第1回
まず男性と女性の力関係がほぼ同じという世界にしてます
今、史上最大の大型企画が始まろうとしている。
100人の挑戦者たちが、全4ステージ、エリア総数18の巨大なアスレチックに挑む。
究極のサバイバルアタック、SASUKE!
1stステージは、滝登り、ぶら下がり丸太、滝下り、そそり立つ壁、揺れる橋、フリークライミング、壁登りの7つのエリア。制限時間は70秒。
さあこのSASUKEの記念すべき最初のチャレンジャー、ゼッケン1番、学校教師、中上新一郎!
トップバッターにふさわしい名前だ。
大きな拍手でまず第1エリアは滝登りを軽々と越えた。続いて第2エリアぶら下がり丸太、うまく行けば逆さにならずに行けたのだが。なんとかこらえた。
第3エリア、滝下りを下っていく。そしてそそり立つ壁、高さ4メートル、傾斜50度。1回では登れませんでした。残り33秒、この50度の勾配はきつい。さあ頑張れ。
上がっていった残り20秒!第5エリア揺れる橋、バランスが非常に要求される。
あとはフリークライミングと壁登りだが時間がない!警告音が鳴る!3、2、1、タイムアップー。
最初の挑戦者中上新一郎は惜しくもクリアはなりませんでした。
続いてゼッケン2番、上田信一。さあ2人目スタート。ここは軽々とジャンプ力を見せました。
ぶら下がり丸太、ここは慎重に行きたいところ。またいで行ったー
滝下りを下って、そそり立つ壁。ここは難関になりそうなエリアだ。非常に助走幅も短い。1歩2歩3歩、上がっていったー!残りはまだ36秒ある。
そして第1ステージ一番の関門はこの揺れる橋であります。
楽に行ったー。これはうまいぞ上田。そしてフリークライミング、壁は上から下へ動いている。ここはしっかりと突起に手をやって、そして上の動いていない壁に手をつけたー!
残り10秒切った、行ける行ける!残り5秒、3秒、そして勝利の狼煙!見事SASUKE第1ステージクリア第1号であります!
ゼッケン7番、ガソリンスタンド勤務、長谷川健一。日光江戸村の忍者をやっていた経験もあります。
さあ長谷川行ったー、ここまではあっという間。丸太もあっという間にクリア。
滝下り、おーっと飛び降りていった。こういう手があったか。軽く飛び越えて行った。
さすが元日光江戸村の忍者。すごい、人間技ではありません。
そしてフリークライミング、行け行け行け!壁も登って行ったー!
見事2人目のクリア!
ゼッケン40番、鳶職、三浦かいじ。
さあ行った!思わず場内拍手!丸太も難なく行った。
これはすごい、体操選手ではないが、これはすごい。すごい!さすが鳶職だ。これは最後まで見せてもらいたい。
あとは壁登りとフリークライミング、そしてクリアした!
ゼッケン50番、アイドル小海春香も1stステージをクリア。
89番、運送トラックドライバー、神戸勝樹。地元の腕立て伏せ大会で優勝経験の栄光を引っ提げてやってきた。
漆黒の通天閣走ります。さあしがみついて滝登りを登っていった。
ぶら下がり丸太、歩いて行くのか?いやまたがって行く。人間モノレールだ。
(途中カット)あとは壁登り。難なくクリアー!
ゼッケン92番、保険会社に勤務するサラリーマン、鎌田秋生。
さあどうだ、しがみついていった!一瞬ローラーが回りましたがなんのその。丸太は歩きで行った。
滝下り、跳躍したー。滑ったがなんのその。
サラリーマンの星が行く、サラリーマンがそそり立つ壁を登って行くー!
そして揺れる橋、ここも余裕だ。壁を登っていく。残り40秒、これは大丈夫でしょう。余裕しゃくしゃく。もちろんクライミングはやったことないでしょう。お見事!
ゼッケン100番、最後に挑むのは再注目株。アクション俳優中原武の登場だ。
スポーツ万能というとこはいくつもの番組で見せつけてきた。さあなんとぶら下がり丸太を立って行くのか?おっと危ない!バランスを崩したがギリギリしがみついた。
(滝下りで)跳躍を見せる。残りあと50秒。50度の傾斜、そそり立つ壁を登っていく。ここでじっくり腕力を使って、へりをグリップして上がっていった。
ここまでは全くいいところを見せつけておりますが、ここからも難所続き。揺れる橋ー、難なくクリア。
そして残るは動く壁、フリークライミングと壁登りだ。さあどうだ足場を固めろ!中原武足場を固めろ!
