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たたかう奇術師  作者: 金箔
4日目
29/45

救援隊出動

前回のあらすじ

道に迷う

救助を懇願した俺に、カイが答えた。

『行ってやりたいのは山々だが、この時間だと一旦お昼を挟んでからだな。食堂で作戦会議でもするか』

「まあそれもそうだな」

『じゃあ後でな。他のメンツにもかけあってくるわ』

そう言って通話は切れた。時間はもう少しだけあるし…ちょっとウロウロしてみようかな。


0:10 pm 研究所内・食堂

少し進んだところでログアウトになったので、着替えて食堂へ来た。

「おっ、噂をすればソバタだー」

既に食堂には4人がいた。もう1人?横にいるだろ、カイが。

「ゆき、何の噂だ?」

ゆきはニッと、まるで弱みを握ったと言いたげな笑いを浮かべ、口を開いた。

「迷宮で遭難したって噂ー」

「…迷宮は迷うから迷宮って言うんだ」

座りながら反論を考えたが、俺はこれしか言えなかった。

「まあまあ、その事について詳しく教えてくれよ。どんな場所なんだ?」

言葉に詰まる俺を助けてくれたのか、三条が話を進めてくれる。

「んーとな、とにかく道幅が狭くて、分かれ道が多いんだ。あと、イカとか出る」

「イカかぁ…タコないんかタコ」

「まだ見てないな。と言うかタコ見つけたとしてたこ焼きは作れるのか?」

「なんでたこ焼き食べたいってわかったん?」

関西人のプロムがタコと言ったらもうたこ焼きしか連想できないだろう。

「プロム、誰でも分かるだろ…頭まで筋にいたいいたい」

椅子の下で何かが踏まれる音がした。また地雷を踏んだのかお前。

「それは置いといて、分担して探すにしてもみんな迷子になるな。そういえばカナってマッピングスキル持ってたよな?アレってどう言う仕組みなんだ?」

三条がものすごい有能に見える。

「ああアレね。一度通った道を記録してくれるのよ。それもスキルを取得した瞬間から全部ね」

そんなスキルがあるのか。あれば俺も迷わなかった気がする。

「それ、SP消費いくつ?ボクたちもなるべく覚えた方がいいよねそれ」

「10よ」

一同が唖然とした。だいぶ高いな…

「誰が覚えられる?」

「うちいけるで」「俺は無理だな」「ボクいけるよー」「俺はギリギリ…ダメだな」

取得できるのはプロムとゆきだけか。男衆は何にSP使ってるんだろうか。後で聞いてみよう。

「じゃあ…どう分けよう。カイ?」

カナさんは組み分けをカイに任せた。なんだかんだカイがリーダーとしてしっかり仕事してるのは驚きだ。今までずっと隣にいたからもう全て知っているとは思っていたが、こんなカイを見るのは新鮮だな。

「そうだな…探索を優先するなら誰かマッピング持ちが1人になるが…ソバタ、迷宮内のモンスターはどれくらいの強さだ?」

「離れて戦えば魔法だけで倒せる。ただ、どの魔法がよく効くかとかはわからないな」

「そうだな…プロム、お前一人でもいけるか?」

「任せとき」

プロムはカイに聞かれることを悟っていたのか、即答する。確かに一人で戦うのであれば、ゆきやカナさんよりプロムの方が適任かもしれない。

「じゃあ…俺とゆき、三条とカナ、プロムの三チームでソバタの救助活動をする。まずは迷宮を見つけ、その後はチームごとに分かれる。見つけたらメールで情報を共有だ。いいな?」

「「「「了解」」」」

「カイ、俺はどうすればいい?」

「お前は…そうだな、なるべくその場を離れずにいてくれ。暇なら俺とテレパス繋ぎっぱなしでもいいぞ?」

「そうだな、そうしよう」

「ねえソバタくん、迷宮まではどう行けばいいの?」

「長い時間を右往左往してたからな…すまん、なんとも言えない。まあスタートは南門だったから、そっちの方角かな?」

「なるほどね…あれ?そう言えばソバタくんって水魔法ないでしょ?どうやって海中で息継ぎしてたの?」

「それは商店街で買ったシュノーケルって道具を使ったんだ。見た目は悪いけど使用に問題はないぞ?」

「ソバタ、それ耐久値は有ったか?」

カイが割と深刻な顔で聞いてきた。そんなことを聞いてどうするんだろうか。

「有ったはずだ…確か2桁だったかな?」

「それ、壊れたらどうなるんや」

「…窒息?」

思い浮かぶ言葉に、急に寒気がした。あれが壊れたら俺死ぬの?

