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たたかう奇術師  作者: 金箔
1日目
5/45

美人さんに名前聞くのって色々考えちゃって結局聞けない

前回のあらすじ

なにかおぞましいものが登場したようだが記憶にはない。

8:00 pm 第1の町

風呂に入り、夕飯を食べた俺たちは、再びログインしていた。大浴場?まあ都内なのに中々広い場所だった。そもそもこの研究所も広い。土地代はどれだけなのか…

この時間はソロで狩にいこうかと思う。と言うのも、カイが他の人と組むと言って大浴場や食堂で募集していたのだ。良さそうな人たちが集まっていたようなので、ホッとしたような、寂しいような…。

さて、まずは魔力が尽きるまで戦ってみようか。ファイターと違って力は有限だからな。節約してみよう。例えば罠とかどうだろう?


と言うわけで、そこらへんにあるものを使って落とし穴を作ってみた。野犬は近づくとこちらに向かってくる習性がある事はさっきの狩で知っている。この落とし穴に誘導して…この後どうしよう。結局攻撃の手段って魔法しかなくね?…蹴り?というか落とし穴の上から踏んでみるか?おっそこに丁度…


ワイルドドッグ Lv2


やってみよう!



結論から言おう。できた。

いい感じに落とし穴にはまってくれて、なんと頭が下になっていたのだ。そこに俺が飛び乗ると、首が(割愛)。で、

『戦闘に勝利しました!』

『スキル取得条件達成!罠を取得しました!』

新しいインフォがきた。

…どうやらなんらかの条件でスキルはSP無しで取れるらしい。これはお得だな。欲しいスキルを狙えれば最高じゃないか?

俺が理想としているスタイルに合致するスキルはなんだろう。他の属性魔法は欲しい。あと杖で殴れるようなスキルってあるんだろうか?条件を絞って検索すると、あった。杖術。これはつまり杖で殴れば取得できるのでは?

やってみよう!



俺は今、強烈な喪失感の中にあった。原因?手に持っているこれだ。


魔法使いの杖(練習用)全壊状態

MATK+1

魔法使いが魔法を使うときに使う杖。初心者用。打撃には向いていない。

もう使い物にはならない。


もう使い物にはならないって…

そう。野犬を杖で殴ったとき、杖が折れたのだ。まあそうだよなー、これ木の枝だもんなー…

結局あまりダメージが入らなかったので魔法を使った。ちなみ使った呪文はファイアボールではなくヒートタッチ。モンスターに接近することがあまりなかったからすっかり忘れていたが、この呪文は触ったものに熱エネルギーを与えるのだ。なんというか、酷かった。

