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流体

作者: 神原 真生

市中には私の心はない。

松の木に宿る思い。

模倣された人々は

様子を見る術も無い。

のろのろと歩く私に

クジラは前を行き

ツキは巡ってこないまま

キツツキのつつく音が響く。

1人で涼む夜。


簡素で単調な暮れに差し込む

にじんだような光。

砕石機に不覚にも発生したこと。

からみついた

蓮根の記憶が

佇んでいたのだ。

思い出したくない。

いつかの夜。


あの人は言わなかった。

辛かった時も

けじめをつける時も

なんとしても言わなかった。

カラカラに渇く口で

つじつまを合わせる。

たった一度のミス。

あの人の小さな綻びが

のんびりと迫る。

日を重ねても

伸ばしても変わらない。

私の歩む夜。


悲しかったから

下を向く。

かの記憶は

つまらないと弾圧され

たまらず走り出した深夜零時

当たるはずの無い予想。

時間は傷を癒やしてはくれない。

のうのうと

私が生きた夜。


布団に潜っているのは

とろんとした目の私。

思考はやけに安定していて

いつかの記憶を夢に見る。

出なければいけない。

下ばかりは向いてはいられない。

ただし

今ばかり見ているわけにもいかない。

のんびり生きている

わたしの今を生きる夜。

良ければ感想どうぞ。


意味不明とか、意図はなに?とかいう質問は受け付けておりませんのであしからず。



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