第12回 前編
私は氷川結衣
毎日神社の石段で階段登りトレーニングをしながら、あるセットを作ってもう1つの練習もしている。
今まで4大会連続、そこで阻まれているクリフハンガー。
前回は絶対的な自信を持って挑みながら、新たにできた2つ目の段差、下りの段差で落ちてしまった。
恒例となってきてるマリンちゃんと、今回は愛さんも参加した大会前の合宿でもセット練習を重ね、万全の体勢で、今度こそクリフハンガー攻略、そして3rdステージクリアに挑む。
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旧王者と新王者が入り交じる新旧王者が夢の共演。SASUKE第12回大会。
あの人が返ってきた。唯一の完全制覇者、長谷川健一。
2大会前の第10回大会で引退し、前回は不出場。しかし神戸勝樹の復帰を見て、自分も戻ってきた。
アナ「2大会ぶりの出場となります」
「またチャンスをいただけて、ありがとうございます。やっぱり俺はSASUKEをやめられなかったです。」
「神戸、久しぶり。」
「長谷川じゃないか。お前も引退撤回したんだな。」
「やっぱり俺たち、SASUKEをあきらめられなかったんだな。でも俺が帰ってきたことにあまり驚かないんだな。」
「別に。俺も前回長谷川と同じことしたんだし。でも俺と違って、1度目標を達成しちゃってるよな。それでもまだ続ける気あったんだな。」
「まあ、あのときとエリアが大きく変わっちゃって、それから1stステージもクリアできてないし、まだこのまま終われないって気持ちあるよ。」
「なあ、俺は今回ゼッケン99番なんだが、ということは100番は長谷川なのか?」
「いや、俺は98番だ。」
「へえ、長谷川でもないのか」
「100番は誰だろう?」
今回は長谷川健一は98番、神戸勝樹は99番をつける。
「あ、2大会連続でファイナルに行ってる人がいるな。」
「そうだった。100番はその人だな。」
「おはよう、マリンちゃん。」
「おはよう、結衣ちゃん。今日も一緒に頑張ろうね。」
「私、今回こそはファイナル行きたいな。そのためにクリフハンガーの練習もやってきたよ。」
「私も今回は結衣ちゃんと一緒にファイナル行きたいな。」
受け付け
「氷川結衣、ゼッケン97番です。」
「宮崎マリンさん、ゼッケン100番です。」
「…え?」
受け付けスタッフから差し出された「100番」というゼッケンに困惑するマリン。
「マリンちゃん今回100番なの?」
「何かの間違いじゃないですよね?100番って確か神戸さんか長谷川さんのゼッケンじゃ…」
「間違いじゃないですよ。神戸さんは今回は99番、長谷川さんは98番となっております。」
「私でいいのかな」
「むしろマリンちゃん以外に誰がいるの?前回・前々回、2大会連続ファイナリストだよ。」
「そうだね。でも…」
「嫌なの?」
「ううん、すごく嬉しい。私も1度つけてみたかったの。」
マリンの中学の同級生、競泳日本代表の海原愛も参戦している。
「マリン、結衣、おはよう。」
「あ、愛ちゃん。おはよう。」
「マリン今回100番なんだ。すごーい。」
「私に100番に値する活躍ができるかはわからないけどね。」
「私、今回は3rdステージまで行きたいな。そのために走り込みはやってきたし。」
「うん、頑張ってね。」
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またしてもリニューアルが施された1stステージ
新エリアは山越えと一本橋
1.山越え
2.ローリング丸太
3.一本橋
4.ジャンプハング
5.そり立つ壁
6.ターザンロープ
7.ロープクライム
制限時間90秒
まずゼッケン1番、最初の挑戦者は初出場、女子F1レーサーの豊田麻里です。
まずは新第1エリア山越え、ここを軽々とクリアいたしました。続いてローリング丸太、F1レーサーの豊田が回っていく。ローリング丸太クリアしました。
続いても新エリア一本橋。越えていった。さあジャンプハングだ、ジャンプ一番!行った。トップバッターでいきなりジャンプハングをクリアしている。
さあそり立つ壁、一発OK!さあいきなり1stステージクリア者が出るのか。続いてターザンロープ、ゴムで伸び縮みする4本のロープ、さあ警報ベルが鳴る前に、今フィニッシュ!