というかこれ、杖無しでも呪文は使えるのか。数少ない心の救いだな…


8:20 pm 第1の町

魔力が尽きたところで町に戻ってきた。ちなみに今の俺のステータスは、


ステータス

ソバタ

人間 男 種族Lv6

職業 ソーサラーLv6

ボーナスポイント15

ATK2

DEF2

MATK2

MDEF2

SPD2

DEX2

LUK2

SP残10

セットスキル

火魔法Lv5 鑑定Lv8 軽業Lv4

魔力回復上昇(微)Lv4 罠Lv1


残念ながら杖術は取得できなかった。ろくに杖で攻撃する前に折れてしまったからだろう。

さて、今回はまずギルドの登録をして行こうかな。


8:25 pm 第1の町・冒険者ギルド

散々迷って、ギルドに到着した。VR世界だから疲れはないはずだが、身体は重い。もしかしてこういう事も現実に合わせているのか?ありがた迷惑だ…

『スキル取得条件を満たしました!持久走を取得しました!』

と、スキルを取得したようだ。内容は見なくてもわかる。体力の上昇だろう。正直、歩き始める前に欲しかった…

中に入ると、視界一面に酒を飲む冒険者が見えた。一瞬場所を間違えたか?と思ったが、どうやらここがギルドで間違いはないようだ。

酒場のような広間を抜けると、ずらっと6人並んだ受付カウンターがあった。どのカウンターも女性なのは…何故なのだろうか。しかもかなり美形。

とりあえず何処も空いていたので一番近かったカウンターへ向かった。


「。初めてのご利用ですか?」

「は、はい」

近づいたら突然話しかけられた。ちょっとどもってしまったのはこれまであまり女性と喋る機会も無かったからだろうか。

「どうぞおかけください…では、ここに手を触れてください」

そう言って受付嬢が差し出したのは、水晶のようなもの…オーブというんだっけか。

恐る恐る触れると、オーブは小さく発光しだした。

「きれいだなぁ…」

思わず呟いていた。

「えっと…」

受付嬢さんが困惑してしまった。確かに受付嬢も綺麗だけども!誤解を解かねば…

「あ、いや、この玉が綺麗…だなと!ハ、ハハハハ…」

「ああ、これですか。確かに綺麗ですよね…ハイ、登録完了しました。ソバタさんですね。ギルドの説明を受けますか?」

受付嬢さんは全く動じなかった。対して俺はもう精神ズタボロだ…。

「…お願いします」


その後、あまり長くはなかったがきちんとした説明を受けた。ギルドの規則については常識的にしていれば全く問題はないようだ。ギルドには依頼というシステムがあり、それをこなす事で報酬として主にゴールドが貰えたりするそうだ。依頼票はギルドに入って左側にあるボードに貼り付けられているらしい。後で見に行ってみるか。さて、ここにきた本題の2つ目だが…

「ここでは素材の買取等はしているのですか?」

「はい、ギルドでは素材を適正価格で買い取っております。今回は何かお持ちですか?」

「はい。野犬の毛皮を少々…」

そう言いながら、俺は野犬の毛皮を残り全て差し出した。

「野犬の毛皮5枚ですね。…20ゴールドです。売りますか?」

「じゃあそれでお願いします」

やはりあのオカマ店長はぼったくっていたようだ。あそこにはもう行かないだろう。

「はい、それではこれが20ゴールドです。お確かめください」

「確かに受け取りました。ありがとうございます…えっと、その…」

お礼を言おうとしたが、まだ名前を聞いていなかった。でも綺麗な女性に名前聞くのって恥ずかしいな。

「あっ自己紹介してませんでしたね。私ここの受付嬢のリルです。以後よろしくお願いしますね」

ウインクしながら自己紹介してくれた。もう心臓がもたない…

「こ、ちらこそよろしくお願いします」

「またこのカウンターを利用してくだされば、お役立ち情報など提供しますね!」

「…その時はよろしくお願いします。では、これで失礼します」

なんとか声を絞り出して挨拶をし、席を立った。ふぅ、寿命3年は縮んだ…


さて、次にしなければいけないのは…ステータス操作か。実はもう決めかけていた。DEX、MATK、SPD、ATKに2:2:2:1くらいで振ろうと思う。理由はまずソーサラーであるからMATKは必須である事。また命中率を上げたい事。さらにもし殴る、蹴るをする時にATKがショボすぎると困るから、またSPDは単に早く動きたいからである。と言うわけで早速動かしてみる。


ソバタ

人間 男 種族Lv6

職業 ソーサラーLv6

ボーナスポイント残0

ATK5

DEF2

MATK6

MDEF2

SPD6

DEX6

LUK2

SP残10

セットスキル

火魔法Lv5 鑑定Lv8 軽業Lv4 罠Lv1

魔力回復上昇(微)Lv5


単純計算でMATK、DEX、SPDが3倍になったが、どうなのだろうか。ファイアボールの命中率は上がっているのだろうか。

魔力も回復している事だし、また草原に繰り出してみるか!


