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サークリット_17

一つ目の問題点は孤児の選出。

王族に近づく事が許される。それはそれだけで褒章に当たる。


それをどう選ぶのか、神殿が頭を抱えるだろう。


二つ目の問題点は護衛の問題。

不特定な不審者を王族に近づけるなど、護衛からすればとんでもない。


孤児とは身柄を保障出来ない存在だ。

神殿にとって良い子どもが、王家にとって無害とは限らない。


大袈裟に言うならば、

身柄が確かでない者(孤児)とは王家からすれば、十分危険分子なのだ。


護衛騎士たちが猛然と反対するのも目に見える。


最後に、何段も高く積むケーキは王家の力の象徴だ。

そして、御子に対する王家の関心の強さを示すモノでもある。


それを一段とは・・・・・・


また、それらは無駄になる事はない。

なぜなら、お披露目で使われたケーキは孤児院に贈られるからだ。


貴族の1人で、しかも、神官見習いをしていたマリアは

孤児院とも関わっていたはずなので知らぬはずはないのに・・・・・・


呆れる気持ちを飲み込み、通常通りにと命じようとして、止めた。



「問題が起きたら、私の責任で対処するわ。

だから、言う通りにしてちょうだいっ!」


そう、苛々した様子で命じられたと他の担当文官が疲れた様子で

彼もまた、サークリットに助けを求めてやってきたからだ。



『己の責任とやら、取れるモノなら取ってみるがいい』


正妃がやってきたにも関わらず、

正妃より重用される寵妃としてちやほやされるうちに

マリアの鼻は次第にグングンと高くなった。


そんなマリアを仕置きするにはいい機会だと、サークリットは判断した。


そんなサークリットに、やはりサークリットは私に優しい、と

マリアが感激したのには、サークリットも乾いた笑いが落ちた。


そうして、文官たちだけでなく、各所に

多大な苦労と迷惑、そして、心労を与えたが、

彼らの尽力によって、無事、生誕祭を迎えた。


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