第18回 前編
いよいよ14大会ぶりの完全制覇者が出ます。
ついにこの瞬間を待っていた
記憶のかなたに輝くあの感動
14大会、7年ときを経て、今…
14大会、7年ぶりの完全制覇は果たして誰か?
SASUKE第18回大会は気温35度。夏の終わり、猛暑の中のSASUKEとなった。
1stステージ。新エリアは丸太坂とサークルスライダー。
1.六段跳び
2.丸太坂
3.三段ローリング丸太
4.クロスブリッジ
5.ジャンプハング
6.サークルスライダー
7.そり立つ壁
8.ターザンジャンプ
9.ロープクライム
完全制覇を目指して夏から秋に向かう緑山に、100人の猛者が集結しました。
さあ最初の挑戦者は、コスプレイヤー、北川まりんです。
コスプレイヤー北川まりん、まずリズミカルに六段跳びクリアしてまいりました。
SASUKE、今大会最初の挑戦者ゼッケン1番北川まりん。このあとゼッケン100番の宮崎マリンまで、今回も100人の猛者がこの1stステージに挑みます。
三段ローリング丸太、コスプレイヤーが回っていく。ローリング丸太クリアしました。クロスブリッジはどうだ。バランスがいい。
さあジャンプハング、つかめなかったー。
続いては小学生がやってまいりました。中学生、市原ひなのの挑戦です。
まずは六段跳び。中学生ではありますが、SASUKEへの情熱は誰にも負けていないと豪語しております。
新エリアの丸太坂を登って、さあ三段ローリング丸太。さあ行った行った。中学生の市原。
ジャンプハングはどうだ。つかんだ。ずいぶんと高いところを持ちました。上から転がっていく。
新エリアのサークルスライダー。つかんだー、そして滑っていく。なんと中学生が最初のクリア者となるのか。
そり立つ壁、1回で行けばクリアが見えてくるぞ。おーっと1回目は失敗。
2回目、届かない。SASUKEの厳しさを痛感しております。そろそろ時間がなくなってくる。3回目でつかんだ!
さあ市原ひなのが行く。残るはターザンジャンプとロープクライム。しかし時間がない。5秒、4秒、3秒、2秒、1秒、タイムアップ!
無情にもタイムアップ。悔やまれるのはそり立つ壁での失敗であります。
気温35度の猛暑が挑戦者の体力を奪っていく。猛暑の影響もあって、前半は未だクリア者は出ない。
前半最後となるゼッケン50番は、今大会に向けて行われた予選企画、SASUKE出場権獲得バスツアーで優勝し、このSASUKEの切符を手にしました。初出場、日本大学在学、赤羽孝宏です。
さあ今大会初のクリアなるか。さあスタートしましたまずは六段跳び。
続いて三段ローリング丸太、SASUKE出場をかけたバスツアー。そこで敗れたものたちの想いも背負って挑む。続いてクロスブリッジ、ここも通過していった。
ジャンプハングに来ました。日本大学、赤羽孝宏飛びついた!SASUKE1stステージ、前半最後の挑戦者、まだクリアした者はいない。新エリアのサークルスライダー、飛んだー。滑っていく滑って行く。サークルスライダークリア。
そり立つ壁にやってきた。一発で行った!さあいよいよターザンジャンプ、SASUKE出場権獲得バスツアーを勝ち抜いた赤羽孝宏が、1stステージ初めてのクリア!
1人目の1stステージクリアで湧いた緑山。
さらに60番台で第14回で3rdステージ進出、山口県のKさんが2人目の1stステージクリア。
しかしその後も体力自慢の挑戦者を次々呑み込んでいく。
真夏のSASUKEは、日中から続く灼熱地獄で体力を奪われた猛者たちは、思いがけないところで次々脱落。
残る挑戦者はあと20人。1stステージ81人目の挑戦者は、久しぶりにSASUKEに帰ってまいりました。女子F1レーサー、豊田麻里です。
第12回大会で1stステージをクリアし、2ndステージに進出しております。ただその後数回出場したSASUKEではいずれも1stステージリタイア。
久しぶりのクリアなるかという豊田。今年のSASUKE、気温も高く、過酷を極める状況の中、ここまで1stステージクリアはわずか2人。
さあジャンプハングはどうか、飛びついた。そのあと新エリアのサークルスライダー、飛びついて滑っていった。
続いてそり立つ壁、一発で登った!さあ3人目のクリアなるか。6大会ぶりのクリアはなるか。
第12回大会はゼッケン1番、トップバッターとして登った豊田が、今回は終盤にさしかかる81番のゼッケンで、今クリア!