9:00 pm 第1の町近郊・草原エリア

そんなこんなで、また魔力切れを起こすまで粘ってみた。途中、野犬のレベルが高い個体もいたのだが、俺はだいぶ深くまできていたのだろうか。そして素材は前回の倍以上溜まっていた。さらにレベル10の個体からは、


野犬の毛皮 品質B

ワイルドドッグの毛皮。日用品に加工される。


けっこう品質の高そうな毛皮が剥げた。僅かに達成感を感じた。そしてレベルは種族、レベル共に7に。火魔法は6になり、軽業は4(いつ軽業のレベルが上がるような行為をしたかは未だにわからない)、鑑定は10を超えた。おそらく魔力を回復していれば勝手に上がるであろう魔力回復上昇(微)はまだ上がっていない。また、火魔法がレベル5になった時に、新しく〈ファイアアロー〉という魔法を覚えていた。このファイアアロー、何がファイアボールと違うかというと、なんと貫通するのだ。ファイアボールは接触したところで爆散し魔法の効力は切れるが、ファイアアローは野犬に刺さったり貫いていたりしていた。つまりそのぶんダメージは上がる。

火魔法がいい区切りになったのでそろそろ火以外にも魔法を覚えようかと思った。リストを見れば、覚えられる属性は水、土、光、闇だ。今のスタイルなら、罠を使ったりする都合上、目立たない魔法がいい。闇などは目立たなかったりするのだろうか?

『闇魔法を取得しました!』

あとは目くらましもあったほうがいい。目立つが光りもいいだろう。

『光魔法を取得しました!』

合計でSPを8、消費した。数字が寂しい…


9:05 第1の町・図書館

さっきはカイの反対により来られなかった図書館に来た。ここにスキル取得のヒントが隠れているの睨んでいる。

司書さんに登録してもらい、中へ入る。早速、それらしき難しそうな本を手にとって、読んでみた。


…*¥(+%8(♪2☆°|56.%(8(♪%(々(*・(1|,…

「読めねぇ…」

思わずつぶやくような衝撃を受けた。なんだこれは…

「ねえ君、もしかして本を読もうとしているの?」

落胆していると、声をかけられた。振り向くと、そこには…


天使がいた。


いや、正確には美少女である。髪はストレート、くりっとした目に小さな口、特筆すべきは身長か?150あるかどうかだろう。なんというか、かわいい…

「あ、ああ。読もうとしてはいたんだが文字化けしていてな」

「私もよ。どうやら読むのには識字ってスキルが必要みたいよ?」

「そうなのか?」

スキルを検索してみる…あった。識字。SPは2必要だそうだ。運営も面倒なことをしてくれる、と思ったが、この邂逅のきっかけを作ってくれたので許す。

「あった。取得してみよう。教えてくれてありがとう」

「ううん、いいのよ。ここにはNPCばっかりで、プレイヤーはいなかったから。あなたは物好きね。VRまで来て本を読もうとするなんて」

「ここにスキル取得のヒントがあるかも、と思ってね。結局識字を取らなきゃいけないのは遠回りな気がするけど。暇になったらここに篭るのも一興かな?」

「そうね、私も同じこと考えてた。というかNPCに聞いたら教えてくれたのよ」

「あの…さっきから言ってるNPCって…そういうプレイヤーがいるのか?」

この天使がさっきから言うNPCとは誰なんだろうか。

「…え?貴方NPCも知らないの?」

「お恥ずかしながら」

「よくこのゲームやってるわね…NPCっていうのはNon Player Characterの略よ。上に黄色のマーカーが見えてるのがNPCよ」

「そうだったのか…ありがとう、教えてくれて」

「ん。じゃあ私あっちに用があるから、またね」

「ああ」

こうして天使は去って行った。名前聞くの忘れた…


識字のスキルを取ったのはいいが、まだ文字化けが多いので、絵本から訓練することにした。結果、ログアウトまでにレベルは5まで上がった。これでさっきの本も読めるのではないだろうか。

『テスターの各位にお伝えします。現在の時刻は午後11時です。これより一時強制停止の後、一斉ログアウトとなります』

そしてログアウトした。

ソバタ

人間 男 種族Lv7

職業 ソーサラーLv7

ボーナスポイント2

ATK5

DEF2

MATK6

MDEF2

SPD6

DEX6

LUK2

SP残12

セットスキル

火魔法Lv5 光魔法Lv1 闇魔法Lv1

鑑定Lv10 軽業Lv4 識字Lv5

魔力回復上昇(微)Lv4 持久走Lv1 罠Lv1



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