残り18秒を残して、いきなりトップバッターのが1stステージをクリアした!
一部リニューアルもされた1stステージをゼッケン1番豊田麻里が早くもクリアしました。
神戸「すげー」
長谷川「びっくりしたな。1人目だよ。」
神戸「今回は幸先いいな。」
アナ「ゼッケン1番、1人目の挑戦者のクリアは、第4回大会の中上新一郎さん以来となります。」
真里「それはありがとうございます。」
結衣「1人目がクリアって久しぶりに見た。私がSASUKEに出てからは初めてじゃないかな?」
マリン「しかも初出場だからすごいよね。」
マリン「まあよかったよ。私が挑戦するまでに誰もクリア者が出なかったらどうしようって思ってたから。私100番だよ。もう後ろいないんだから。」
結衣「さすがにそこまでには誰かクリアしてると思うけど。」
マリン「でもクリア私1人だけだった大会あったし。」
結衣「あったね。私の前、誰もクリアしてないこともあったな。」
中上「ゼッケン1番でクリアって今まで俺だけだったんですけどね。名前のおかげでトップバッターを任せられてた時期もあったんですけど、お家芸を取られちゃった気分です。」
豊田のクリアで幸先の良いスタートを切ったが、その後なかなか2人目のクリア者が出ない。
迎えた60人目。
初出場の前回、最終エリアロープクライムでタイムアップに終わり、惜しくも1stステージクリアを逃した水無月裕樹。
あの神戸にあこがれ、SASUKEの舞台に足を踏み入れた水無月。半年越しのリベンジなるか。
前回、SASUKE予選会を勝ち抜き、このSASUKEに初めて出場。あとわずかのところで1stステージのクリアボタンに拒絶され、悔し涙に暮れた。
2回目の出場、水無月裕樹です。果たしてリベンジはなるのか。
山越えを越え、ローリング丸太、難なくクリアした。ここまでただ1人、最初に挑戦した豊田麻里のみが1stステージをクリアしている。
さあジャンプハング、一気に飛びついた。そして上から行く、上に登っていった。
続いてはそり立つ壁、残り時間30秒。一発で行った!残りはまだ20秒以上ある。前回押せなかったボタンまであと少し。
さあロープクライム、前回はここで無念のタイムアップとなったが、今回は時間をたっぷりと残して、水無月裕樹、2人目の1stステージクリア!
前回の雪辱!水無月裕樹、前回の雪辱を果たし、間に58人を挟んで見事2人目のクリア!
アナ「おめでとうございます」
「ありがとうございます」
アナ「今の気持ちを、気持ちの限り叫んで下さい」
「ありがとうございます!」
「前回あと一歩のところでタイムアップになってしまったので、今回は絶対クリアしたいと思ってました。今回は2ndクリアまでは行きたいと思ってるので、次も頑張ります。」
さらに続くゼッケン61番、中川冬馬も2大会連続の1stステージクリア。
水無月のクリアをきっかけにクリアラッシュがスタートした。
続いてはゼッケン74番、初出場、自動車整備士、松本信治です。
まずは山越え、そしてローリング丸太もクリアしました。さあどうだ一本橋、ここもクリアしました。
ジャンプハングはどうでしょうか。飛びついた。上から行く、距離はあまり足りてなかったが上から行く。
そり立つ壁、1回目は失敗。ちょっと苦しんでいる。2回目、次はものにしたい。2回目は登った!
残り時間20秒を切った。ターザンロープ、一気に行った!そしてボタンを押した!
松本信治、4人目の1stステージ勝ち名乗り。
77人目の挑戦者、世界水泳金メダリスト、競泳オリンピック日本代表も内定しています。海原愛の登場です。
まずは山越え、さすがの運動神経。水泳選手ではあるが、今日は水の中に落ちてはいけない。
過去2回1stステージをクリアし、2ndステージまで進んでおります。さあローリング丸太、回転していく、丸太もクリアしました。
中学では前回・前々回ファイナリスト、このあとゼッケン100番で控える宮崎マリンと同じ水泳部の同級生でした。
さあジャンプハング、しがみついた!しかしちょっと足が危ない、足が着水したら失格だぞ。踏みとどまりました。
そり立つ壁、どうだー、1回で行った。さあターザンロープ、残り7秒、6秒、行ったー。5人目の1stステージクリア!