1stステージ3人目のクリアは女子F1レーサー、豊田麻里。6大会ぶりの1stステージクリアです。
豊田麻里のクリアからようやくクリアラッシュが始まるかと思われた矢先、まさかの事態があの人を襲った。
マリン「この麻里ちゃん…」
愛「麻里ちゃんって呼んでるの?」
マリン「別にいいじゃん」
「で麻里ちゃん、久しぶりのSASUKEだけどなかなかうまかったよね」
「確か前はゼッケン1番でクリアしたんだっけ?」
「あれ?結衣ちゃんは?」
マリンと愛が気付いたときには、ぐったりして意識を失いかけてた結衣の姿が。
「結衣ちゃん、どうしたの?大丈夫?」
「すいませーん。スタッフ。結衣ちゃん…、氷川さんが調子悪いみたいです!」
その後駆けつけた医師の診断により、結衣は軽い熱中症と判明。
担架で冷えたテントに運ばれた。
「結衣ちゃんはどうなるんですか?」
医師「これは棄権せざる得なくなるかもしれません」
「そんな…、私、今回は絶対にファイナルまで行かなきゃいけないのに、こんなことで棄権なんて…」
「また次回、半年後くらいにあるんだから無理しないでね。」
「でも…」
医師「でもこの程度なら、出番までに間に合うかもしれません。」
冷えたテントに運ばれ、水分補給。今は体を起こすこともできない。
「私、今回はダメなのかな…。今回は絶対にファイナルステージまで行くって決めたのに。」
「結衣ちゃんがどんだけ今日に、SASUKEに懸けてたかは私が一番知ってるから。それは私も同じだから。気持ちだけで十分だよ。」
「私、まりんちゃんのこと忘れちゃったから。これからも友達だって言ったのに。まりんちゃんはずっと覚えててくれたのに。私、まりんちゃんとの約束忘れちゃってたから。だからその責任を取るために、これからがまりんちゃんとの約束は絶対に果たさなきゃいけないの。私は、マリンちゃんと一緒にファイナルステージまで行かないといけないの。」
「結衣ちゃん、そんなことを…」
「結衣ちゃんが私のことを忘れちゃったこと、もう気にしてないよ。まだそんなこと気にして、責任取ることなんて考えてるなら怒るよ。」
「え?」
「SASUKE完全制覇は私の夢で、結衣ちゃんの夢。私、結衣ちゃんと同じ夢を持てたことが嬉しかったんだよ。結衣ちゃんと同じ目標があると思ったから頑張れたんだよ。私と一緒にファイナルに行こうって夢も。」
「なのにファイナルに行くのは結衣ちゃんの夢じゃなくて、私に責任取るためだったの?それはがっかりだな。私、結衣ちゃんと同じ夢を持てたと思ってたのに。」
それを言われて結衣ははっとした。自分はなんのためにSASUKEに挑んできたのか。
ずっと友達だと約束したまりんのことを忘れてしまった責任を取るため?
