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たたかう奇術師  作者: 金箔
3日目
22/45

会う前は楽しいのにいざ会う時になると会いたくなくなる現象な

前回のあらすじ

対人戦は難しい

7:05 pm 研究所内・食堂

結局模擬戦闘で6時になってしまったので、ログアウトし、お風呂に入って食堂へ来た。

で、現在いつものメンバーと食事を取っている。メニュー?今日は蕎麦だ。

それにしても、あと1時間足らずでフェイとデー…もとい第2の町攻略だ。2人で行くのはどう考えても難しい。いわゆるハードモードだ。出てくる熊やボスの牛頭馬頭は、一撃の威力が高い。フェイが果たしてどんな装備かは知らないが、あれを喰らえば死亡必至だろう。どうしたら…

「…い、おい!ソバタ!」

「ファッ!?カイどうしたんだ、そんな大きい声を出して。周りに迷惑だろう?」

「お前が食べずに考え込んでるから声をかけたんだよ。何をそんなに思い悩んでるんだ?」

まさかデートについてなんて言えない。俺は適当なごまかし文句を考える。

「カイがどうすれば宿題を夏休み中に終わらせてくれるか、かな?」

「カイ、あなたも終わらせないの?ダメじゃない、ちゃんとやらなきゃ」

カナさんが反応してくれたようだ。これでこちらに注意は向かないだろう。

「一応終わってるから!最終日にまとめてやってるだけだから!」

「カイも同志!ボクだって…」

さて、軽装甲の俺たちはどうすればいいか。これは答えは簡単だろう。機動力を生かす。フライを使えば前後左右にも移動しやすい。牛頭馬頭のボス部屋はある程度広いし、これを駆使すればいけるかもしれない。洞窟にしても、逃走に使うことができる。だから最初にフライに慣れて貰えば攻略も可能だろう。

「よし」

ようやく出せた結論に、つい口に出てしまった。

「なにがよしなんだ?」

「ああいや、なんでもない」

カイは長年の付き合いだから、こういう時は鋭い。細心の注意を払うべきだろう。

「ふーん?実はな、お前が嘘ついてる時、蕎麦を食べるスピードが速くなるんだぜ?」

一瞬思考が止まった。不味い、読まれていたか?

「そ、そんなわけないだろ。本当になにもないって」

「え、マジでなんかあったのか…」

「は?」

カイが不思議そうな顔をした。俺の頭が?で一杯になる。一体どうなって…

「ソバタくん。蕎麦はまだ食べてないでしょ」

手元を見る。頼んだ蕎麦は未だ隙間の空いた綺麗な配置を保っていた。水分が切れかけだからか、蕎麦のいい香りがする。食べてないのに食べた時の癖…

「…はっ!?カイ!鎌かけしたな!」

「今気づいたんかい…」

「んで、なにを隠してるのかなー?ボク気になるなー」

「ほんとになんでもないからな?」

俺は追求を逃れるため素早く食べ終わり、

「ごちそうさま!ついてくんなよ?」

その場を後にした。


祝50000PV!閲覧数右肩上がりで金箔、ウハウハでございます。ありがとうございます。あと今まで感想を寄せてくれた人達もありがとうございました!今後の奇術師に役立たせていただきます。

次回は戦闘シーンです。自分の中でも特に苦手な分野ではありますが、精一杯臨場感を出したいと思います。

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