ゼッケン80番モブ男、81番モブ夫がクリア。
ゼッケン94番、3大会連続3rdステージ進出中のフィギュアスケーター、佐藤静香が8人目の1stステージクリア。
続いてゼッケン95番はこの人が帰ってきた。第3回大会のファイナリスト、365プロアイドルの小海春香。
第4回大会を最後に1stクリアはなく、前回は第10回大会に出場しているが1stステージでリタイアしている。
第3回大会ファイナリスト、アイドルの小海春香が行きます。
初体験の山越えを越えて、ローリング丸太。SASUKE史上最多5人のファイナリストが出た第3回のファイナリストの1人、小海がローリング丸太をクリア。
一本橋、おっと危ない。ししおどし状態だった。しかしながら着地しました。
ジャンプハング、ここは鬼門だ。飛びついた。上から行く、アイドルの小海春香が転がっていく。
さあそり立つ壁、おーっと1回目は失敗。焦ってはいけない。2回目は行った。
久しぶりの1stステージクリアが見えてきた。さああとは時間との戦い。残り10秒、8秒、行ったー!
小海春香、第4回大会以来、8大会ぶりの1stステージクリアです。
アナ「おめでとうございます」
春香「ありがとうございます。久しぶりにクリアできて嬉しいです。」
続いて高校教師、中上新一郎。
第1回大会で記念すべきSASUKE史上最初の挑戦者。第4回大会では3rdステージまで進出。
その後3大会連続1stステージリタイアという屈辱を乗り越え、第9回大会で5大会ぶりの1stステージクリアを果たした。
過去3rdステージに3回進出している中上新一郎だが、悲願の完全制覇のために、第11回大会後、半年間教壇を離れ、休職した。
SASUKE完全制覇のために休職してまでSASUKEに懸けてきた。その想い、報われるか。
11回目の出場となるSASUKE先生、中上新一郎。過去1stステージは4回クリアしています。さあローリング丸太、教え子たちの声が届いているか。見事ローリング丸太をクリア。
そして新エリアの一本橋、SASUKE先生が飛んでいくー。さあジャンプハング。どうだSASUKE先生ー!ジャンプハングクリア。
続いてはそり立つ壁、一発で登った!残り25秒でターザンロープ。さあ登っていく、登っていく、SASUKE先生、中上新一郎見事に1stステージクリア!
自分の務める神社に誓った夢、完全制覇。巫女の願いはかなうのか。
埼玉県川越市の神社の巫女、氷川結衣。
初出場の第5回大会、わずか3人しかクリアできなかった1stステージの最初のクリア者となった。その大会、2ndステージリタイアながら最優秀成績者となった。
現在、5大会連続で3rdステージに進出という、トップクラスの安定感を誇る氷川。目指すはファイナルステージ進出、そして完全制覇。
沈みゆく夕日が、赤と白の衣装がトレードマーク、氷川結衣を茜色に染めていきます。
日没のときが迫る1stステージ、ここを突破していった者はこれまで10人。残るは4人。赤い衣装がトレードマーク、神社の巫女、氷川結衣が行きます。
まず山越え、あっという間に、スムーズに越えていった。そしてローリング丸太、早い早い!なんというスピードだ。
新エリアの一本橋。ものすごいジャンプ。そのまま間髪入れずにジャンプハングに行く。さあジャンプハング、飛びついた!下から行く、今回は下から行く。
残りはまだ48秒もある。そり立つ、一気に行った!
残りはなんと40秒でターザンロープ。ここもターザンのように一気に行く!これは最速タイムが出そうだ。もう9人目のクリアは間違いない。登っていく、間違いない、最速タイムだ!
残り30秒!ものすごいタイムが出ました!氷川結衣にとって、1stステージは通過点にすぎなかった。最速タイムで、30秒残して駆け抜けていった!
