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たたかう奇術師  作者: 金箔
1日目
2/45

好きな食べ物を名前に取り入れるってどうなんだろう

前回までのあらすじ

ログイン!

『…認証しました。テスター211様、ユーザーネームを決定してください』

俺の目の前にはキーボードが浮かんだ。ふむ。手が動くようだ。身体もあるようなないような、不思議な感覚だ。

さて、名前か。俺は繁沢健太だから…そうだな、ケンでいいか?おい、安直って言った奴誰だ。

ふーむ…そばが好きだしそばで…いや、そば好き健太でソバタ?何か違うような気がするがいいか。

ソバタ…っと。入力完了。

『ソバタ 様、初期ジョブを決定してください』

一覧が浮かび上がる。これは事前に決めてあるからな。ソーサラー…これ押せばいいのか?

『ソーサラーに決定しました。ソバタ様、ようこそSOOへ。貴方だけの物語をお楽しみください』

視界が暗転する。


僅かな浮遊感とともに、視界がはっきりした。周りには同じようにダイブした他のプレイヤーが辺りを見回している。ここは広間のようだ。少し雲があるが晴れている青空。中世を思わせる石畳。皮膚をくすぐる微風。まるで現実のような精度で、俺はついホゥ…と息を漏らした。

さて、情報によればメニューは念じればポップアップするらしいが…


メニュー

→ステータス

→スキル

→アイテムボックス

→ログアウト


なるほど。これは前にさせられたRPGより明快で簡単だな。まずは所持アイテムの確認だな。

アイテムボックスを選ぶと、一覧が出て来た。と言っても1つだけだが。その名も魔法使いの杖(練習用)。まあないよりマシか。ボックスから出してみる。

なんともまあ…木の太い枝?

…ステータスでも見てみるか。


ステータス


ソバタ

人間 男 種族Lv1

職業 ソーサラー

ATK2

DEF2

MATK2

MDEF2

SPD2

DEX2

LUK2

SP残 5


情報が少ないな。SPってなんだ?

『SPはスキルポイントの略。SPを使用してスキルを得ることが出来ます』

急に頭の中にインフォが流れた。ヘルプを読んでくれるのか。ありがたいな。

『ゲーム開始ボーナス!スキルを3つ、SP無しで取得できます』

次に流れたインフォは、スキル取得に関することだ。

ふむ、どんなスキルを取ろうか。ソーサラーだし魔法関連で埋めるか?いや、1つくらいは他のものがいいだろう。

そもそも俺の理想はなんだ?…魔法を放って、でも前線でも戦えるような…ならなにか動きやすくなるスキルでも取った方がいいかな?条件を絞って…軽業かあ。いいな、取ろう。断じて適当では無い。

次は魔法関連にしよう。取得できる魔法は、火、水、土、光、闇だ。とりあえず最初にある火にしておこう。

3つ目は…なにか補助的なスキルが欲しい。何かあるかな…

条件を絞ったリストを流し見していると、ふと「鑑定」という文字が目に止まった。これ持ってれば役に立ちそうじゃないか?

なら初期スキルは火魔法、軽業、鑑定で決定だな。

『火魔法、軽業、鑑定を取得しました!』

『火魔法〈ファイアボール〉を会得しました!』

『火魔法〈ヒートタッチ〉を会得しました!』

じゃあステータスを見直してみるか。


ステータス


ソバタ

人間 男 種族Lv1

職業 ソーサラー

SP残 5

火魔法Lv1

軽業Lv1

鑑定Lv1


確かにスキルが増えてるな。ちょっとした達成感だ。

…何か忘れてる気がする。なんだっけか?

「…イ。オイ!健太!」

急に名前を呼ばれて視界をウインドウから上げる。目の前には海斗が立っていた。こんな人混みから俺をよく見つけたな…

「お、おう海斗か。どうした急に」

俺が言うと海斗の表情が驚愕と呆れがないまぜになった。なぜ?

「お前噴水前で集合って忘れてたろ?来ねえから探したぞ」

そうだ。言われてみればそんなことを忘れていた。

「健太は名前どうしたんだ?俺はカイだ!ゲーム内ではそう呼べよ?」

安直代表がここにいた。海斗だからカイ…

「了解、俺はソバタだ」

「ソバタ?また妙なのにしたな。まあいいか!とりあえず狩り行ってみようぜ!」

「お、おい待てまだ攻撃の仕方とかわからないって!引っ張るなよ!」

てな訳で、人生初の狩りが始まろうとしていた。このスキル達はどう機能していくんだろう。

全く話が進まない_(┐「ε:)_

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