さあ足場を固めろ。まだまだ20秒ある。ちょっと苦しんでいる!残り10秒、焦ってはいけない!焦ってはいけない!
残り5秒になった。4秒、3秒ー。ギリギリー!
やりました!中原武、ギリギリですが第1ステージクリア。
1stステージクリアは23人。約4人1人に絞られた。
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2ndステージは7エリア。ナローに始まり、スパイダーウォーク、動く壁、スパイダークライム、5連ハンマー、逆走コンベアと来て、最後はウォールリフティングに至る。
制限時間は60秒。時間との戦いである。
最初の1stクリア者、上田信一はスパイダーウォークの終盤でリタイア。
ゼッケン7番、ガソリンスタンド勤務、長谷川健一。
現在はガソリンスタンドだが、忍者の経験もあり運動神経は万能。もぐるようなスパイダーウォーク。まるで蜘蛛のようだ。素早い素早い。
そしてポールを降りていった。5連ハンマー、タイミングよくくぐり抜けて行って、おーっと、振り落とされた!
ゼッケン40番、鳶職、三浦かいじ。1stステージ最速タイムの男は2ndステージクリアはなるのか。
小柄な体格ゆえに身軽。このSASUKEにおいては有利になるのか。スパイダーウォーク、スイスイと進んでいく!見えない木馬にまたがっているかのような安定感。
続いて5連ハンマー。迫りくるハンマーに振り落とされないように、うまく越えていったー!
さあ逆走コンベア、赤ちゃんのハイハイのように進んでいく、警告音が鳴り始めた。残り時間がなくなっていく。なんとか越えて行ったが三浦かいじ、ここでタイムアップー!
ウォールリフティングの1枚目でタイムアップ。
ゼッケン72番、365プロアイドル、小海春香。
ここのあたりは身軽、そして場馴れした筋肉と筋反応。さらには筋持久力の持ち主でありましょう。
スパイダーウォークは慣れてなくても、やはりアクロバットダンスの普段の力を応用できるんでありましょう。見えない木馬にまたがっているかのような安定感。
5連ハンマー、バランス感覚が生きるか。さあ逆走コンベア、逆走コンベアが行った。屈強な赤ちゃんのハイハイを思わせる。
30kgのウォールリフティング、ここの肉体労働でちょっと手こずるか。残り10秒、よしよしくぐった。恐るべき開けゴマ、自力の開けゴマ!50kgをあげたー!
ギリギリ2ndステージクリア!アイドル小海春香、2ndステージをクリアしました。
ゼッケン89番、神戸勝樹。腕立て伏せ大会優勝の筋肉を見せつけるか。職業はトラックドライバー。
さあ腹筋が三段に割れている。スパイダーウォーク、落ちるわけにはいかないぞ神戸。
5連ハンマーを越えて、逆走コンベア、おーっと苦しんでいる。おっと、進めないか、止まってしまった、止まってしまったー。ここでタイムアップ!
ゼッケン92番、サラリーマン、鎌田秋生。保険会社に勤務するサラリーマンですが、見事SASUKE 1stステージをクリアしたサラリーマンの星。
潜るようなスパイダーウォーク、黒い衣装だけにまるで蜘蛛のようだ。素早い素早い。ポールを降りて行った。
5連ハンマー、鎌田秋生越えていく。さあ逆走コンベア、赤ちゃんのハイハイのように進んでいく、サラリーマンがハイハイをしている。
最後はウォールリフティング、1枚目30kg、2枚目40kg、3枚目50kgを持ち上げて見事クリアー!
さあ登場してまいりました。しんがりゼッケン100番、アクション俳優中原武。
オールラウンドプレイヤーであることをこのスパイダーウォークでも見せつけた。このSASUKEでも、スタートして輝くことはできるのか。
かなりの大型、SASUKEではやや不利になりそうな体格だが順調です。大型ということを忘れさせそうだ。
お見事5連ハンマー!逆走コンベア20km/hにあらがっている!でも突き進んだ
さあウォールリフティング、力付くの開けゴマ!午前7時の商店街、その最後の扉が開いたー!
