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サークリット_13

王族としての僅かなプライドか、捨てきれぬ幻に縋ったのか・・・・・・


シオンはその男とウードランドに帰る事なく、1人アースランドに残り、

半月後、サークリットと婚姻を果たした。そして、初夜。


酷い事をした自覚はある。


たとえ、指より一回りほど大きい程度のハリ型でも、

処女で、しかも、潤んでもないそこへ無理やり突き入れたのだから。


でも、期待に満ちた顔でこちらを見る目が、

何より、幼子のような精神の癖に

己の身体に寄せられる男どもの劣情をよく分かっていて、

それを業とらしく煽るようなその身のこなしが

サークリットの精神を激しく逆なでした。



茶番に付き合わされるのは業腹だが、こちらもシオンを利用している。

だから、ちゃんと逃がしてやろうと寝室に入るまで思っていた。


無事に返すと約束したから、多少怖がらせ、男の恐ろしさを思い知らせはしても

綺麗な身体のままで返してやろうとそれを見るまで思っていた。


だが、こんな時ばかり女の醜悪さを発揮するシオンのあざとさが、

そして、こんな逃げ場のない場所で男を安易に煽るシオンの浅慮さが、

サークリットが常日頃心の奥底に閉じ込め、眠らせている悪魔を叩き起こす。


悪魔と化したサークリットは愚か者シオンに手酷い罰を与える事を決め、

そんな自分に怯える生贄シオンに昏い愉悦を覚える。


『・・・・・・絶望し、泣き叫んで、己の愚かさを思い知ればいい・・・・・・』



・・・・・帰ればよかったのだ、自分をただ愛玩してくれる場所へ。

離れてはいけなかったのだ、

自分をただひたすら大切にし、護り、愛してくれる男の元を。


それがどれほど幸せな事か、

その価値に気付かず、使い捨てた己の愚かさを嘆けばいい。


心の中でそう嘲笑って、嫌がるシオンの中にそれを突き入れた。



だが、シオンの絶叫で我に返る。


尋常じゃない血を垂らすシオンに怒りは冷え、侍医を呼ぶ。


随分前から耄碌している後宮付きの老医師ではなく、せめて

自分の侍医で信頼できるマゼラン・スペイドを呼びつけ、私室で結果を待つ。


マゼランは下級貴族の出ではあるが、

その腕は確かで、サークリットが宮廷侍医として引き上げた。


そして、マゼランは学園で出会った、気の置けない友の1人でもある。


そんなマゼランは診察後、

サークリットの元へやってきて、サークリットを殴り飛ばした。

「俺が許可するまで、お前には彼女を会わせないっ。


俺が彼女を診る。許可はいらん。首にしたければ、今、しろ。


あんな事をする外道に仕えてきた事を今、

俺は心底後悔しているから、すぐ出てってやる」


頼む、と言うのが精一杯だった。


##補足##

ちなみに、各キャラの詳細を。

名前    :年齢 (キャライメージ)

―――――――――――――――――――――――――

マゼラン  :21(キャバリエ)


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