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第44話「大騒ぎのリア充ランチ①」

東導 号 書籍化作品

⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

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 シモンの隠し技がさく裂した。


 風の精霊魔法&レトロな鳥の鳴き真似により……

 第2時限の単純退屈な基礎訓練は一転、超大好評のうちに終わったのだ。

 

 担任のセシルはホッとしたと同時に、笑顔いっぱいな生徒の反応を見て、

 次回もシモンに仕切って貰う事がベストだと考えた。


「では、皆さん。これで第2時限の授業を終わります。次回以降も呼吸法の訓練はシモン先生、主導で行います。シモン先生、宜しくお願いしますね」


 単調な基礎訓練授業の担当……

 一見、面倒で地味な仕事を押し付けられたと思われがちだが、シモンは前向きに考える。

 赴任したばかり、経験不足の自分に仕事を任せてくれたと。


「はい、了解です。任せて下さい。じゃあクラウディア、授業終了の号令も頼むぞ」


 シモンが、クラウディアに対し、今度は授業終了の号令を指示した。


「はいっ! きり~つ、きをつけ! れいっ! ありがとうございましたっ!」

 

 生徒達は起立し、礼をした後、着席した。


 第2時限は、午前11時45分終了。

 第3時限の開始は、午後1時。

 この間に、昼休み1時間余をはさむ。

 生徒達も教師達も、お待ちかねのランチタイムとなるのだ。


「じゃあ、また午後な」


 シモンは生徒達に手を振りながら、素早く後片付けを行う。


「あ、ちょっと、ちょっとぉ! シモン先生っ!」


 クラウディアに、とっつかまる前に素早く脱出。

 とばかりに、シモンはセシルと共に、速攻で教室を出た。


 授業を行うようになれば、研修中のように、すぐランチというわけにはいかない。

 上司のセシルとただいま行った第2時限授業の反省と、確認を行うのである。

 クラウディアにつかまったら、昼休み中、彼女の相手をしなければならない……だろう。


 シモンとセシルは職員室へ向かう。

 本階段で、ひとつ上の4階へ上がるのだ。


 2年C組以外も授業は終わっていて、他クラスの生徒達も廊下に出ていた。

 廊下を速足で歩くシモンとセシルへ声がかかる。

 といっても、ほとんどがシモンなのだが……


「シモン先生!」

「シモン先生!」


「シモン先生!」

「セシル先生!」


「シモン先生!」

「シモン先生!」


「セシル先生!」

「シモン先生!」


「すんません……何だか。女子の園で、男の俺が物珍しいだけだと思うんで。飽きたら終わりでしょう」


 申しわけなさそうに言うシモンであったが……

 セシルはにっこり笑って首を横へ振った。


「いいえ、単に物珍しいとか、クラウディアさん主従を救って強いとかだけじゃない、シモン先生の教師としての才能は素晴らしいと思う」


「いや、自分ではそれほどと、全然思っていないっすよ」


「ううん……収納の腕輪といい、精霊魔法といい、凄く刺激になってるから。シモン先生は私の良きライバル。それ以上に良き相棒なのよ。これからも宜しくねっ♡」


「セシル先生からそう仰って貰えると、とても嬉しいですよ」


「うふふ……そう?」


「はあ、俺、前職が超ダークサイドで、めちゃくちゃきつい職場だったので、超ライトサイドなロジエ魔法学院へ転職できて、本当に良かったと思います」


「本当に本当?」


「はい、労働環境は抜群ですし、直の上司に恵まれました」


「あはは、3巨頭ならともかく、私を褒めても何も出ないわよっ。さあ! 職員室でさっさと事務仕事して、ランチへいきましょ!」


「了解っす!」


 セシルは本当に良き上司。

 悪鬼のブグロー部長とは大違いだ!


 シモンは幸せをかみしめながら……

 セシルとともに、職員室へ入って行った。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 職員室での事務仕事はすぐ終わった。

 生徒達のモチベーションを維持できるよう、

 呼吸法を始め、単純な基礎訓練の工夫はいろいろ相談するという話で、まとまった。

 更に午後1時開始の第3時限に向けて、打合せと下準備を終えたシモンとセシル。 

 ようやくランチを摂る為、学生食堂へ向かう。


 職員室から出れば……

 廊下はがらんとしていた。

 待ち受けている生徒、いわゆる『出待ち』は居なかったのである。


 シモンは苦笑した。


「やっぱり、熱しやすく、冷めやすいんじゃないんですか? 俺なんて、まあ、そんなもんですよ」


 しかしセシルは半信半疑であるらしい。

 二ッと笑う。


「そうかなぁ……他の生徒はともかく、あの真っすぐなクラウディアさんが、そんな簡単に諦めるとは思えないけど……うふふ」


「いや、セシル先生。そのお言葉、完全にひとごとだと思ってません?」

 

「はっきり言って……思ってる! 面白がってる!」


「はは、勘弁してくださいよお」


 シモンとセシルは、そんな他愛もない会話をしながら、魔導昇降機で地下1階へ……

 学生食堂は、地下1階なのだ。


 すすっと、魔導昇降機の扉が開く。

 扉が開いた瞬間!

 大きな歓声が響く。


 わ~~~~~っっっ!!!!!!!


 そして個々の声も聞こえて来る。


「あ~っ! シモン先生、やっと来たぁ!!」


 この声は……クラウディアの声ではなかった。

 2年C組ではない他クラスの生徒の声である。

 

 シモンは、キャンパスのどこかでこの声を聞いたような気がしたが……

 記憶をたぐる余裕などなかった。


 クラウディアの声も、負けじとばかりに、当然すぐ響き渡った。


「シモン先生!! 遅いですわっ!! 早くランチを食べましょうよっ!!」


 何と! 魔導昇降機の前には、黒山のひとだかりが。

 大勢の生徒達が、シモンのランチタイムを待ちうけていたのである。

いつもご愛読頂きありがとうございます。


※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

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☆☆☆☆☆による応援をお願い致します。


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