いや、それもあったかもしれないけど、そんなことのためだけにここまで夢中になれるわけがな。
今、自分の気持ちがはっきりした。
「私の夢だよ!マリンちゃんといっしょにファイナルに行くのは私の夢!私もマリンちゃんと同じだよ。マリンちゃんと同じ夢を持てて嬉しいよ。」
「ごめん、変なこと言って。」
「よかった。これで私たち、目指してるとこは同じだね。でも夢はファイナルステージじゃなくて、完全制覇だから。」
小学生のころ、転校先で半年間だけの友達だったまりんと結衣は、今、同じ夢に向かって突き進む名もなきアスリートになったのだ。
愛「ねえ、結衣の出番って何番目だっけ?」
マリン「確か95番。いつもよりちょっと早いね。」
愛「もう出番まで10人切ってるじゃない!」
ゼッケン85番の挑戦が終わり、結衣の出番まで10人を切ったが、まだ回復の見込みはない。
「私、スタッフに掛け合ってくる。結衣ちゃんの順番を変えてもらえないか、お願いしてくる。」
「え?そんなことできるの?」
マリンが運営スタッフのところに走っていった。
「まりん、結衣のためにスタッフの人に頼みに行くみたいね。まりんと結衣は本当に大切な友達同士みたいだね。」
「そうかなー」
「私、羨ましいな。中学・高校のころは私がまりんの一番の友達だと思ってたのに。私より先に出会ってるんでしょ。2人の絆はそんな前からあったなんて、羨ましい。」
「私は愛ちゃんが羨ましいよ。私もまりんちゃんと同じ中学校や高校で、同じ部活だったらなよかったのになって思ってたから。私がまりんちゃんと同級生だったの、小4のたった半年だけ。」
「でもまりんちゃんのおかげで、今はこうして、愛ちゃんとも友達になれて嬉しいよ。ただの巫女と、オリンピックの金メダリストが友達なんて、奇跡みたいだと思う。」
「まりんのおかげでもあるけど、SASUKEのおかげだよね。」
そのころ1stステージは86人目の挑戦者を迎える。
大学生、水無月祐樹の登場です。かつて少年野球チームで、プロ野球選手という夢を目指して汗を流した。
小学生のころ交通事故に遭い、野球選手の夢をあきらめました。しかし神戸勝樹と出会った。SASUKEと出会った。
懸命なリハビリに耐え、今はプロ野球選手の夢を、SASUKEの夢に変えたこの人。
水無月は過去2回、3rdステージまで進出した経験があります。
さあジャンプハング。トランポリンはトレーニングしてきた。上から登っていきます。
そして新エリアのサークルスライダー。ロイター板も練習してきて全く問題なし。
このSASUKEに初めて出たときには、まだあどけなさが残る表情でしたが、今は完全制覇を目指す有力選手となっております。
そり立つ壁は一発で登った。さあ綱を手繰り寄せて、最後のロープクライム。あっという間に登って行った!残り15秒。
水無月祐樹、ここまでの最速タイムで4人目のクリアです。
番組スタッフのテント
「監督さん、熱中症になった結衣ちゃん…、氷川結衣さんの挑戦順をもっと後ろの方に回してもらえませんか?氷川さん、今は起き上がるのが精一杯な状態だけど、回復したらきっとクリアできると思います。」
「お願いします!」
マリンが監督に掛け合う。これはダメもとだと思ってた。
ダメだったら結衣は棄権せざる得ないことになる。
「挑戦順を変えるのは問題ないが、氷川さんの症状が重いなら、スタート台にあげるのは危険であると思いますよ。私は医学の知識はないからよくわからないが、あまりお勧めはできない。」
「大丈夫です。何より今回のSASUKEのために精一杯トレーニングしてきたから、やらせてあげたいんです。お願いします!」
「実は私は宮崎さんに感謝してるんです。第6回の大会、もし宮崎さんがクリアしてなかったら1stステージで全滅してるとこだった。そしたらテレビ局の上司に、1stステージクリアがゼロだったら、そんなのオンエアできないからこの収録をなかったことにして後日やり直せって言われたんです。」
「でも私はその日の100人の挑戦を無駄にはしたくなかった。だからたとえ1stステージクリアが0なら、0のまま放送しますって伝えました。でもそれではテレビ局の上司に怒られて、結局撮り直すことになってたかもしれない。だからそれを救ってくれた宮崎さんには感謝してるんです。」
「その宮崎さんの頼みなら、断れません。それに同じ理由で、第5回大会を救ってくれた氷川さんにも感謝してます。宮崎さんと氷川さんの望みなら、断るわけにはいきません。」