「ソバタ、顔面には絶対に攻撃を食らうなよ?」

「肝に命じておくよ」

そうしてこの話題は終わり、雑談が始まった。


1:01 pm 海底迷宮・地下一階

ログインした俺は、早速対策を立てた。

「〈アテンション〉〈マジカルピジョン〉〈マジカルピジョン〉〈マジカルピジョン〉〈マジカルピジョン〉〈ライト〉〈カモフラージュ〉」まずは幻の鳩18羽に本物のーー魔法で作り出しているから本物とは言えないがーー鳩を時空属性で72羽呼び出し、幻を前方10mほど前に、本物を自分の周りに配置した。そして光球を幻の鳩の方向、俺の前方に置く。さらには久々の闇魔法、カモフラージュで自分を隠す。これで奇襲をされても幻の鳩の方へ行くから分かるだろう。そして…

「〈テレパス〉カイ」

テレパスを繋いだ。電話をつなぐ時特有の少しの雑音を挟んで、カイの声が聞こえた。繋がったようだ。

『よう、寂しかったか?』

「寂しくねえよ。早く助けにきてくれ」

『そう言ってもな、俺たちまだ町にも辿り着いてないんだわ。まだ時間はかかると思った方がいいぞ?』

「そうか…まあ、そこらをブラついてるかな」

『さらに奥入ったらどうするんだ。遭難したらそこから動くなって習っただろ?』

「暇じゃないか。なんなら俺もマッピング取得して探索した方がいいだろ?」

『まあそれも一理あるな。…よし、町に戻った。今からそっちに向かうわ。死ぬなよ?』

「当たり前だ。じゃあ一旦切るわ」

『じゃあな』

「おう」

そして通話は切れた。よし、やることが決まったな。まずは…

『マッピングを取得しました!』

SPを消費してマッピングを取得した。取得した前後で何が違うかと言えば、視界右下にアイコンが増えたことか。それを意識すると、拡大して真ん中に四角い枠で囲まれた何かが映った。この真ん中の赤点は俺なのか?それでこの小さく書かれている十字路はここなのかな。なるほどね…これって小さくできるかな…出来た。ならこの状態でぶらつけばマップが出来上がるはずだ。探索してみるか。

今後ペースが落ちることが予想されます。

あとジャンル別週間1位、ありがとうございます。ここまで来れたのもみなさんのおかげです。もっといい作品にするためにも、指摘や感想、お待ちしております。


(注・マッピングのレベルは固定になってます)


ソバタ

人間 男 種族Lv17

職業 マジシャンLv5

ボーナスポイント4

ATK10

DEF2

MATK12

MDEF2

SPD11

DEX11

LUK2

セットスキル

SP残22

火魔法Lv13 光魔法Lv18 闇魔法Lv15

雷魔法Lv7 時空魔法Lv14 奇術Lv18

鑑定Lv25 軽業Lv26 識字Lv10

魔力回復上昇(微)Lv19 持久走Lv5 罠Lv4

ダッシュLv8 敵感知Lv19 回避Lv15

隠蔽Lv4 殴打Lv2 高速詠唱Lv10 杖術Lv7 水泳Lv15 マッピングLv-


取得呪文

ファイアボール

ヒートタッチ

ファイアアロー

フレイムラジエーション

シャインボール

ライト

シャインアロー

ホーリーライト

ダークボール

カモフラージュ

ダークアロー

イビルスピリッツ

ライトニングアロー

ボルトタッチ

ディメンションアロー

フライ

テレパス

マジカルピジョン

カード

アテンション

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