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たたかう奇術師  作者: 金箔
3日目
21/45

対人戦ってCPとはまた違った楽しさがある

前回のあらすじ

タコはスタッフが美味しくいただきました(ドロップなし)

2:30 pm 第3の町

ボス戦を終えた俺たちは、第3の町に降り立った。周りは第1、第2と変わらない。しかし…

「水族館みたい!綺麗!」

「そうねぇ、確かに綺麗だわ」

上を見上げるとそこには空ではなく、海が広がっていた。本当に海の下にあるんだな。

「じゃあ一旦第1の町に戻って、砂浜まで行こう。やりたいこともあるしな」

カイの一声で俺たちは転移し、第1の町に戻ってきた。おっとその前に服を戻しておかないとな。


第1の町の外に出た俺に、カイが話しかけた。

「じゃあソバタ、フライかけてくれるか?飛んだ方が早いんだ」

「おう。〈フライ〉!」

「ねえ!せっかくなら向こうまで競争しようよ!」

ゆきがはしゃいでいる。

「いいぜ!よし、じゃあ誰か合図してくれ!」

仕方ない、俺が合図やるか。

「そいじゃ行くぞー。…なんて言えば良いんだ?」

「普通によーいどんでいいんじゃないか?」

「じゃあ…よーい、どん!うおっ」

どんと言った瞬間、5人は凄い勢いで飛んで行った。風圧がすごい。こっちまで風がきたぞ。

「って、俺を置いて行くな!」

慌てて俺もあとへ続いた。


2:45 pm 海岸エリア

俺が着く頃には全員寛いでいた。

「ソバタ、おそーい」

「俺は安全運転に定評があるからな。きちんと左右も確認しながら飛んだんだ。仕方ないだろ」

「こいつ、車のシミュレーションでも安全運転で免許持ってんのかと思ったくらいなんだぜ?」

「…んで、なんで海岸来たんだ?何かやることがあるって話だったが」

俺が聞くと、カイはさも今思い出したかのように答えた。

「お、そうそう。そろそろpvpの大会があるって噂なんだ。だからその練習もしようかなってな」

「pvp?なんだそれは。頼むから日本語で答えてくれ」

周囲に沈黙が流れた。波が打つ音がよく聞こえる。

「そう言えばソバタくんはゲーム初心者だったわね」

「あんな変態みたいな動きしてたさかい、忘れとったわ…」

「プロム、変態って言ってやるな。どちらかというとお前の方が…」

「カイ、ちょっと良いか?」

プロムさんの地雷を踏んだカイを無視し、ゆきが説明してくれた。

「pvpっていうのは、player versus playerの略だよ。要は対人戦のこと!」

「なるほど…」

「その練習をしようって話だったんだ。じゃあ早速やってみるか?」

「三条、やるのは構わないがどうやるんだ?」

「メニューにそういう機能があるんだ。申請送るから受諾してくれ」

『三条様より、決闘の申請が送られました。受諾しますか?』

どうやらルールも細かく決められるらしい。指定されているのは、試合場の大きさ、制限時間、勝利条件だ。条件は、場外にさせるか、一定の体力まで削られるかだ。今回は、8割となっている。

とりあえず受諾してみた。

『30秒後に開始します。戦闘に備えてください』

戦闘の準備って何をすれば良いんだ?作戦を考えるくらいか?…相手は重装備、生半可な攻撃では通らないだろう。対してこちらは燕尾服。一撃で持っていかれるな。なら、答えは1つ!

『決闘開始!』

「〈フライ〉!」

三条が突っ込む構えを見せたが、接近される前に離れることにした。後ろでも横でもなく、上に。

「おい!セコイぞ!」

「勝てば良いんだ!〈マジカルピジョン〉〈マジカルピジョン〉〈マジカルピジョン〉〈マジカルピジョン〉!」

32匹の鳩を呼び出し、散開させる。気分は弾幕ゲームーー昔カイにやらされたーーの敵だ。

「全方位から突撃だ!〈カード〉!」

突撃を指示し、カードを引く。引いたカードは…ワンペアか。その間に鳩は三条まで到達したようだ。つぎつぎ砂埃が上がる。

「ワンペア!」

この役による効果は全く検証できていない。ワンペアではどのような効果になるのだろうか。

カードが淡く光り出した。恐らくカードの切れ味が増した、とかそんなところなのだろう。

「おおおおおお!!!」

雄叫びが聞こえ、下を見る。と、眼前に斧が見えた!?

「グッ!」

咄嗟に避けたが、肩口に斧が刺さった。痛い…

『体力が8割を切りました』

『決闘に敗北しました』

どうやら俺は負けたようだ。俺は砂浜に降りる。割と悔しいな。

「惜しかったな。空を飛ぶのは良かったのに、なんでまた静止してたんだ?」

「カード確認してたら足が止まっちゃってな」

「まあ最初から負けてたらゲーマーとして立つ瀬もないけどな!」

「そうだな…」

「じゃあ次はボク!カイ、やろ!」

「おっしゃ!行くぞ!」

こうして決闘祭りの模様を呈した。


3:30 pm 海岸エリア

「うーん、今のは中々じゃないか?」

「そうなのか?」

「ああ、攻撃が洗練されてきた。と言うか、モンスター狩ってる時はもっとこう…凄いんだけどな」

「どういうことだ?」

「なんか動きが変わるんだよね。こう、二重人格!みたいな?」

酷い言われようだな。でも、思い当たることもないわけではなかった。戦闘の時…いや、正確には危機に瀕した時、自分でも驚くほど冷静に対応できていた。今やれと言われると、正直微妙だ。

「どうすれば良いんだろうな」

「もっと自分を追い込むとか?漫画みたい!」

「ゲームにそこまではしないんじゃないか…?」

「するだろ?」

なぜみんな首を傾げる?そうだったな、このパーティは俺以外ゲーマーで占められていたんだったな。

「まあその話はまたいずれやればいいか。今度は空中戦闘やろうぜ!3vs3のチーム戦で!ソバタ、頼む!」

「あいよ。〈フライ〉!」

「俺とソバタとカナ、三条とゆきとプロムのチームでいいか?」

「はーい」「いいぞー」「ええで!」「良いわよ」

みんな口々に了解の意を示す。

「やるか!」

そうして時間は過ぎていった。

祝30000突破!あと日間5位!嬉しい限りでございます。ありがとうございます!


ソバタ

人間 男 種族Lv16

職業 マジシャンLv4

ボーナスポイント2

ATK10

DEF2

MATK12

MDEF2

SPD11

DEX11

LUK2

セットスキル

SP残20

火魔法Lv13 光魔法Lv12 闇魔法Lv12 雷魔法Lv6 時空魔法Lv6

鑑定Lv21 軽業Lv22 識字Lv10

魔力回復上昇(微)Lv15 持久走Lv5 罠Lv4

ダッシュLv8 敵感知Lv14 回避Lv10

隠蔽Lv3 殴打Lv1 高速詠唱Lv8

奇術Lv11 杖術Lv6 水泳Lv8


取得呪文

ファイアボール

ヒートタッチ

ファイアアロー

フレイムラジエーション

シャインボール

ライト

シャインアロー

ダークボール

カモフラージュ

ダークアロー

ライトニングアロー

ボルトタッチ

ディメンションアロー

フライ

マジカルピジョン

カード

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