「氷川結衣さんの挑戦は100番宮崎マリンさんのあと、一番最後に変更する。そのように場内アナウンスを流せ。」
マリンの交渉で、結衣の挑戦順変更が決定した。
「ありがとうございます!」
結衣の運ばれたテント
「私、間に合わないだろうな。今回は棄権することになるのかな。」
「まりんが今出番を後ろに変えてほしいって頼み行ってるって言ってたでしょ。」
「そんな勝手なこと許されるわけないよ。」
「ダメかもしれないけど、待ってよう。」
そのとき、場内に番組スタッフの案内が流れる。
「ゼッケン95番以降、挑戦順変更のお知らせです。」
「熱中症の影響により、95番氷川結衣さんの挑戦を一番最後にします。94番小海春香さんの次は、96番長谷川健一さんとなります。」
「愛ちゃん、これって…」
「まりんがお願いしてくれたのね。」
そしてマリンが戻ってきた
「やったよ。結衣ちゃんの出番、一番最後に回してもらえたよ。」
「マリンちゃん、ありがとう。」
その後会場の電光掲示板にも挑戦順変更の案内が掲示される。
「長谷川さん、挑戦順変更です。氷川さんを一番最後にしたので、94番小海さんの次、待機お願いします。」
「はい。」
「宮崎さんのお願い、聞き入れてもらえたんだな。」
さらに3rdステージ常連、フィギュアスケート佐藤静香も5人目のクリア。
90番台に入り有力選手が続々登場します。
続いて91人目の挑戦者、第12回大会ファイナリスト、絵本作家、元SASUKE先生、中上新一郎が行きます。
今年のSASUKE、第18回大会は気温も高く、過酷を極める状況です。ここまで1stステージクリアは6人だけ。中上が7人目のクリアとなるのか。
さあジャンプハング。ここはお手の物だ。そしてサークルスライダー、新エリアのサークルスライダーも全く苦にしなかった。
残りは30秒強というところ。そり立つ壁は1回でクリアできるか。クリアしたー!
さあ残りは20秒というところ。やはり中上にとってこの1stステージは通過点です。ここでつまづくわけにはいきません。絵本作家、中上新一郎が今1stステージをクリアしました!
過去ファイナリストの経験がある365プロアイドル、小海春香が行きます。
さきほど事務所の同僚の弟、水無月祐樹が1stステージをクリアした。いいお手本を見てスタートする小海です。
ローリング丸太、クルックルッと回っていく。過去3rdステージ進出は6度あります。第3回大会ではファイナルステージに進出。
さあジャンプハング、飛びついた。いいリズムでここまで来ている。
新エリアのサークルスライダーはどうだ。ここもリングに飛びついて滑っていった。
そり立つ壁にやってまいりました。残り時間は30秒。アイドル小海ー!登っていった。
さあ残りはまだ20秒ある。ロープクライム登っていく、登っていく。そして今1stステージをクリアしました。7人目の1stステージクリアです。
そしてさきほどのアナウンス通り、95番氷川結衣を飛ばし、96番長谷川健一が先に挑戦。
唯一このSASUKEをフルコースで料理した人の登場です。ガソリンスタンド勤務、長谷川健一。
SASUKE唯一の完全制覇者長谷川が行きます。前回は4大会ぶりに1stステージをクリアした。長谷川完全復活なるか。
―順当にそり立つ壁まで到達。
そり立つ壁、おーっと1回目は失敗。焦ってはいけないまだ時間はある。2回目は登った。
さあロープクライム登っていく。長谷川健一、8人目のクリア!
ようやく体を起こし始めた結衣
結衣「今、誰?」
マリン「96番の長谷川さんがクリアしたとこ」
マリン「そろそろ私も準備しないとね」
前々回、3rdステージパイプスライダーへのリタイアをもって引退を決意したこの人。しかし夢捨てられず、再びこのSASUKEに戻ってまいりました。前回はまさかの1stステージリタイア。
あえてこの人に肩書はいりません。神戸勝樹です。今回は97番での登場だ。
さあローリング丸太です。しがみついた、さあ丸太と一体化する。さすがここはベテランだ。
続いてジャンプハング。前回はここでまさかの不覚を取った。しかし今回は同じ轍は踏まない。
さあ初のサークルスライダー、足を上げて、足もつかってしっかりと飛びついた。
残りあと30秒でそり立つ壁。ここは一発で登りたい。一発で登った。残り22秒、あとはロープクライム。おーっとちょっと時間がかかっている大丈夫か。どうだ、行ったー。
残り0.7秒、ちょっと危なかった。神戸9人目のクリア!