2ndステージクリアは6人。6人が3rdステージに進出した。
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100人いた猛者があっという間に6人に絞られてしまいました。
いよいよ悶絶の空中庭園、3rdステージが幕を開ける。
3rdステージは3つのエリア。ポールブリッジ、プロペラうんてい、30cmの突起にぶら下がって横に進んでいくスカイウォーク。
この中でも最も難しいと言われるスカイウォークまでに、どれだけ腕力の余力を残せるかが勝負のポイントであります。
悶絶の空中庭園3rdステージ。最初の挑戦者はバランスエリアポールブリッジでリタイア。
続いての挑戦者はアイドル、小海春香。無重力のような状態を生み出すことができるか。
ポールブリッジ、揺れを見せております。このポール、円柱はかなり脆い。自分の肉体を支えるだけの許容量を持っていないのかこの円柱。
しかしなんとか綱渡り状態。あと3本、あと2本、行ったー。ポールブリッジクリアしました。
そのままプロペラうんてい。ここはタイミングが難しい。1回目は見送った。2回目、ここで腕力はなるべく使いたくないが…。クリアしたー。
そして最終エリア、最も難しいと言われるスカイウォークに到達しました。30cmの突起に手をかけて横移動しなければいけない。
このエリアを越えればいよいよファイナルステージだ。
わずか30cmの突起に手をかけていった。あーっと、いきなり落下!もう体力の限界だったかー。
ゼッケン92番、鎌田秋生。
まずはポールブリッジです。危機回避能力はどれだけあるか。この円柱は不安定な上で、自己管理をしなくてはいけない。
1歩目慎重であります。時間制限はないだけに、感触をつかんでおきたい。どうだ、恐る恐る行く。
己の踏ん切りがつくまで精神を安定させようとするのか、天ヶ瀬冬馬。そっと行きます。まさに抜き足差し足忍び足だ。
一瞬後方に身を反らしたが、なんとか踏みとどまった。さあ行ったー!ポールブリッジクリアしました。
プロペラうんてい、ここはお手の物だ。まさにターザンのようだ。人工の町のターザン。なんなくクリアしていった。
そして最後にしてもっと難しいスカイウォークにやってまいりました。
30cmの突起、パーフェクトな宙吊り状態だ。1つ目の空白は越えた。2つ目の空白、ここを越えれば…。あーっと2つ目の空白の部分で落下!
ファイナルステージまであと少しでありました。
このSASUKE、100人中99人が散った。残るはゼッケン100番の大本命、中原武!
さあ最後の砦となりました。この空中庭園3rdステージに中原武が行く。
ポールブリッジ、1歩2歩と進んでいく。これはかなりのバランス感覚を必要とする。
おーっと、バランスを崩しているか。あーっと、バランスを崩したー!転落ー!
中原が激突!これは大丈夫か!
第1回SASUKEは、ファイナルステージ進出者は誰1人現れず。次回以降にリベンジしていただくことになります。
第1回大会結果
1位:92 鎌田秋生 3rd/スカイウォーク(2つ目の空白)
2位:49 体操高校生 3rd/スカイウォーク(1つ目の空白)
3位:72 小海春香 3rd/スカイウォーク(1つ目の空白前)
4位:100 中原武 3rd/ポールブリッジ
4位:? モブ男 3rd/ポールブリッジ
4位:? モブ子 3rd/ポールブリッジ
「あの、トラックドライバーの人ですよね。」
「ん?」
「名前なんて言いましたっけ?」
「神戸勝樹だ」
「俺、ガソリンスタンドの長谷川健一。うちのガソリンスタンドよく使ってるよね?」
「あ、そういえば見たことあるな。」
「まさかこんなとこで会うなんて奇遇だね」
神戸勝樹と長谷川健一は、同じ町のトラックドライバーとガソリンスタンド店員だ。
神戸がいつもトラックのガソリンを入れるガソリンスタンドが長谷川が勤務してるスタンドなのだ。
「俺のことよく覚えてたな」
「スタンドの常連さんの顔は何人か覚えてるんで」
こんなとこで会うとは、まるで運命だ。
「じゃあまた明日、スタンドで。」
「そうだね。また明日。今度はこの番組について語り合おう。」