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日々

俺の名前はシュミッツ。ただのシュミッツだ。

先日亡くなった祖父からヘンテコな本が送られてきた。なんと鍵も何もないのに開かないのだ。

そして本は肝が冷えるくらい真っ黒。


「こんなのいきなり送られてきても困るわ…じーちゃんは孫の俺しか親類はいないししょうがないのかもしれないけど仲いい友達や知り合いはたくさんいるんだからその人たちじゃダメだったのかなぁ。」


オンボロ家で悶々と考えてるとドンドンとドアが叩かれる音がした。この時間は奴しか来ない。


「はいはーい。どうせエヴィでしょー。」

「どうせってなんだどうせって!」


エヴィ・クルート、田舎の村から都市のメイスに引っ越してきてから良くしてくれてる友人だ。

この町フーデリアの商会の会長の孫息子で現在学校にも通ってる。


貧乏人の俺とは何もかも違うがすごく良くしてくれる。


「これ今朝うちで焼いたパン!お前最近食事抜きすぎじゃないか?ちゃんと食えよ」

「ありがとうエヴィ。すごく助かる。でもちゃんと食べてるよ。」

「その割には瘦せすぎでは?」

「あー…太りにくいみたいだから。」


エヴィがジトリとこちらを見つめてくる。いやほんとに食べてるよ。最低限は。


「まぁ体に問題ないならいいけど。そいえば今度さ…」


エヴィがなにか言いかけていると


「ほら見ろよあれ。髪も目も黒いぜ。」

「あんな色もう昔に滅んだ日の国の人間の色だろ?1000年以上前に滅んでるのに生き残りなんているわけないよな。」

「黒とか葬式くらいしかありえねぇ。気味悪い。」


あからさまに聞こえる声量だ。俺のことだ。

俺は髪の色も目の色も黒。ついでにこの国の人間の肌は白っぽいのに対して俺は黄色っぽい。


「おい!聞こえてるぞ!差別的なこと言うな!」


エヴィが咄嗟に言い返してくれた。


「はぁ~?事実言っただけじゃん。てかこんなオンボロまみれの通りに町一番の商会の孫息子がいていいんですか?付き合う人間選んだほうがいいよ。」

「人を見た目で判断したり乏し足りする奴なんかに言われたくねぇ。てめぇらこそいつもはここ通らないだろ!」

「ちょっと用事があっただけだし。ほら行こうぜ。なにあいつうざい。」


エヴィと同じ制服を着た3人は去っていった。


「おい!お前もすぐさま言い返せよな!」

「ごめん。ここ半年くらい言われてなかったからびっくりした…エヴィありがとう。」

「まぁ普段のお前の周りは良い人たちが多いもんな。ああいうのと関わる機会は少ないか。」


エヴィは商会の孫息子で跡取りだ。

普段から手伝ってるって聞いたし魑魅魍魎と戦ってんだろうな。


「エヴィそろそろ学校行ったら?」

「ほんとだ!じゃあな!また明日!」


エヴィが学校に向かって走っていく。


そういえば


「エヴィなに言いかけてたんだ…?」


文章書くの難しい…

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