きっかけ
この話は外見的ではなく内面的なお話です。
小さな頃か何かおかしいと言われ続けた。
だけど自分自身ずっと自分が人間として生きてる事に疑問を抱きながら生きてきたので何も疑問に思わなかった。
友達も少なく小学~高校までほとんど1人だった。
夏休みは毎年午後のロードショーを見て時間を潰してたし毎週土日は家でダラダラとしてたので同年代と比べると極端に会話を少なくして育った。
コミュ障であり人と何かをする時の反応の仕方や、何かを言われた時に返す言葉がわからないような事ばかりあり、向こうから仲良くしてくれようとした人を自ら遠ざけてしまう失敗ばかりしていた。
人間として生きる為のパーツが明らかに足りてなかった。
正直人間として生きていかなくてもいいかななんて何百回も思ってきたが、結局人として生を成したのだからこの道しか無いのだ、死ねば他の生き物に生まれ変われるかもしれないが、別に死ぬ程辛くはないし本能的に自ら死のうとするには相当の事が無ければ無理だ。命を無駄にしようとは思わない。
どうしたものかと困っていた時に当時の校長と親からたまたま同じ日に本を読みなさいと言われた。
正直本はマンガや図鑑などしか興味が無かった。
あんな文字ばかりの面白味のない物など読んでも面白くないしアニメやマンガなどで世界観を表現できたとしても文字だけでは無理だと思っていた。
ただこれが何かのきっかけになればいいかなという軽い気持ちでたまたま前を通りかかった本屋から何となく選んだ本が僕の生活を変えた。
これはフィクションです。