表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
たたかう奇術師  作者: 金箔
1日目
3/45

魔法っていいな!

前回のあらすじ

ソバタ、出撃。

2:05 pm 第一の町周辺の草原


街(第一の町というらしい)の外へ繰り出した俺とカイ(ファイターを選んだらしい)は、初めてモンスターと遭遇した。鑑定ってこういうのに使えるのか?


ワイルドドッグ Lv1


鑑定、と念じたところ、短い情報が流れ込んで来た。見た目通り、野犬らしい。

ところで鑑定ってアイテムにも通用するよな?


魔法使いの杖(練習用) 耐久 30

魔法使いが魔法を使うときに使う杖。初心者用。打撃には向いていない。


現在手にしている杖に鑑定をかけてみたら、先程より多い情報が流れて来た。これは予想だが、所有物はより多く情報が出るのだろう。

「よーし!いくぜ!オラァ!」

俺が鑑定であれこれやっている合間にカイはショートソードを振りかぶって突進していた。


『戦闘に勝利しました!』

『鑑定がレベルアップしました!』


どうやら俺は何もしてないのに戦闘に勝利した扱いになったらしい。カイが1人で倒したのにな。

「おーい、なんかドロップしたぞ!野犬の皮だとよ!」

「そりゃよかったな。次は俺に倒させてくれ」

「おう。がんばれ!」

なるほど、倒したらアイテムを回収できるらしい。俺も狙ってみるか。

少し辺りを見渡すと、同じようにプレイヤーがそこかしこで戦闘している。モンスターは残っているのだろうか。


ワイルドドッグ Lv2


少し歩いたところに同じ奴がいた。ただし、鑑定してみるとレベルが違う。こいつは先ほどのより強いようだ。野犬はこちらを警戒しているが突撃はしてこないようだ。よし、…。

「なあソバタ。なんで攻撃しないんだ?」

「物事には順序があるだろ?」

「もしかして魔法の使い方わからない?」

「話が早いことで」

そう。呪文ってどうすればいいのかわからない。唱えればいいのか?

「呪文は呪文名を言えば術式が数秒でできるんだってよ」

「そうか。ならやってみるか。…〈ファイアボール〉!」

唱えると、前方に光る何かが作られ始めた。これは…魔法陣?

2秒ほどしてそれは円の形になった。これが完成なのだろう。魔法陣の中央から火の玉が生まれた。

「おぉぉこれが魔法か!すげえ!撃ってみてくれ!」

「いくぞ!」

野犬に向かって放つイメージを作る。と、火の玉はそこそこな速さで飛んだ。


『戦闘に勝利しました!』

『種族がレベルアップしました!』

『職業がレベルアップしました!』

『SPが2増えました!』

『火魔法がレベルアップしました!』

『鑑定がレベルアップしました!』

『任意のステータスに2ポイント割り振れます!』

狙い外れず当たった火の玉は、一撃で野犬を倒したようだ。まあ中々楽しいものだな。倒した後、一気にインファが来た。

まず種族レベル?そんなものがあったのか。俺の種族は…人間。他にもいそうだな。

次に職業。これはソーサラーだな。カイによるとレベルが13になると転職できるらしい。当面の目標だな。

次に…SPが増えたのか。これは種族レベルに起因しているのかな?次は火魔法のレベルアップ。なにかあるのか?あとで調べるか。鑑定はすくすく育っているな。

最後に…ステータスにポイントを割り振る?なんだそれは。ステータスを確認してみよう。


ステータス

ソバタ

人間 男 種族Lv2

職業 ソーサラーLv2

ボーナスポイント7

ATK2

DEF2

MATK2

MDEF2

SPD2

LUK2

SP残7

セットスキル

火魔法Lv2 鑑定Lv3 軽業Lv1


ボーナスポイントとSPが2増えていて、今7って事は…どちらも最初から5あったのかな?まぁ落ち着いた頃にいじればいいか。

あと、こんなものをドロップした。


野犬の毛皮 品質D

ワイルドドッグの毛皮。日常品に加工される。


鑑定するとこうだった。ちなみにカイのを鑑定させてもらうと、


野犬の毛皮 品質E

ワイルドドッグの毛皮。日常品に加工される。


品質が違ったようだ。恐らくモンスターのレベルや運要素もあるのだろう。


「呪文ってすごいんだな。遠くからガンガン撃てば一方的に蹂躙できるじゃないか」

「そりゃそうだけどよ。魔法は有限じゃないか。MP尽きたらどうしようもないぜ?」

「MP?なんだそれは」

カイは時たま難しい言葉を使う。日本語なのかそれは?

「お前MPも知らないのかよ…MPってのは要は魔力だ。呪文撃てば相応の消耗するぞ?左上にゲージあるだろ」

そんなものがあったのか。と、今まで気にしなかったが、左上にバーが2つあるのに気づく。上はオレンジ、下は青だ。

「オレンジと青があるが、どっちだ?」

「オレンジはHPゲージ、青がMPゲージだ」

なるほど、確かに青いバーは少し削れているようだ。ファイアボール1発でこれか…

「なあ、これ燃費悪くないか?」

「そうなんだよ。だから俺は体次第でいくらでも攻撃できるファイターなんだぜ!」

そこらへんはリスクとリターンだろう。接近戦で攻撃されるリスクを背負いながら、絶え間なくできる攻撃をするか。遠距離で安全に、しかし有限の攻撃か。

「これって自然回復するのか?」

「微量はな。そこらへんはスキルでどうにかなるんじゃないのか?」

ふむ。スキル一覧で見てみるか。…あった。


魔力回復上昇(微) 必要SP5

魔力回復スピードがわずかに上がる。


少々高いSPに雀の涙ほどの効果ではあるが、ないよりマシか。取得しよう。

『魔力回復上昇を取得しました!』


このスキルはどうしたらレベルアップするんだろうか。

ソバタ

人間 男 種族Lv2

職業 ソーサラーLv2

ボーナスポイント7

ATK2

DEF2

MATK2

MDEF2

SPD2

LUK2

SP残2

セットスキル

火魔法Lv2 鑑定Lv3 軽業Lv1

魔力回復上昇(微)Lv2

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