続いて98人目の挑戦者は海原愛。
オリンピックの競泳平泳ぎで2種目で金メダルを獲得。このSASUKEでも第12回大会でファイナルステージに進出した有力候補。
史上2人目の完全制覇、そして史上初の競泳とSASUKEのダブルタイトルの偉業を目指す。
第12回大会ファイナリスト、そしてオリンピック競泳金メダリストの海原愛。まさに陸と海の二刀流。
まずは六段跳び無駄がない。ローリング丸太もがっちりしがみついている。クロスブリッジ、さすがに金メダリスト、バランス感覚はお手の物。
ジャンプハングはどうだ。ここもしっかりとつかんだ。そして上から行く。初体験のサークルスライダーはどうだ。ここも問題ない。
さあそり立つ壁だ。おーっと1回目は失敗。ここは冷静になってもらいた。2回目は登った。
残りは20秒。そしてターザンジャンプとロープクライム。あとは時間との戦い。しっかりと登っていく。11人目だー!
そり立つ壁でヒヤッとさせられましたが、海原愛10人目のクリア!
残る挑戦者はあと2人。そしてあの巫女は、スタート台に立てるのか?
1stステージ99人目の挑戦者。前回ただ1人ファイナルステージに進出したこの人、自動車整備士、松本信治です。
さあ前回のファイナリストが行く。今回は暑さの影響でスタミナ切れでのリタイアが相次いでいる。しかし90番台以降の有力選手は順調にクリアしている。
ローリング丸太、ここまでは軽やかにまってまいりました。長野県出身、日々自動車整備士に努めている。
さあジャンプハング、つかんだ。上の登っていく、上から行った。腕力には自信がある。さあ新エリアのサークルスライダー、あーっとどうした!?
前回ファイナリスト、松本信治がサークルスライダーで撃沈した。
99番が屈した直後、あの人が蘇った。氷川結衣、1stステージ挑戦を決意。100番の宮崎マリンのあとにスタンバイ。
長崎県在住のライフセーバー、宮崎マリン。第12回大会で完全制覇まであと0.06秒まで迫り、現在、完全制覇の大本命。
今回は氷川結衣、神戸勝樹、長谷川健一らと直前合宿で最高のパフォーマンスを見せ、仕上がり具合は過去最高と仲間からの呼び声は高い。今夜、悲願の完全制覇はなるか。
「じゃあ最後に挑戦する結衣ちゃんにつなぐために」
「出発」
「「進行!」」
「発車」
「「オーライ!」」
緑山の太陽が西に傾き、まもなく日が沈もうとするとき、いよいよゼッケン100番のこの人が登場します。
今年で10年目、18回目を迎えるこのSASUKE。多くのアスリート、スターがこのSASUKEに挑むも、これまで完全制覇を達成したのはたったの1人。
さあ今回、史上2人目、7年ぶりの完全制覇者は現れるのか。間違いなくこの人はその候補ナンバー1でしょう。ライフセーバー、宮崎マリンの挑戦です。
ゼッケン90番以降、佐藤静香、中上新一郎、小海春香、長谷川健一、神戸勝樹、海原愛とお馴染みの顔ぶれがクリアしていった。このあとに熱中症で挑戦順を変更した氷川結衣が最後に控えている。さあ氷川の挑戦の前に、この宮崎がいい手本を見せられるか。氷川にいい流れをつなげられるか。
今回の第18回のSASUKEは宮崎にとって過去一番の仕上がりだと言っております。日中気温は35度にまで達したが、夏の海を中心に活動するライフセーバーにとって、この暑さも強さに変わるだろう。
さあジャンプハング!しっかりしがみついて、今回も上から行く。
続いては新エリアのサークルスライダーだ。しがみついた、おーっと、少し危なかったがスピードを増していった。
そり立つ壁はどうだ。さあ宮崎が登るー、一気に登っていったー。ここまで最速タイムは水無月祐樹の15秒残しだが、これは最速タイムが生まれるか。もう11人目のクリアは間違いない。
史上最強のライフセーバー、宮崎マリン、今フィニッシュ。最速タイムが出た!17秒67を残して、最速タイムで11人目のクリア!