アナ「今大会最速タイムです。おめでとうございます」
結衣「ありがとうございます」
アナ「狙ってましたか?」
結衣「ちょっとだけ…」
結衣「やったー!」
マリン「早すぎるよ」
「今日はファイナルに行くために、1stステージくらい軽く越えていかないとね。」
氷川結衣の衝撃の最速タイムに緑山が沸く中、続いては長いトンネルに苦しむこの人が登場。
長谷川健一。
第4回大会、SASUKE史上唯一の完全制覇を達成。しかしその後、ただの1度も1stステージをクリアできず。
前々回、これで最後と引退を表明して挑んだ第10回大会、そり立つ壁を越えられず、ついに6大会連続の1stステージリタイアとなった。
1度は引退した長谷川。しかし前回、引退を撤回して出場した神戸に触発され、再びSASUKEに戻ってきた。
実に7大会もの間、1stステージをクリアできていない長谷川。今大会、勝算はあるのか。
前回までこのスタート台に立った延べ1100人のうち、たった1人、ファイナルステージのゴールに足を踏み入れたこの人が戻ってきました。
ガソリンスタンド勤務、長谷川健一です。まず新エリア山越えはクリアした。ローリング丸太、かつてはここで苦汁をなめたこともある。これはクリアした。
続いては初体験の一本橋。ここも行った。さあ因縁のジャンプハング。かつてここで落ちたこともある。さあどうだ。飛びついた。足が危ない、着水が危ない。
残りは35秒でそり立つ壁。前々回はここで阻まれた。どうだー、あともうちょっと。
1回目は失敗。2回目は…、手が届かない。残りはまもなく20秒、残り時間を考えると次がラストチャンスとなりそうだ。3回目、…行ったー。
しかし残り15秒、時間がない。残り15秒でターザンロープ。残り10秒、あともう少し、6秒、5秒、4秒、3秒…、ああ長谷川…。
…行ったー!間に合ったー!残り0秒03。これは奇跡!残り0.03秒の差で、奇跡的に間に合いました。
実況「完全制覇者の底力。90秒をフルに使って、完全制覇者の執念のクリア!」
7大会止まっていた時計の針が今動き出しました。長谷川健一、4年ぶりの1stステージクリア。
アナ「第4回大会以来の1stステージクリア、おめでとうございます」
健一「ありがとうございます。ほんと嬉しいです…」グスッ
長谷川の妻、恵が抱き合う。
恵「おめでとう。久しぶりに健一のクリア見れて嬉しいよ。」
長谷川の涙のクリア。そこを迎い入れたのはマリン、結衣、中上。
マリン「長谷川さんおめでとう」
結衣「感動しました」
新一郎「さすが完全制覇者だな」
続いては完全制覇に最も近いと言われてきた人、フリーター、神戸勝樹。
SASUKEのトレーニングのしすぎで失業し、今も定職にはつかず、アルバイトで生計を立てながら、SASUKEのトレーニングだけをしてきた。
前回、2ndステージのスパイダーウォークで神経質になりすぎ、17秒ものタイムロス。悲劇は繰り返された。
今夜、彼の物語は完結するのか。
長谷川健一の復活のクリアの感動の余韻覚めやらぬ中、完全制覇に最も近いと言われ続けたこの人が行く。
盟友長谷川の8大会ぶりの復活のクリア、それを見ていたこの人、さあ長谷川に続けるか。フリーター、神戸勝樹です。
ローリング丸太、しがみついていった。丸太と一体化していく。さすがにここはうまいぞ。
現在12人。13人目の突破者となりたいところ。ジャンプハング、飛びついた。下から行く、神戸は下から行く。
そり立つ壁はどうだ。一発で行った。さあターザンロープ、反動を振り子のようにつけて一気に行きたい。
さあこれは行くか。焦らず行け。神戸勝樹、今、1stステージフィニッシュ!
そしていよいよゼッケン100番、1stステージ最後の挑戦者を迎える。
第4回大会、いきなりファイナルステージ進出の衝撃のデビューから8大会。前回・前々回はただ1人のファイナリスト。
マリン「いやあ、100番は重いですね。でもみんながいいお手本見せてくれたので、ついて行くよ。」
結衣「」
「じゃあ行くよー」
「出発」
「「進行!」」
「発車」
「「オーライ!」」
ゼッケン1番、豊田麻里のクリアから始まった1stステージ、最後の挑戦者を迎えました。
初出場の第4回大会でファイナルステージ、第6回ではただ1人3rdステージ進出、
前回・前々回ファイナリスト、ライフセーバー、SASUKEの海猿、宮崎マリンの登場です。
初めて背負う栄光のゼッケン100番だ。新エリアの山越え、これはスムーズだ。盟友の氷川結衣の最速タイムに刺激されたか。
ローリング丸太、しがみついていく。陸と海で鍛え上げた肉体。このローリング丸太はお手の物。宮崎にとっても初体験の一本橋、越えていった。
そしてジャンプハング、しがみついた。まるで獣のようだ。そして上から行く。
残りはまだ45秒ある。小柄な宮崎には不利なそり立つ壁だが…、一発で行ったお見事!
