杖が弱いみたいな偏見あるけどよく考えれば木製バットで殴られるようなものだと思う
エタってません(定期報告)
2:00 pm 第1の町・闘技場
意識が覚醒すると、そこは室内ーー恐らく選手控え室ーーであった。周りには数人のプレイヤーが既にそこにいて、座ったり、瞑想したり。各々が自分の時間を過ごしていた。こういう心構えって言うのは現実での大会前の気持ちとそう変わらないんだな、と思えた。
さて、始まるまでどう過ごそうかと考え始めたところでガチャっという音とともに扉が開く。中に入ってきたのは大会のスタッフのようだ。そろそろ時間かな?
「皆さんお揃いですね。では会場へ案内します。ついてきてください」
踵を返したスタッフへプレイヤーがぞろぞろとついて行く。俺は一番扉に近かったからスタッフの後ろに続いた。
「「「「……」」」」
しばらく無言が続く。こういう雰囲気が嫌いではない俺はやはり日本人だからであろうか、なんてどうでもいいことに思考が傾く。
『両者、礼!』
俺が通されたところは、そこそこ広いーー予選会場よりは狭いーー正方形に近い試合会場だった。アナウンスに従い礼をしながら、俺は相手を観察し始めた。
相手は装備からして剣士系だろう。太めの剣を抜刀して開始を待っているようだ。防具は…そこまで固そうには見えないな。レザーか何かか?少なくとも杖の突きが入れば痛いだろうことがわかり、ひとまず安心した。
そして、その手に持つ剣であるが…ATK補正などは計り知れない。だが、リーチは恐らくカイのそれと同じなのではないだろうか。特訓の成果を見せる時である。
距離は約50mだろうか。まずは定石となりつつある、魔法による斉射だ。なるべくこれだけで終わらせたいが相手も予選突破した猛者。終わってはくれないだろう。
そこまで考えたところで杖を握る手に力が入っていることに気づく。冷静でいたつもりがやはり緊張はしていたようだ。
大きく息を吸って…吐く。こんな何気無い動作も、ないよりマシだろう。
『戦闘開始!』
アナウンスと同時に相手の身体が動き出す。勿論、前にだ。俺はその場を動かず、左手に持った杖で右手に持ったハットの縁を軽く叩く。意味?気分だ気分。
「〈マジカルピジョン〉〈マジカルピジョン〉〈マジカルピジョン〉〈マジカルピジョン〉!」
何も入っていなかったハットの中から次々と鳩が現れる。その数は今や92匹。鳩たちは一旦垂直に羽ばたいた後、順次相手に突撃していった。…そろそろ3桁行くんじゃなかろうか?
1秒か2秒で第一陣の鳩たちが複雑な軌道を描いて相手に衝突した。相手は剣で防ごうとしているが…やはりその数には対応できていないようだ。半数以上が身体に命中している。
相手は防戦になればなるほど、歩みもまた遅くなっている。つまり俺は魔法を当てれば当てるほど魔法を当てる機会が増えるわけだな。
「〈マジカルピジョン〉〈マジカルピジョン〉〈マジカルピジョン〉〈マジカルピジョン〉!」
全羽消えたためもう一度補充する。ハットから次々飛び出すが…もうハットを手に持つ余裕もないか。相手は残り10m程でここに到達するようだ。HPバーはおよそ半分、ここからは練習の成果を見せる時だ!
ハットを被りなおし、空になった右手を杖に添える。
鳩が衝突した辺りには砂煙が立ち上っていて相手は見えないが、そこにいるのは知っているし、いるのがなんとなく分かる。敵感知でも働いているのだろうか?…くる!
そう感じた瞬間、煙の中から影が…いや、相手が飛び出した。構えを見る限り奇襲しようとしていたのだろう。その装備は鳩による爆撃で既にボロボロだが、目には闘志が宿っていた。
「はああああ!!」
相手は剣を大きく振りかぶり、裂帛の気合い共に突進してきた。かなりの迫力であり、思わず後ずさってしまっただろう。そう、以前なら!