そしてマリンは1stステージのゴール地点から叫んだ
「結衣ちゃーん、ついてきて!」
さあ大声援を受けてこの人がスタート地点に立ちます。
結衣「初めてスタート台のこのモニタからマリンちゃんの挑戦見たな。私も頑張ろう、って言っても行けるかどうかわからないけど。」
マリン「今回は絶対クリアしてね、とは言えないけど、信じてるから。」
結衣「うん、ありがとう。」
マリン「じゃあ、今日は結衣ちゃんが100番だね。」
結衣「そう言われるとちょっと緊張するな」
仲間との絆、親友とともにこのSASUKEを制したい。その想いがこの人を立ち上がらせた。
史上最強の巫女、氷川結衣、大声援の中行きます。
日中の最高気温は35度を越えた。過去こんなにも過酷なSASUKEは今までになかった。この猛暑の影響で体調を崩してしまった。しかし本人は挑戦できると行った。
氷川にとっては厳しいかもしれない今回の挑戦。しかし氷川はこの1stステージはなんと12大会連続クリア中だ。1stステージには絶対的な自信と安定感を持つ。
ローリング丸太、クロスブリッジを越えて、さあジャンプハング。上のほうをつかんだ!そして今回も上から行く。これが本当にさきほどまで熱中症で倒れていた人なのか。
新エリアのサークルスライダー、しがみついた。そしてそり立つ壁にやってまいりました。一発で登った!残りはまだ25秒ある。
大声援の中、氷川が最後のロープクライムを登っていく。熱中症で一度はダウンした氷川がクリア目前、クリア目前。
やっぱり氷川結衣は体調を崩しても強かった!逆境を乗り越えてのクリアに、緑山は感動に包まれます。
「みんなありがとう!」
「結衣ちゃん、よくやったよ。感動した!」
ー泣くのは3rdステージをクリアしてからだけど、もう既に泣きそう。
「本当、今日クリアできたのは皆さんのおかげです。それに応えるために、なんとしても今日は3rdステージをクリアして、ファイナルステージに行きます。」
氷川結衣の感動のクリアで1stステージが終了した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2ndステージ
1.ロープグライダー
2.スパイダーウォーク改
3.バランスタンク
4.メタルスピン
5.ウォールリフティング
制限時間65秒
最大の鬼門は前回、17人中13人を呑み込んだメタルスピン。中上新一郎は2大会連続ここで撃沈している。
なお挑戦順はゼッケン順に戻る。
2ndステージには12人が進出、この中から一体何人が3rdステージに進出するのか。
まず最初の挑戦者はSASUKE出場権獲得バスツアー通過者、日本大学学生、赤羽孝宏です。初出場で1stステージをクリアしてまいりました。
今スタート。厳しいSASUKE予選を勝ち抜いてこのSASUKEのスタートラインに立ち、1stステージもクリアしました。この2ndステージは時間との勝負。制限時間はわずか65秒です。
スパイダーウォーク登りをクリアして平行移動、そして今度は下り、慎重に下っていく。SASUKE予選を勝ち抜いた人。
バランスタンクです。慎重に前に行く。クリアした。さあメタルスピン、あーっと落ちた。
さらに2人目の挑戦者、山口県のKさんもメタルスピンでリタイア。今大会もメタルスピンが鬼門となる。
続いてはF1レーサー、豊田麻里です。
まずはロープグライダー、滑り降りて行った。2ndステージ進出は第12回大会以来、6大会ぶりです。
さあスパイダーウォーク、まずは登り、体をつっかえ棒にして進んでいく。今度は下り。
バランスタンク、F1レーサー豊田が今日は自分の足でこの車を回していく。回しきった。
メタルスピンはどうだ、飛びついたー。あとはウォールリフティング、まだ時間はあるぞ。30kg、40kg、50kgを持ち上げてた、赤いボタンを押したー。豊田麻里、6大会ぶりの2ndステージ進出で、初めての2ndステージクリア!