残り35秒、さきほどの氷川に続いてものすごいタイムが出そうだ。宮崎、初めてつける100番のゼッケンで、今フィニッシュ!
残り25秒、氷川結衣に次ぐ今大会2番目のタイム。
豊田麻里のいきなりのクリアあり、小海春香の8大会ぶり復活のクリアあり、氷川結衣の衝撃の最速クリアあり、そして長谷川健一の完全制覇以来、感動の復活クリアがあり、見どころいっぱいの1stステージ、その最後をしめくくった宮崎マリンの圧巻のクリア。
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1stステージクリアは第5回以降最多の14人。
豊田麻里、水無月裕樹、中川冬馬、松本信治、海原愛、モブ男、モブ夫、
佐藤静香、小海春香、中上新一郎、氷川結衣、長谷川健一、神戸勝樹、宮崎マリン。
ゼッケン94番以降7人連続クリアは史上初である。
2ndステージ
8.ロープグライダー
9.スパイダーウォーク改
10.バランスタンク
11.逆走コンベア
12.ウォールリフティング
制限時間70秒
夜の緑山、SASUKE 2ndステージの幕開けです。
ゼッケン1番、1stステージに続いて端を切って登場するのは、F1レーサーの豊田麻里です。
まずはロープグライダー、振り子のように体を振られる。空中乗り換え駅で2本目のロープに乗り換えていく。
1stステージはなんとゼッケン1番、トップバッターでクリアした豊田。
続いてスパイダーウォークであります。空中渡り廊下を渡っていく。バーをつかんだ順調だ。バランスタンク、普段はレーシングカーを運転する豊田が円柱を足で運転する。
さあ逆走コンベア進んでいく、しかし進めない、どうした白鳥、進めない、進めない!あーと止まってしまった!止まってしまった!
逆走コンベアの後ろの沼地に吸い込まれてリタイア!
ていうかこんなところに池があったのか!?豊田専用池と名付けましょうか。初めて逆走コンベアの池に吸い込まれる人を見ました。
続いては2回目の出場で初の2ndステージ進出、水無月裕樹です。この人はあの神戸勝樹にあこがれ、前回SASUKE予選会を勝ち抜いて、このSASUKEに出場してまいりました。今回は神戸とともに3rdステージに進みたいと話していました。
初めて挑む2ndステージスパイダーウォーク、まずは垂直に登っていく、空中渡り廊下、そのあとは平行移動、そして下っていく、下りは滑りやすい。滑りやすい下りもクリアしていった。
続いてバランスタンク、あーっとバランスタンク!水無月、足を滑らせて沼地に落ちそうになったが、なんと後ろから来たバランスタンクに挟み撃ちにあって、九死に一生を得た!
逆走コンベア、残り18秒。そしてウォールリフティング、第1の扉30km、第2の扉40km、そして50kmの扉をあげて残り時間はあと2秒!
幸運にも恵まれて水無月裕樹2ndステージクリア。バランスタンクで1度バランスを崩したが、なんと後ろから来たタンクに救出されて生き残った。
続いては前回スパイダーウォークで涙を呑んだ中川冬馬の登場です。
まずはロープグライダー、空中乗り換え駅で2本目のロープへと移行した。
さあスパイダーウォーク、前回の第10回大会ではここで苦汁をなめた。今回はうまいぞ。前回は下りで滑り落ちてしまったが、クリアした!前回と同じ轍は踏まなかった。
バランスタンク、肉体の曲芸だ。逆走コンベア、しかし残り時間が10秒切った。中川急げ!
ウォールリフティング、残り4秒、残り3秒、残り2秒、どうだー!?中川間に合わなかったー!
