
3位:77 小海春香 FINAL/綱登り
3位:49 三浦かいじ FINAL/綱登り
3位:10 神本達也 FINAL/綱登り
6位:13 長谷川健一 3rd/パイプスライダー(2本目)