新たな一歩_1
紙は高価で勿体ないので、特注で作ってもらった黒板を前に
私は1人思考に耽る。
「・・・・・・ウードランドが欲しいのは、この国の戦力、よね?
何より、アースランドが飢饉の度に攻め込まれたくない、わよねぇ・・・・・・
より有利な条件で、食料を融資したい、きっと、そう言う事よね」
あと、と思いついた事を黒板に書きつけながら、情報を整理する。
「自軍だけでは心もとないのはワイバーンを操る蛮族よね・・・・・・
農作物目当てで頻繁に襲ってくる魔物も問題ではあるけど・・・・・・
てか、魔物って何?なんで生まれるのかしら?どこから来るの?
・・・・・・まあ、それはいっか・・・・・・」
で、とウードランドの情報を纏めると、今度はアースランドの欄を作る。
「アースランドが欲しいのは、もちろん、安定した食料よね?
なんかあった時、この国って本当に食べるモノが皆無だもんね・・・・・・
海もないし、岩肌が目立つ山に囲まれて、そもそも平地が少ない。
土壌も岩や石が目立つし、水分が少なく、赤土だわ。
通常の作物を通常通り植えたら、絶対にダメになる。
山にはそこそこ森林はあるのだから、育つ植物はあるのよね・・・・・・
何が違うのかしら?」
農作とは無縁に暮らしてきた前世と
王家の主産業である農作に全く興味の無かったシオンの記憶には
解決策はありそうにない。
えっと、と食料、農作知識ととにかく思いついた事を書き込んでいく。
「でも、本当に軍事には強いのよねぇ。
この国の人って、ウードの人たちより、一回り大きい気がする。
それに力も強い。女の人たちすら・・・・・・
肉食だし、アメリカみたいな国だよね、ほんと。
でも、食料自給率は日本みたいで、変なの」
ポンッと私は手を打つ。
「そっか、日本の貿易を真似ればいいのか・・・・・・
必要なモノを互いに交換し合えば、そしたらっ!」
よしっ、と私は道筋が出来た事に心躍る。
「行けるっ、行けるよネッ、これっ!!」