残念中川冬馬
続いては自動車整備士、松本信治が行きます。
握力には自信があるという松本のロープグライダー。スムーズに2本目へと移行して中間地点に着地しました。
さあスパイダーウォーク、ここで滑り止めを…つけない!滑り止めをつけずにスパイダーウォークに突入していった。
上への移動、水平移動、そして今度は降下する。ここは滑らないように気を付けていきたい。
スパイダーウォーククリアしました。そしてバランスタンクはどうだ。落ち着いている。
さあ逆走コンベア、マッスルエリートの参道だ。そしてウォールリフティング、まだ時間がある。警告音が鳴る前に3枚の壁を持ち上げて今フィニッシュ!
松本信治、初出場で2ndステージもクリア。3rdステージ進出です。
過去2回この2ndステージで涙を呑んでいる海原愛。
さあ競泳選手の実力をこの2ndステージでも見せることはできるのか。ロープグライダーは無駄なくクリアしていった。
この2ndステージは前々回はウォールリフティングで惜しくもタイムアップ、前回はバランスタンク。
スパイダーウォークで落ち着いて越えて、さあ因縁のバランスタンク。リベンジなるか、リベンジなりました。
さあ逆走コンベア、まだ時間はありそうだ。ウォールリフティング、1枚目30km、2枚目40km、そして3枚目50kmの壁をあげてボタンを押した!
前回の雪辱!海原愛、2ndステージ3回目の挑戦で見事初のクリアです。
モブ男、モブ夫は2ndステージ逆走コンベアでタイムアップ。
だがその後はクリアラッシュ。佐藤静香、小海春香、中上新一郎、氷川結衣、4人連続で2ndステージをクリアした。
健一「久しぶりだな。7大会2ndに来てなかったからリニューアルでがらりと変わっちゃってるよ。」
マリン「長谷川さん、4年ぶり2ndステージ、思いっきり楽しんでください。」
健一「楽しめればいいけどね」
唯一の完全制覇者が2ndステージに帰ってきました。完全制覇した第4回大会以来8大会ぶりの2ndステージ、長谷川健一の登場です。
しかしこの2ndステージは自身の完全制覇によりあれから大リニューアルされました。つまり長谷川にとってはこの2ndステージは初めてです。
初体験のロープグライダー。しかしすばやく2本目に移行してクリアしてまいりました。
続いてスパイダーウォーク、ここは第4回大会から変わっていない。一部マイナーチェンジされているが、第4回大会にもあった得意エリアの1つだ。
前々回から新設されたバランスタンク、もちろんこれも初体験だが越えていった。
そして逆走コンベア、残り時間は18秒。残り12秒でウォールリフティング、ここからは時間との戦いだ。残り5秒、どうだ行けるか。間に合った!
長谷川、1stステージに続き、8大会ぶりの2ndステージクリアです。
残る挑戦者はあと2人。この人は前回、スパイダーウォークで20秒近いタイムロスをしてしまい、タイムアップに終わった。
同じ轍を踏むわけにはいかないこの人の登場。フリーター、神戸勝樹です。
…ロープグライダーを問題なくクリアし、因縁のスパイダーウォークへ。前回はここで神経質になりすぎて思わぬタイムロス。しかし今回は手にのみ滑り止めをつけて進んでいく。今回は余裕が動きだ。
さあ続いてはバランスタンク、…おーっと神戸転落!どうした神戸、突然足を踏み外した。突然バランスが乱れた。
SASUKEのトレーニングのしすぎで会社をクビになり、人生のバランス感覚も乱れてしまっているのか。
2ndステージ最後の挑戦者はSASUKEの海猿、宮崎マリンであります。
まずはロープグライダー。今回はファイナルステージの綱登りへのリベンジに燃えている。この第2ステージのロープで落ちるわけにはいかない。
スパイダーウォークは初出場時からの得意エリア。早い早い、これは氷川の最速タイムを意識しているのか。あっという間に赤いバー。
バランスタンク、海で鍛えたバランス感覚はお手の物だ。残り30秒で逆走コンベア、肉体の回転寿司。
ウォールリフティング、小柄な宮崎にとってはやや鬼門だが、ここも今回はスムーズに3枚の扉をあげていった。
残り20秒以上残して最速タイム達成!1stステージ最速タイムの氷川結衣のタイムを抜きました。