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睫毛

作者: 鶏皮餃子

生まれたときから あなたは美しかった


長い睫毛 小さな鼻

つながった指先も


すべてが完璧になめらかで

触れることもおそれ多い

でも抱きしめたくて


許されるなら 永遠に


私の醜さが 露呈する

鬼畜なほどの コントラストで


それでも 抱き上げたい


ひとりでは歩けない夜道も

あなたとなら往ける気がするから


体温の高い肌が

私の首筋に触れて とろけてしまいそう


極小の手のひらに 思いがけない力強さ

掴んだものは全て 飲み込んでしまうような


どうか 明日も 明後日も

触れていられますように


積木を崩すことが 最上の喜び

切り離した指先が 歪んでなお 美しい


あなたと



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