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たたかう奇術師  作者: 金箔
4日目
27/45

まさかここから始まるとは思わなかった。

前回のあらすじ

フェイとの逢瀬パート3

6:10 am 研究所内・食堂

4日目の朝がきた。俺はいつもの通り、カイ…とゆきと、喋りながら食堂へ向かった。途中他の3人とも合流し、もはや定位置になりつつある席に座る。しかし、なにもかも前の2日と同じではなかった。相違点は食堂の1番前。痩身の研究者然とした男性が、お立ち台のようなものに登っていた。確か、彼は…

「ねえ、アレってあの人だよね?あの…えっと」

「ゆき、あの人は開発部長の葉月さんよ。忘れちゃったの?」

「えー、忘れたの絶対ボクだけじゃないし…ソバタも忘れてたでしょ?」

いきなり話を振られた。

「いや、忘れてたわけじゃないぞ。これから思い出そうとしていただけで」

「それを忘れてた言うんやないかーい」

プロムに突っ込まれる。そんな会話をしていると、お立ち台の男性ーー葉月が、マイクを持って話し出した。

『えー、ゴホン。一度こちらに注目してほしい。私は開発部長の葉月だ。突然ではあるが、明日から第一回闘技大会を開催する。個人戦で、予選、決勝トーナメントという方式を取っている。予選ではブロックごとに多人数での生き残り戦を、決勝トーナメントでは一対一での戦闘を行ってもらう。優勝者には特典があるから、皆頑張るように。以上!』

相変わらず言葉足らずな声明だが、言いたいことはわかった。視線を机に戻すと、そこは…

「おおおーっ!闘技大会!」

「やるからには勝たないとな」

「私は…勝てないだろうけど出てみたいかな」

「ボクたちには軽業という切り札があるからさ、カナ姉もいいとこまでいけそうじゃない?」

なにやら盛り上がっていた。

「ソバタ、お前も出るだろ?」

「うーん…どうしようか」

いまいち雰囲気に乗り切れず迷っていると、カイが話しかけてきた。

「出ようぜ、お前ならいいとこ行けるぞ?」

「まあ出るだけ出てみるかな」

ちょうど蕎麦を食べ終わった。時間もそろそろじゃないか?

俺は盛り上がるその場をそっと離れ、自室に戻った。

8:30 am 第2の町

ログインして最初に見たのは、フェイの顔だった。あれ?そういえばこの状態で強制ログアウトしたんだったか。

「あっ…おはよう?」

「お、おはよう」

思考が戻ってくる。やばい、改めて考えるとこれ恥ずかしすぎる。というかこの態勢のまま転送されたのか?俺は慌てて立つ。周りを見れば、遠巻きに眺める人もいた。俺は恥ずかしさで俯く。フェイも同じようだ。心なしか顔が赤い。

「わ、私は師匠のとこに戻るわ」

そう言い残して駆けて行った。残された俺も足早にその場を去った。


8:50 am 第3の町

その後、1人海底の町へ降り立った俺は、水着に着替えて外へ出ようとしていた。昨日から気になっていた海中探索をしようと思ったのだ。昨日はカイたちに付き合ってpvpをしたりフライを用いたレースをしたが、ソロでの探索もなかなか面白い。自身がそもそも人付き合いが得意な方でもないし、これが性にあっているのだ。

さて、今回探索をするにあたり、俺は新しいスキルを取得した。その名も〈探査〉だ。要はダウジングをし、鉱石やアイテムに反応が反応を示すそうだが…やってみればわかるだろう。さらに、第3の町の商店でマナポーションや雑貨などいろいろなものを購入したが、中にこんなものを見つけた。


ダウジングマシン 品質C

探査を助け、鉱石やアイテムに反応を示す。


2つのL字型の金属であるが、なんとも怪しい一品である。まあ、面白そうだったしお金も余っているので買った。さらに、海中でこれを持っている時杖はどうしたら良いか考えていたところ、店の主人がこれをお勧めしてきた。


杖袋 品質B

杖の収納ができ、肩掛けすることが出来る。


非常時は背中からこう…シュッと杖が出せる為、まあいい買い物をしたのではないか。押し切られた?そうも言うかもしれない。

最後に、海中で魔法なしでも探索できる道具も見つけてきた。


シュノーケル 品質C 耐久50

かぶる事で水中でも息ができる。


これは完全に百均で売っているような安物だが、どういうわけか息ができるらしい。ボンベに繋がっているわけでもないし、どうやって…という考えは恐らく考えるだけ無駄だろう。ファンタジーだからな。

と、言う訳で現在の装備は、両手にダウジングマシン、顔に百均シュノーケル、肩に杖を入れた杖袋、あと強いて言うなら海パンである。…これって不審者?


自分の服装を省みて少し複雑な気分になったが、気を取り直して外へ出た。海中は昨日と同じく、とても冷たかった。動きも鈍くなるし、放っておくと段々浮いてくる。こういうところもリアルに即しているのか。VRって凄いんだな…とひとりごちる。俺はダウジングマシンを手に握り直し、海底を蹴った。


9:00 am 第3の町周辺・海エリア

探索を始めて少し経った。今のところダウジングには何も引っかからず、モンスターが少し襲ってきたくらいだ。というか、どう反応するんだろう…と、疑問に思っていた時。

ピコンと軽快な電子音が頭に響いた。あまりに唐突すぎて体がビクッとしたぞ。

俺は次の電子音を警戒したが、全くそれはやってこない。なぜだ…?

思わずその場に立ち尽くし、握りっぱなしのダウジングマシンを振り回した…と、

ピコ、ピコ…

また軽快な電子音が流れる。これは、もしやダウジングマシンの向いている方に反応しているのでは?

今度は慎重にマシンをずらしていく…

ピコン

あった、この方向か。俺はその方向へ泳いで行った。学校で水泳真面目に受けて正解だったなと、人生で初めて思えた瞬間だった。


しばらく泳ぐと、何かを目視出来た。何かはわからないが、あることはわかったのだ。泳いで近づく…そして鑑定を発動した。


真珠 品質E

貝から取れる宝石の一種。


最初に出た感想は、これが真珠なのか…だった。いや、考えてもみれば実物は見たことないわけで、さらに興味があったわけでもないから調べたりもしていない。これが視認できてもそうとはわからなかったのも道理じゃないか。

それはさておき、これは高く売れそうだ。他にも探せば色々あるんじゃないか?

俺は調子に乗ってさらに奥深くへと進んで行った。

投稿少し遅れて申し訳ないです…

眠い…

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