税
今回は税について説明する。
人口が100人、通貨の総量が100億円の国と、人口が100人、通貨の総量が1億円の国が有る。
この時等分に通貨が分配されているとして、1人辺り1億円を持つ国と1人辺り100万円を持つ国で物価はどうなるだろうか?
当然これ以外の違いが無い場合、物価は100倍違う。
では通貨の総量が100億円の国で、99人が100万円、もう一人が99億強の資産を持つ場合はどうだろうか?
この場合は、通貨の総量が1億円の状態に物価が限りなく近づく。
この話は、通貨の総量が同じでも、比率が変わるとデフレになると理解してくれればよい。
さて、本題の税の問題だ。
税の中には人頭税の様に収入に限らず一律の税と、所得税の様に金持ちの方から多くとる税の二種類が存在する。
金持ちからより多く集める税を『累進税』と呼ぶ。
年収一千万を超える者に収入の75%の税を納めさせていたとして、それろ50%に緩めた場合、通貨の保有比率の分布はどうなるだろうか?
当然のことながら貧富の差がひらき、低所得者の通貨保有率が下がるので、デフレになる。
次は『消費税』だ。
この税は金持ちが得する税だろうか、それとも貧乏人が得する税だろうか?
『消費税』は『逆進性』が有る税、つまり『累進税』と逆の役割を果たしている。
簡単に言うと『消費税』を作るとデフレになる。
ここ最近の税への政策は、『頑張っている人が報われる』『平等』等の言葉によって、金持ちが得できる税制に変化させられている。
生まれた家で持っている資産は当然違う。相続が存在するのがどういう事か簡単に表現しよう。
レースを開く時に、車で参加する者と、自転車で参加する者と、徒歩で参加する者にハンディキャップを無しで走らせます。
これが平等ですか?
レース開始時点で車を用意出来る者は、資産相続をしている。
徒歩の者は、親が何も資産を残さなかった。
ハンディキャップは累進税です。
これがテレビで『頑張っている人が報われる』『平等』と呼ばれる物の正体です。