あの神戸勝樹にあこがれてこのSASUKEに参戦してきた人。 過去3rdステージに2度進出経験がある。しかしこの人も前回はメタルスピンの餌食となってしまった。
4大会ぶりの3rdステージ進出、そして初のファイナルステージ進出を狙います。学生、水無月祐樹が行く。
まずはロープグライダー1本目、体が大きく振られています。そして2本目に移行していった。大会前に神戸勝樹と、宮崎マリンの家でSASUKE合宿を行った。そこで対策は万全だと言います。
さあスパイダーウォーク登っていく。甲子園には魔物が棲むと言うように、このSASUKEにも魔物が棲む。魔物はどこで牙を剥くかわからない。この2ndステージは通過するだけと言われていたステージだが、前回は17人中4人しかクリアできなかった。
続いてバランスタンク、バランスを取って前へ前へ進んでいく。残りは25となってきた。さあ魔のメタルスピンだ。前回の悪夢を断ち切れるか、つかんだつかんだ!
さあ残りは15秒、ウォールリフティングまずは30kg、次に40kg、そして50kg、水無月祐樹見事2ndステージクリア!前回の雪辱を果たし、4大会ぶりの3rdステージ進出です。
SASUKE攻略に執念を燃やすフィギュスケーター、佐藤静香も続く。
―そしてメタルスピンだ。フィギュスケーター佐藤飛びついたー!さああとはウォールリフティング、時間はまだある。このSASUKEのためにパワーもつけた。最後は50kgを持ち上げた。佐藤静香、3大会ぶりの3rdステージ進出です。
この人の脳裏にはあの悪夢がよぎります。前回、前々回、2大会連続であのメタルスピンの餌食になっている。今夜こそメタルスピン攻略なるか。
絵本作家、第12回大会ファイナリスト、中上新一郎です。
なんとしても今回、鬼門のメタルスピンをクリアし、3rdステージ、そしてその先にファイナルステージまで駒を進めたい。
―中上、2ndステージ中盤までを順当にクリアし、魔のメタルスピンへ。
さあいよいよメタルスピンだ。ここで2回ともやられている鬼門であります。さあどうだ、あーっとまた振り落とされた!
中上がまたしてもメタルスピンで振り落とされた。どうして中上はこのメタルスピンに弱いのか!?
365プロアイドル、小海春香です。
―小海も2ndステージを順調に進み、前回リタイアしたメタルスピンへ。
さあいよいよメタルスピン。前回は小海もここでやられた。小海春香メタルスピン、つかんだつかんだー。
あとはウォールリフティング、残るは時間との戦い。2枚目40kg、そして3枚目50kg、どうだー。間に合った。小海春香もメタルスピンへの雪辱を果たして、6大会ぶりの3rdステージ進出です。
春香「やったー!」
祐樹「頑張りましょうね、3rdステージ」
春香「頑張ろうね。」
アナ「目指すのはあそこのファイナルステージですよね。」
結衣「でも今は考えないことにします。まず目の前の2ndステージを。」
熱中症からの感動の1stステージクリア。この2ndステージでも女神はこの人に微笑むのか。埼玉県川越市在住の巫女、11大会連続3rdステージ進出、氷川結衣が行きます。
さあスタート。1stステージは挑戦順を変更して最後に登場。2ndステージは本来の挑戦順に戻りました。日中は35度の猛暑の中体調を崩したが、夜になってすっかり気温も下がったことで、今は万全の体調か。
スパイダーウォーク、一気に登っていく、そして下っていく。早いぞ早いぞ。あっという間のスパイダーウォーク。バランスタンク、ここは得意だ。
さあメタルスピン、飛びついた。なんとまだ残り20秒ある。1stステージは挑戦も危ぶまれたが、数時間前熱中症になってたとは思えないスピードで、2ndステージもクリア!