特訓のおかげで、俺は後ろに下がることが後手に回ることであることを身を以て知っている。恐怖に打ち勝ち、左斜め前へ足を滑らせる。そして…
「フゥン!」
剣が脳天をかち割ろうと迫る中、タイミングを見計らって身体を逸らす。極限の集中の中、剣がスローモーションのようにゆっくり動く。何度も練習した動きの通り、剣は目と鼻の先を通り抜けて行った。続いて見えたのは相手の顔だ。当たると思っていたのだろうか、その顔は驚愕に染まっている。
さて、現状の確認だ。相手は大剣を振り下ろしており、俺はその真横で杖を構えている。これはチャンスだな!
杖を持つ左手に力を込め、右へ右へと押し、右手は滑らせた。そのまま相手の脇腹を突く!
ゴッと鈍い音が鳴り、相手が押された方向へよろめいた。その表情は今や苦悶に変わる。痛そうではあるが、追撃だな。
右手を素早く順手から逆手に、左手は逆手から順手へ持ち替える。そのまま高く振り上げ…撃ち落とす!
「はああ!」
相手は俺の攻勢に対応しようとしているがさすがに獲物が重いのか、未だ攻めの姿勢になりきれていない。重量では遥かに軽い俺の杖は俺の出せる最速を以って相手を叩きつけた。
『決闘終了!』
『決勝2回戦進出おめでとうございます!』
『種族レベルがレベルアップしました!』
『職業レベルがレベルアップしました!』
『奇術がレベルアップしました!』
『火魔法がレベルアップしました!』
『光魔法がレベルアップしました!』
『軽業がレベルアップしました!』
『杖術がレベルアップしました!』
『回避がレベルアップしました!』
ぼやけていた意識が覚醒していく。バックに観客の歓声が聞こえてきた。ええと、俺は…
そうだ、トーナメントの一回戦に…勝ったのか?
「…バタ、ソバタ!聞こえてるかー?」
突然声が目の前から聞こえ、変な声が出た。
「うぇ?あ、ああ聞こえるぞ」
視界が定まると、目の前にはカイがいた。その顔は呆れ半分と言いたげであった。
「ソバタ、お前気づいてないかもしれないけど…」
「ソバタさん、次の試合が始まりますので戻ってください!」
カイが何か言おうとした時、後ろから叫び声が聞こえた。振り返れば、職員と思しき男性が走って来ていた。あー、そうか。ということはカイがここにいるのは次の試合に出るからなのか?
「わかりました!今行きます!」
とりあえず叫びかえしておく。未だ若干のふらつきがあるが問題はなさそうだ。俺はカイに軽く手を振り、歩いて客席まで戻った。
カイが言いかけた言葉は記憶の片隅に置かれ、消えて行った。
最近忙しくてなかなか筆が進まず…
完成はさせるので気長にお待ちくださいm(_ _)m
ソバタ
人間 男 種族Lv23
職業 マジシャンLv11
ボーナスポイント16
ATK10
DEF2
MATK12
MDEF2
SPD11
DEX11
LUK2
セットスキル
SP残34
火魔法Lv15 光魔法Lv23 闇魔法Lv18
雷魔法Lv8 時空魔法Lv17 奇術Lv24
鑑定Lv30 軽業Lv33 識字Lv10
魔力回復上昇(微)Lv25 持久走Lv6 罠Lv4
ダッシュLv9 敵感知Lv20 回避Lv18
隠蔽Lv5 殴打Lv3 高速詠唱Lv14 杖術Lv9
水泳Lv22 マッピングLv- ロックオンLv2
取得呪文
ファイアボール
ヒートタッチ
ファイアアロー
フレイムラジエーション
シャインボール
ライト
シャインアロー
ホーリーライト
???
ダークボール
カモフラージュ
ダークアロー
イビルスピリッツ
ライトニングアロー
ボルトタッチ
ディメンションアロー
フライ
テレパス
マジカルピジョン
カード
アテンション
ジャンボ