残り13.8秒。なんとここまで最速タイムをマーク。これでなんと12大会連続の3rdステージ進出。
さらに長谷川健一も続く。中盤までを順当にクリアし、鬼門のメタルスピンへ。
ーさあメタルスピン、前回と同じ轍を踏むわけにはいかない、つかんだー。
長谷川も4大会ぶりの3rdステージ進出を決めた。
第2ステージ残るは3人となりました。我SASUKEを戦う、故に我あり。職業SASUKE、神戸勝樹が挑みます。
日々アルバイトの合間にトレーニング三昧。この慣れ親しんだSASUKE第2ステージ。まず1本目のロープから2本目のロープへと移行していく。ちょっと時間がかかったか。2本目のロープグライダーを進んで、今着地した。
制限時間は65秒。さあスパイダーウォーク、神戸は自宅の庭に、SASUKEの番外ステージを作っている。常にSASUKEを念頭に置いての人生だ。スパイダーウォーク、ここは慎重に攻めていった。
続いてバランスタンクであります。ここも要注意ポイントだ。さあ最大の鬼門メタルスピン。ここで数多くの挑戦者が飲み込まれていったが、つかんだー。
あとはウォールリフティング。残り時間が10秒を切ったが大丈夫か?急がなくてはいけない。残り4秒、3秒、2秒…。
祐樹「神戸さん急いで、残り5秒です!」
マリン「何やってるんですか、急がないと」
残り4秒、3秒、2秒、1秒、タイムアップ!
なんと神戸勝樹、残り時間に余裕があると勘違いしたか、ウォールリフティングをゆっくり持ち上げているうちにタイムアップ。
赤いボタンを押したがゲートが開かないのを見て、タイムアップを知った。
勝樹「タイムアップ?なんで?警告音鳴ってなかったのに」
健一「あ、警告音鳴ってないんだ。」
神戸が残り10秒を知らせる警告音が鳴らず、それが原因で時間に余裕がないことに気付かなかったことを申告。
結衣「そういえば警告音鳴らなかったね。」
マリン「でも私だったら警告音鳴ってなくても突き進んでいくけどね。ゆっつりしていられないし。」
神戸、思わぬハプニングでリタイア。しかし納得がいかないのか、番組スタッフに抗議をしてる模様。
2ndステージ、残る挑戦者はあと2人。競泳オリンピック金メダリスト、海原愛。
オリンピックと、SASUKE、ダブル制覇を目指しての2ndステージスタート。第12回大会ではファイナルステージに進出しています。
さあスパイダーウォーク、海原にとってもここはお馴染みのエリア。あーっとまさかー!
海原愛がスパイダーウォークでまさかのリタイア!
マリン「え!なんで!?」
結衣「うそ!?信じられない!」
完全制覇の有力候補と思われた海原がまさかの2ndステージリタイア。
14大会ぶりの完全制覇をつかんだのは海原愛ではなかった。
アナ「誰もがいままさかと思ったと思うんですけど」
愛「何を言っていいかわからないですね。」
「私が流れかえます」
いよいよゼッケン100番、真打ちの登場です。ライフセーバー、宮崎マリンが行きます。1stステージは最速タイムを記録。
さあスタート、完全制覇に最も近いと言われる宮崎が行きます。ローブグライダー1本目から2本目に移行。
手に滑り止めスプレーを吹きかけて、スパイダーウォーク。早いぞ早いぞ。初出場時からスパイダーウォークのスピードは変わらない。
バランスタンク、ここも軽々行った。そしてメタルスピン、つかんだー!数々の有力選手を呑み込んだこの鬼門エリアも、宮崎にとっては敵じゃない。
ここからはもう行ったも同然だ。時間をたっぷりと残してウォールリフティング40kg、そして50kg、おーっとちょっと苦しんでいるが、大丈夫だ。
さすがの宮崎!やはり宮崎にとっては2ndステージは通過点でしかない。




